男のアンチエイジングは、「美」が終着点ではない。今、健康のためになすべきケアとは――?

BY GAKU FUJIMURA, PHOTOGRAPH BY SHINMEI, STYLED BY AYA FUKUSHIMA

 そんなメカニズムを知らず、必死に油分を落とせば、体はバリア機能を維持するため、さらに多くの皮脂を出して守ろうとする。それをまた取る負のスパイラル。これを繰り返すことで、初めは微細な肌荒れが生じ、やがて異物の侵入を許して炎症が起きる。肌表面はベタつくのに内部は乾燥している、中年男性によく見られる「インナードライ」の状態だ。鼻はテカるのに頰が赤いなら要注意。さらにシェービングはヒゲとともに皮膚の最外層、ラップ1枚ほどの厚さの角層もはぎとるため、肌の炎症が悪化することもある。無論、シェービングは悪いことではない。剃そるときに肌を定点観測することで心身の状態を慮おもんぱかることもできる。だから肌を傷めないようやさしく剃ることを心がけてほしい。

 また、メイクをしない男性にとって、無防備に紫外線にさらされることはシミだけでなく体内に活性酸素を発生させ、さらなる免疫力の低下を招く。こう見てくると、肌に対して必要なのは水分を与え、若い頃の適切なバランスに近づけることとわかるはず。若さは絶対的な善ではないが、若々しさは魅力的だ。それでもアンチエイジングをしないだろう?
自分の体をいたわらないのは緩やかな自殺とまで表現したら言いすぎだろうか? 今、やらずしていつ向き合うのか。

 さて、まず具体的な方法として始めるのは洗顔、保湿、紫外線対策の3つ。大切な皮脂を落としすぎない洗顔をし、そのあとに水分を与える。潤いが逃げないよう油分のある乳液やクリームでフタをする。そして、一年じゅう、日中は紫外線から肌を守る。どんなに保湿しても、真皮のDNAをも破壊する光への対策をしなければ台なしになってしまうのだから。具体的なアイテムは上記にあるので、ぜひ活用してほしい。

 男のアンチエイジングは、いわば自分のメンテナンスだ。一生ものの革靴は履きジワなどの経年変化を愛で、栄養を与えて磨く。顔も同様で、思慮深い眉間のシワや笑顔を積み重ねた口もとのシワをボクは美しいと思う。それをヒアルロン酸を注入して治すことはしない。だが、乾燥による小ジワや紫外線対策不足によるシミはムダな老化なので美容液は使う。

 そう、今を分析し、いきすぎた老化を改善する、それがボク流のアンチエイジングだ。

画像: 藤村 岳(GAKU FUJIMURA) 男性美容のパイオニアとして多方面で活躍する男性美容研究家。雑誌『UOMO』『GOETHE』ほかで連載を多数執筆。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』(宝島社)などがある http://danbiken.net

藤村 岳(GAKU FUJIMURA)
男性美容のパイオニアとして多方面で活躍する男性美容研究家。雑誌『UOMO』『GOETHE』ほかで連載を多数執筆。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』(宝島社)などがある
http://danbiken.net

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