BY MIYUKI NAGATA, PHOTOGRAPHS BY JOHN CHAN
花王に協力し、機器の小型化を実現したパナソニック。1980年に発売されたスチーマーは美容機器界のパイオニアだ。「スチーマーは今も主軸商品で、時代に合わせてアップデートしています」と商品企画の光安優花。消費者の声をインタビューやミーティングで集め、商品化につなげるのが仕事だ。「サロンやクリニックに行く時間がないが、効果的なセルフケアができれば……。女性だけでなく男性からもそんな要望が増えています」。
ニーズに応えて開発されたのが、高い保湿効果で知られるヒアルロン酸やコラーゲン等の高分子美容成分を、より角質層へ浸透しやすくする導入美顔器だ。「効果も重要ですが、安全は当然、刺激がないことも大切だと私たちは考えています」。導入美顔器は微弱な電流を肌に流すため、刺激を感じる場合もある。効果を求めて電圧を高くするほど、その可能性は高まる。「でも、ピリピリするようでは気持ちよく使っていただけません。そこで内部の絶縁体を工夫し、効果を出しながらも刺激を感じにくくすることにこだわりぬきました。お客さまに安心して気持ちよく使っていただけること。それは絶対に譲れないポイントです」