ちまたで評判の化粧品の背景には、人知れぬ開発の苦難がある。なぜすごいのか、どうすごいのか? 誰よりもそれをいちばんよく知る開発者に迫るインタビュー連載。第8弾は「リファ ビューテック ドライヤー」

BY MIYUKI NAGATA

 ただ髪を乾かすためのものから、より髪を美しくするためのものへ。ここ数年、ドライヤーは大きく進化した。そこへ新たに参入したのが美容ローラー「リファ」で高い支持を集めるMTG。なぜドライヤーをつくったのか。リファブランドだからできることは? 開発を手がけたリファ マーケティングブランドマネージャーの加藤寿恵さんに話を聞いた。

画像: 加藤寿恵(KAZUE KATO) MTG 執行役員 ReFa本部 マーケティング部 部長 PRとして活躍する一方で、ものづくりにも魅力を感じ、商品企画を志願。担当したリファカラットを大ヒットへと導く。現在ではリファブランドの総責任者として、商品企画からPRまですべてを統括する PHOTOGRAPH BY SHINSUKE SATO

加藤寿恵(KAZUE KATO)
MTG 執行役員 ReFa本部 マーケティング部 部長 PRとして活躍する一方で、ものづくりにも魅力を感じ、商品企画を志願。担当したリファカラットを大ヒットへと導く。現在ではリファブランドの総責任者として、商品企画からPRまですべてを統括する
PHOTOGRAPH BY SHINSUKE SATO

「私たちはリファで、プロのエステティシャンの技術をいかにローラーで再現するかに長年取り組んできました。人の手が持つ技を再現するのは難しいですが、テクノロジーを使えばそれは可能です。数々の美容ローラーの開発に取り組む中で、人の手の形や、体の曲線に真摯に向き合ってきたリファだからこそ、きっとできることがある。その思いから、プロの技を最先端のテクノロジーで再現する新カテゴリー『リファビューテック』を立ち上げました」

 その第一弾が約3年の開発期間を費やし、20以上のヘアサロンと共同開発を行ったというドライヤーだ。「実は、ヘアサロンでアシスタントがドライをまかされるまでには、とても時間がかかるものなのです。彼らが時間をかけて身につけるこのテクニックには、髪を美しく仕上げるための大きな秘密が隠されている。私たちはそう考え、美容師さんがドライヤーをかけるところを観察し、何度も検証しました。するとドライヤーを左右に振ったり、手元のスイッチで温風と冷風の切り替えを何度も繰り返したりして、髪の温度が上がり過ぎないようにコントロールしていることがわかったのです。髪質やダメージの状態にもよりますが、髪の表面温度が60度を超えるとタンパク質の変性が起こります。ならば低温にすればいいのかというと、髪はダメージを受けませんが、ツヤが出ない。特に大人の髪はツヤが失われてくるので、ツヤを出すことはとても重要です。ダメージの原因になるのも、髪の美しさも、決め手は熱なのです」

 そこで加藤さんたちが考えたのが“プロセンシング”。センサーが髪の温度を検知し、温風と冷風を自動で切り替えることで、髪の温度を約60度以下にコントロールするテクノロジーだ。ドライヤーの吹き出し口の中央に、対象物センサーを搭載。温風が当たっている髪の表面温度をリアルタイムで検知し、約60度を超えないように、温風と冷風を自動で切り替える。温風と冷風が小刻みに切り替わるそのさまは、まさに熟練の美容師がドライヤーを扱っているかのよう。「美容師さんの目と手の代わりに、ドライヤーが熱をコントロールします。人だからこそできることを、いかにテクノロジーで再現するか。その答えのひとつが、このプロセンシングなのです」

 

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