BY TERUNO TAIRA
化粧品によるスキンケアは肌の最表層であるわずか0.02㎜の角層にいかに美容成分を届けるかがカギ。保湿成分として有名なヒアルロン酸は約6倍の水分を抱えられるが、ヒアルロン酸は分子量が大きいため、縮小化して角層に浸透させる方法がこれまでは一般的だった。体積を小さくしたヒアルロン酸は抱えられる水分量も当然のごとく少なくなる。
このジレンマを解消するためにSHISEIDOはまず小さくしたヒアルロン酸を夜の間に角層にゆっくり浸透させ、翌朝に塗布する美容液によって角層内部でヒアルロン酸を元のサイズに戻すという技術を開発した。これはもう「塗るヒアルロン酸注射!」。化粧品でしかできない見事な技術でスキンケアの未来を大きく拓いた。
▼あわせて読みたいおすすめ記事