現代美術作家の杉本博司が手がけた屋外型美術館「小田原文化財団 江之浦測候所」。自然、建築、アートが融合した唯一無二の空間を舞台に、ヨーロッパを舞台に活躍する振付家・ダンサーの伊藤郁女によるダンス公演「じゃんけんぽん」が7月23日(日)に開催される。夕闇迫る江之浦測候所を舞台にした1日限りのダンスパフォーマンスをぜひ堪能あれ

BY EMI ARITA

 小田原の江之浦漁港を見下ろす丘の上に広がる「小田原文化財団 江之浦測候所」は、現代美術作家の杉本博司が自然や世界を改めて「測候する」をテーマにした屋外型美術館。その空間は、ギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟などから構成され、地球と太陽が織りなす自然の営みを、アートを通して感じ、考える場となっている。

画像: COURTESY OF ODAWARA ART FOUNDATION

COURTESY OF ODAWARA ART FOUNDATION

 その江之浦測候所を舞台に、7月23日(日)に開催されるのが、振付家・ダンサーの伊藤郁女が演出・出演する1日限りのダンス公演「じゃんけんぽん」だ。

 2015 年に自らのカンパニーを立ち上げてヨーロッパを中心に活動を続ける伊藤は、今年ストラスブール・グランテスト国立演劇センター「TJP」のディレクターに就任。2018年には、パリ・ヴェルサイユ宮殿での杉本博司個展『SUGIMOTO VERSAILLES – Surface of Revolution』に参加し、展示作品のひとつ である硝子の茶室《聞鳥庵(もんどりあん)》で特別パフォーマンスも行なっている。今回は再び、杉本博司のアート空間を舞台に、心を揺さぶる伊藤のダンスパフォーマンスが繰り広げられることになる。

伊藤郁女(いとう・かおり)
1979年生まれ。 5 歳よりクラシックバレエを始め、 欧州の様々なバレエ団・サーカス学校・オペラ作品で振付を手掛けるほか、ダンスに捉われない多岐にわたる活動を行う。主な創作作品に『私は言葉を信じないので踊る』『私を燃やして』『ロボット、私の永遠の愛』『あなたへ』など。 2015 年 SACD より新人優秀振付賞、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受賞。 2022 年第 16 回日本ダンスフォーラム賞大賞受賞。 2023 年 1 月よりスト ラスブール・グランテスト国立演劇センター「 TJP 」のディレクター(総芸術監督)就任

PHOTOGRAPH BY ANAIS BASEILHAC

 また、今回の公演では、国内外で活躍するダンサー・振付家の川村美紀子、静岡県舞台芸術センター(SPAC) に所属する実力派俳優・吉見亮も出演。夕闇迫る江之浦測候所で、3人のパフォーマーが独創性あふれるサイトスペシフィックなパフォーマンスを披露する。チケットは販売中のため、気になる人はぜひ早めにチェックを。

伊藤郁女 ダンス公演「じゃんけんぽん」
開催日時:7月23日(日)16:00~19:00
会場:小田原文化財団 江之浦測候所
住所:神奈川県小田原市江之浦362-1
チケット:¥4,950 (江之浦測候所入館料含む)

問い合わせ
公益財団法人小田原文化財団
TEL. 0465-42-9170 (9:00〜17:00 ※休館日(水曜日)を除く)
チケット購入はこちらより

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