毎月、料理研究家の平野由希子さんが、季節の料理と日本ワインの世にも幸福なマリアージュを紹介する好評連載。12月は「グレープリパブリック ロッソ2017」と「黒豆とビーツのマリネ」

BY JUNKO ASAKA, PHOTOGRAPHS BY MANA MIKI

 2018年もあと残りわずか。ワインやシャンパーニュを楽しむ機会も増えるホリデー・シーズンの到来だ。12月のこの時期に平野さんが選んだペアリングは、“今風おせち料理とワイン”。「このワインはおめでたい鶴のエチケットなので、見た目にもお正月にぴったり!」と平野さん。

「スチューベンという、小粒で黒い国産の食用ブドウでつくられたワインで、とても鮮やかな赤い色とフレッシュなフルーティさが特徴です。タンニンが少なく、すっきりとした味わいはおせち料理によく合うと思います。お正月はシャンパーニュもいいですが、こういうワインで華やかにお祝いするのもステキですね」

画像: ワインと料理のペアリングを教える平野さんの料理教室「cuisine et vin」では、自然派ワインが中心。日本ワインや各国のワインも取り入れているという。「日本酒も好きなので、最近は日本酒も勉強しはじめているんですよ」

ワインと料理のペアリングを教える平野さんの料理教室「cuisine et vin」では、自然派ワインが中心。日本ワインや各国のワインも取り入れているという。「日本酒も好きなので、最近は日本酒も勉強しはじめているんですよ」

 つくり手は、山形県南陽市の「グレープリパブリック」。2017年に設立した新しいワイナリーで、この「ロッソ2017」だけでなく、どれもユニークで個性的なエチケットが目を引く。「グレープリパブリックは次々におもしろいワインを手がけていますが、2018年にリリースされたものはどれを飲んでも本当においしい。設立して2~3年でこれだけのワインがつくれるのは本当に驚きですし、周囲のワイン好きのあいだでも評価がどんどん高まっています。

なんといっても、主宰する藤巻さんの個性が強烈(笑)。日本のワインは全般に、繊細で優しく、たおやかな印象のものが多いなか、藤巻さんのつくるワインはスケールが大きい。今までの日本ワインとはひと味もふた味も違うと感じます。やさしくキレイなワインも素敵ですが、彼の個性や考え方をしっかりと反映したワインを飲むと、やはりワインは人なんだなぁと実感します。次はどんなワインをつくってくれるのか、本当に楽しみですね」

<今月のワイン|グレープリパブリック ロッソ2017>

画像: 気候や土壌、そこに暮らす人や文化まで含めたテロワールを大切に、“Made of 100% Grape.”のナチュラルワインづくりを行う山形県南陽市のワイナリー「グレープリパブリック」。こちらは、南陽市のスチューベンに山梨のカベルネ・ソービニヨン、メルロー、サンジョヴェーゼなどをブレンド。ほどよい酸味ですっきりとした味わいの赤ワイン グレープリパブリック ロッソ2017 <750ml>¥3,500 https://grape-republic.com

気候や土壌、そこに暮らす人や文化まで含めたテロワールを大切に、“Made of 100% Grape.”のナチュラルワインづくりを行う山形県南陽市のワイナリー「グレープリパブリック」。こちらは、南陽市のスチューベンに山梨のカベルネ・ソービニヨン、メルロー、サンジョヴェーゼなどをブレンド。ほどよい酸味ですっきりとした味わいの赤ワイン
グレープリパブリック ロッソ2017
<750ml>¥3,500
https://grape-republic.com

「肉料理にも合いますが、野菜やマリネも好相性」という平野さんがこのワインに合わせて提案してくれた料理は、これまた見た目に華やかな「黒豆とビーツのマリネ」。「軽やかでチャーミングな味わいのワインですから、前菜をゆっくりつまみながら、気どらず飲んでいただきたいですね」

 つやつやとした黒豆に、ゼリーのように赤く輝くビーツの対照が美しい。「スチューベンの甘酸っぱさに、ビーツの土っぽい風味がよく合うと思います。おせち料理の定番、黒豆は甘く煮ることが多いですが、これは水から30分ほどゆでるだけ。ふっくら甘く、シワを寄せずに煮るのはたいへんですが、枝豆ぐらいの硬さにゆでるだけなので簡単でしょう?」

 その黒豆を、生ハム、ビーツとあわせてマリネ。つまんでみると、煮豆とはまったく違った新食感。生ハムのほどよい塩気とあいまって、次から次へと箸が止まらないおいしさだ。「青大豆のひたし豆のようなイメージで、お酒を飲む方にも、飲まない方にもおすすめ。私もお正月にこれをつくると、ボリボリついたくさん食べてしまって、煮豆のように余って困るということがないんです(笑)。スチューベン以外にも、いろいろな赤ワインに合わせられますよ」

画像1: 平野由希子の
日本ワインと料理の幸福な食卓
Vol.7

<今月のレシピ|黒豆とビーツのマリネ>
材料(4人分)
黒豆150g、ビーツ1個、生ハム40g、エシャロットまたは赤玉ねぎ(みじん切り)大さじ2
A[オリーブオイル大さじ5、ワインビネガー(シェリービネガーなど)大さじ2、塩小さじ1/3、こしょう適宜]

1. 黒豆はひと晩、水につけておく。
2.漬け汁ごと20〜30分ゆでる。ゆで加減は枝豆の固さを目安に、歯ごたえが残るくらいに。鉄鍋を使うと色よく仕上がる。
3. Aを混ぜ合わせておく。ゆで上がった黒豆の水気を切り、熱いうちにAを加え混ぜる。
4. ビーツは皮付きのまま、大きさにより40〜50分を目安にゆでる。皮をむいて角切りにし、3に加える。
5. 粗熱がとれたら、生ハムとエシャロットを加え混ぜる。

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平野由希子
素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理研究家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。ワイン好きとして知られ、ワインバー「8huit.」のオーナーでもある

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