わずか半世紀にして大成長を遂げ、今や大ドメーヌとなった「ギガル」。それは、家族愛に満ちたひとりの醸造家の「畑を持つ」という夢から始まった。現当主マルセル・ギガル氏がファミリーの歴史と新しい取り組みを語った

BY KIMIKO ANZAI, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO

 マルセル氏は、この畑のポテンシャルを最大限に生かすために、10年前には果汁の対流を利用してピジャージュをソフトに行なうことのできる特殊な構造の発酵槽を開発、その特許も取得したという。

画像: (左から) 「サント・ピエール・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ブラン 2017」<750ml>¥7,000 グルナッシュ・ブラン、クレレット、ブールブーランなどをブレンド。ハチミツや白桃の香り 「サント・ピエール・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ルージュ 2016」<750ml>¥7,000 グルナッシュ、シラー、サンソーなどをブレンド。ブラックベリーやドライイチジクのニュアンス。細やかなタンニン 「シャトー・ド・ナリス・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ブラン 2017」<750ml>¥12,000 ルーサンヌ、グルナッシュ・ブランなどをブレンド。洋梨やバニラの香り。ボリューム感のある果実味が特徴 「シャトー・ド・ナリス・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ルージュ 2016」<750ml>¥12,000 グルナッシュ、シラー、ムールヴェードルなどをブレンド。スパイシーなアロマと豊かな果実味。タンニンもなめらか

(左から)
「サント・ピエール・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ブラン 2017」<750ml>¥7,000
グルナッシュ・ブラン、クレレット、ブールブーランなどをブレンド。ハチミツや白桃の香り
「サント・ピエール・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ルージュ 2016」<750ml>¥7,000
グルナッシュ、シラー、サンソーなどをブレンド。ブラックベリーやドライイチジクのニュアンス。細やかなタンニン
「シャトー・ド・ナリス・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ブラン 2017」<750ml>¥12,000
ルーサンヌ、グルナッシュ・ブランなどをブレンド。洋梨やバニラの香り。ボリューム感のある果実味が特徴
「シャトー・ド・ナリス・シャトー ヌフ・デュ・パプ・ルージュ 2016」<750ml>¥12,000
グルナッシュ、シラー、ムールヴェードルなどをブレンド。スパイシーなアロマと豊かな果実味。タンニンもなめらか

「ローヌのワインは、果実味の芳醇さ、なめらかさ、そしてやさしい甘みが魅力です。しかも、アペラシオンや畑によって、生まれるワインの味わいはまったく違う。私たちは、土地の個性が顕著に表れるような、そんなワインをつくりたいと思っているのです」

 ドメーヌの発展はさらに続き、近年では四世紀続く老舗「シャトー・ド・ナリス」を獲得した。ここの「ラ・クロー」という畑は、シャトー ヌフ・デュ・パプ最上の畑として知られている。「今は、息子のフィリップが夢中になってここで仕事をしていますよ」とマルセル氏は笑顔を見せる。

画像: 「コート・ロティ・ブリュヌ・エ・ブロンド・ド・ギガル 2015」<750ml>¥8,000 シラーとヴィオニエをブレンド。ブラックベリーやコショウのニュアンス。ふくよかな果実味とチャーミングな酸味

「コート・ロティ・ブリュヌ・エ・ブロンド・ド・ギガル 2015」<750ml>¥8,000
シラーとヴィオニエをブレンド。ブラックベリーやコショウのニュアンス。ふくよかな果実味とチャーミングな酸味

「私たちは、家族だけでワイナリーを運営してきました。三代にわたってワインづくりができることを、とても幸せに感じています。先日、フィリップの子どもが、『僕は大きくなったらおじいちゃんと一緒にワインをつくる』と言ってくれたのです。これ以上の幸せはありません(笑)」

※ ピジャージュ
ワインの発酵中、タンク上部に浮かんでくるブドウの皮や種、果肉の塊などを果汁に沈める作業。これにより、色素やタンニン、香りなどを十分に抽出することができる

問い合わせ先
ラック・コーポレーション
TEL.03(3586)7501
公式サイト

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