BY TOMOKO MANO
ルイ・ヴィトンとSUGALABOがタッグを組むLE CHOCOLAT Vの、旅へ誘うチョコレート
大切な方に贈るとっておきのチョコレートには、SUGALABOとルイ・ヴィトンが共に創るLE CHOCOLAT Vをおすすめ。全4種類のラインナップから、今回はこちらのチョコレートボックス「Parfums V」をご紹介。端然と並ぶのは、「旅」をテーマに創造されたルイ・ヴィトンのフレグランス・コレクション「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」の4つの名香をインスピレーション・ソースに仕上げられた4種のチョコレートである。チョコレートにフレグランスの香り?と驚くひともいるかもしれない。だが、懸念することなかれ。さすが日本が世界に誇るアイアンシェフ、SUGALABO須賀洋介氏のプロデュース。極上のカカオを用いたガナッシュにフルーツのピュレなどを用いて、食感はなめらか、そして軽やか。絶妙なバランスで鼻に抜けるアロマは全く嫌味がなく、華やかな余韻が心地よさを感じさせる。世界各地から厳選されたささまざまなフルーツ、スパイス、ローズ、ハーブなどに厳選されたカカオが、研ぎ澄まされた感性と緻密な計算、卓越した技により、めくるめくハーモニーを醸し出す。ひと粒口に含めば、旅の記憶や未知の土地への憧憬が脳裏に広がる…。一瞬にして“ここではないどこか”へ誘うアロマの魔法を、旅を愛する方や、いつもエレガントなあの方に。もちろん、自分へのとびきりのご褒美にも。
パリで注目のパティシエ、マキシム・フレデリックの“一家総出”のスペシャリテ
ここ数年、パリのお菓子通の間で話題を呼んでいるのがマキシム・フレデリック。ノルマンディー出身のマキシムは、ホテル「ル・ムーリス」や「ジョルジュ・V」で賞賛と注目を集め、2020年より5つ星ホテル「シュヴァル・ブラン」のシェフパ ティシエを務める新進気鋭のシェフパティシエだ。そのスペシャリテが、サロン・デュ・ショコラに登場する。世界最高峰の作り手たちの作品を味わえるのも、今年20回目を迎えるこのチョコレートの祭典ならばこそ。
さて、こちらはコロンとした形にも愛嬌のあるタブレット。ニコラ・ベルジェ氏が作るペルー産カカオ65%チョコレートに包まれているのは、フレデリックの家族が栽培する南西フランス産ヘーゼルナッツのジャンドゥーヤと、姉が育てた牛のミルクを用いたタヒチ産バニラ風味のキャラメルの二層。チョコレートにもキャラメルにも、味わい深いノルマンディー産バターが使われている。食べてみるまでどんなお菓子かわからない!というワクワク感もこめて「私たちの秘密!」と名付けられた、一家総出で作った楽しいショコラ。温かな物語も添えて、贈りたい。