TEXT&PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
梅雨に入って蒸し暑い日が増えてきますが、京都の蒸し暑さはこんなもんじゃありません。三方を山に囲まれた盆地の気候は高温多湿で、真夏は蒸し風呂状態に! 今月は、むしむし暑い今からの季節にぴったりなひんやりジェラートを紹介します。
河原町五条の「ともみジェラーto」
2022年3月に河原町通沿いの路面店に移転オープンしたジェラテリア「ともみジェラーto」。ジェラートって、どこで食べても結構おいしいけど、突出した店って意外に少ないと思っていたなか、ここまでキャラがしっかり立ったジェラートとの出会いは衝撃的でした。
その日のフレーバーは、ミルクや旬のフルーツに加え、クレソン、ルッコラ、葉山椒など、青果店と見間違うラインアップに。
オーナー・森兼ともみさんは「ジェラートは素材の味をダイレクトに感じるスイーツであり、日本においしい食材がたくさんあることをジェラートを通してもっと広めたい」と、イタリアのジェラテリアでの修行を経て、6年前に京都で自身の店をオープン。
森兼さん自ら生産者に会いに行き、おいしい食材をハントすることも多く、ジェラートは”素材ありき”で作られる。そのため、唯一の定番となる岐阜latte TAKANASHIミルク以外は、その時期に入荷する食材に合わせてフレーバーがどんどん移り変わるのも特徴的だ。
香料や着色料、安定剤は不使用で、どのフレーバーも素材の味が濃厚。ジェラートが4つも入った本日のパフェも、余ったるさや重たさがなく、ペロリといけるおいしさだ。
「大人なチョコミントパフェ」は、香料を使ったミント味によくある歯磨き粉っぽいニュアンスは一切なく、チョコミント嫌いもトリコになるメニュー。ジェラートにチョコチップをミックスするのではなく、日本ハッカのジェラートを上にかかったパリパリのチョコレートやカフェソルベ、ハイカカオチョコレートのジェラートと組み合わせて食べることでチョコミント味が完成し、味の相乗効果を発揮する。
収穫時期が短い食材は、わずか1週間ほどでなくなるフレーバーもあったり、いつ行っても新しいフレーバーに出会える、何度も通いたくなる店だ。
ともみジェラーto
住所:京都市下京区西橋詰町759 SAKIZO河原町五条ビル1F
営業時間:13:00~20:00(19:30LO)、土曜13:00~22:00(2Fカフェは19:30LO)、水曜はモーニング営業7:30~11:30(L.O.)
定休日:木曜(7月8月は無休)
TEL. なし
公式サイトはこちらから
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