その作品がアルルの国際写真フェスティバルで初めて公開された
BY HETTIE JUDAH, TRANSLATED BY G. KAZUO PEÑA(RENDEZVOUS)
2つめのシリーズは、本格的かつファンタジックなセルフ・ポートレート。これらの作品のために、トトゥは舞台装置や小道具、衣装を作り、照明をセットし、写真家とモデルの両方の役割をつとめ、カメラの種類やフィルムのフォーマットまで選定した。「撮影場所は、以前自分が住んでいたところだったり両親の家だったり。どれも私にとって身近な場所で、その場に合った撮り方をしている」と彼女は言う。「撮った写真は、リタッチやトリミングはしない。ごまかしは一切しないことにしているの」。撮影する際、自分が写っていないと構図を決めるのが難しいとわかったため、“自分とまったく同じ大きさのダミー”を作り、カットを決める最後の瞬間まで、そのダミーに代わりにポーズをとってもらっていたという。