BY EMI ARITA
1990年代からキャリアをスタートし、海外のファッション誌をはじめ、ラグジュアリーブランドとのコラボレーションや広告など、幅広い分野で活躍を続けるイラストレーターの田辺ヒロシ。伝統的な木版画のクリーンなラインを踏襲しながらも、他に類を見ないモダンな感覚から生まれる洗練されたレイヤードドローイングは世界的にも評価が高く、1994年には「ブリティッシュ・ヴォーグ」誌主催セシル・ビートン賞でグランプリ受賞。1998年に出版した作品集『blue mode』(光琳社)はニューヨークADC賞金賞を受賞したほか、一部の作品は、ニューヨークのMoMAやロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にも収蔵されている。
そんな田辺ヒロシの34年に渡る活動を紹介する大回顧展「Hiroshi Tanabe Solo Exhibition:Like this! Commercial Art Works 1990-2024」を、これまで数々のコラボレーションを行ってきたマークジェイコブスが、渋谷パルコ3階の「MARC JACOBS EVENT SPACE」で開催する。会場には、第一線を走り続ける田辺ヒロシの活動の軌跡を辿るように、過去のコマーシャル・ワーク、エディトリアル・ワークといった貴重なアーカイブから新作まで、約60点の作品がお目見えする。
また、T-shits、香水パッケージ、化粧品パレット、フライヤー、ショーのインビテーションカード、ポスターなどの過去のコラボレーションワークのほか、今回の作品展示に合わせてMARC JACOBS THE TOTE BAGのペインティング作品も登場。当時のときめきや懐かしい思い出と再会できるアーカイブ作品から、今なお進化を続ける新作との出会いなど、田辺ヒロシのアートワークに没入できる貴重な機会となりそうだ。
Hiroshi Tanabe Solo Exhibition:Like this! Commercial Art Works 1990-2024
会期:4月18日(木)〜 5月6日(月・祝)
会場: MARC JACOBS EVENT SPACE
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ3階
時間:公式サイト要参照
TEL. 080-7313-5083
渋谷パルコ 公式サイト