BY TERUNO TAIRA, PHOTOGRAPHS BY YUKA FUJISAWA
採取したタンパク質がついたフィルムを特殊な溶液に浸して抽出。その抽出液を、チップを内蔵したIDカードに滴下して家庭用プリンターよりもひと回り小型(こんなに本格的な解析をこんなに小さなマシンで行えるようにしたという、なんともすごい技術革新! の賜物だ)の「プロテイン プロファイラー」にデータを読み込ませる……というのが一連の流れ。2つの分析デバイスにより、現在の肌の状態と今後の傾向が読み解かれていくのだ。

採取したサンプルからタンパク質を抽出、チップに滴下する

チップをプロテイン プロファイラーに装填すると、約5分でタンパク質を分析し、肌の傾向を導き出す
結果はご覧の通り。自己分析では毛穴の目立ちやテカりを気にしていた私だが、実際は自覚の薄かった乾燥やシワ・小ジワの方が悪いスコアという結果に。過去にオイリー傾向だったためにさっぱりケアを行うクセがあるせいか、ついつい保湿ケアが手薄になりがちだったことが明らかになった。それでも普段のお手入れのおかげで、乾燥以外の項目が標準を示す緑色の範囲内に留められていたことにほっとする。同年代のグループと比較する美肌スコアも100点中72点とかなりの高得点で、まずはひと安心だ。

デバイスで、スキン プロファイラーで検出されたシワや毛穴の3D画像も見ることができる。なかなかの衝撃!

導き出された結果をもとに、エキスパートである美容部員が肌状態や傾向を読み解き、説明してくれる
しかし一転、未来の肌傾向を探る肌サインは、すべての項目が注意レベルのオレンジから警告レベルの赤だった。自分の肌に今、何が必要で、将来の肌に何が必要なのかを科学的分析により示されるので、お手入れの方向が明確になる。シミはできづらく、たるみやすい傾向にあるのに、美白ケアばかりに注力していた――というようなことがなくなり、より効率的なエイジングケアが行えるのだ。
サインが出てからリカバリーするのはコストも時間もかかるもの。肌の傾向を知り、先回りのケアをすることで、エイジングのスピードを遅くすることも可能になるかもしれない。効率的なエイジングケアの近道、それは自分の肌の状態を的確に知ることから始まるのだ。
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