人生100年時代のスキンケア。“インスタ映え”の余波で著しく進化したメイクアップコスメ――。ビビッドなキーワードから、2018年のベストコスメ10選を齋藤薫がセレクトする

BY KAORU SAITO, PHOTOGRAPHS BY TOSHIMASA OHARA

2018年、メイク界を席巻したベスト5コスメ

 今、かつてないほどメイク市場がにぎわっている。引き金は言うまでもなく “インスタ映え”。自らの顔でインスタ映え画像をアップする女性たちのために、化粧品メーカーもせっせとインスタ映えする製品を作り、結果、空前のメイクブーム。そうした盛り上がりがカラーコスメを根底から活性化させ、質感にも目覚ましい進化をもたらした。ひと言で言うなら、今のメイクはまったくストレスを生まない。だから、これまでメイクを面倒がってきた人すらも、改めてメイクを試してみるべきときなのだ。

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【トーンアップ】
ランコム UV エクスペール トーン アップ

以前は陰のアイテムだったが、あくまでも美肌を追求する時代を反映し、一気に主役に躍り出た“下地”の分野で今年存在感を見せつけたのは、意外にもUV ケアの王者ランコムのUV エクスペールだった。UV市場では無敵。毎年毎年進化を見せてきたNo. 1UVが、今度は肌色をトーンアップする下地効果を強力に訴えて、圧倒的に優位に立った。それも“都市型疲労”やUV、大気の汚れ、酸化ストレスなどによって、くすんだ肌色や毛穴の目立つ肌を明るく見せる“トーン アップ テクノロジー”の働き。都市型エイジングまでプロテクションする効果と相まって、単なる下地効果にとどまらない超高機能ぶりは、さすがUV エクスペール。最強UVケアが朝、瞬時に見事な発光美肌をつくるという、なんとも便利な時代になった。

(写真上段)
独自のUVフィルターを味方に、最高値のカット力を実現。都市型疲労から肌を守りながら、ワントーン明るい美肌が手に入る。
<30ml> SPF50+・PA++++ ¥5,800
ランコム
TEL. 03(6911)8151

【無重力】
SHISEIDO 新メイクアップシリーズ

今年、最も注目すべきは資生堂ブランドの復権。各分野で資生堂の研究開発力が再注目を浴び、日本が誇る世界的トップブランドの偉大さを思い知らされた。なかでも、全面リニューアルを果たしたSHISEIDO メイクアップシリー ズが見せる“質感進化”は圧巻。ジェル、デュウ(輝き)、インク、パウダー......全アイテムを、これら4つの質感別に展開しているのは自信の表れだろう。すべての質感に共通するのが、“無重力”。つまり、空気より軽い質感を全アイテムが実現するという驚きのラインナップとなったのだ。さわってもらうのがいちばんだが、本当に軽い。不思議なぐらい軽い。見事に使いやすく、なじみやすく、崩れにくい。完全ノンストレスのメイク時代が始まる。

ジェル、デュウ、インク、パウダーの4つの質感はつけていることを忘れてしまうほど軽い!
(写真中段、右から)
インクのような発色。クリーミーな質感の目もと用ペンシル。
SHISEIDO カジャルインクアーティスト ¥2,200

ムースタッチからパウダーにチェンジ。肌に溶けるチーク。
同 ミニマリスト ホイップパウダーブラッシュ ¥4,000

肌、目もと、唇に光を演出するマルチカラー。
同 オーラデュウ プリズム ¥3,600

鮮やかな色のジェルリップ。
同 ヴィジョナリージェルリップスティック ¥3,600

資生堂インター ナショナル
フリーダイヤル: 0120-81-4710

【脱マスカラ】
ケイト ラッシュフォーマー

KATE (ケイト)は、いわゆるプチプラ・ブランド。ここに挙げたマスカラも1,000円台で買える。しかし今、こうしたプチプラ系のコスメがプレステージブランド以上の先進性を見せつける下克上が起きていて、その象徴的存在がKATEだ。すでにもう進化のしようがないかに思われたマスカラに革命的進化をもたらして、CMでは「さようならマスカラ」 と言いきった。なんと、まつ毛一本一本にカーブを固定する成分を浸透させ、内側からまつ毛パーマをかけたようなカーブをクセづけてしまうという、驚くべきテクノロジー開発に成功したのだ。実際に、使用数回めで素のまつ毛に上向きのクセがついてくる、それはそれは驚きの超絶技巧。しかも、それを差し引いても、長く濃く完璧な仕上がり。 今はもう、価格で製品を選ぶ時代ではないのである。

(写真下段、右)
ロング、ボリュームそれぞれのマスカラ効果に、使い続けることで美カーブをクセづけする機能も加わった“次世代マスカラ”
<ロング> ¥1,400(編集部調べ)
カネボウ化粧品
フリーダイヤル: 0120-518-520

【王道進化】
Amplitude ロングラスティング リキッドファンデーション

今、進化させるのが最も難しいのが、リキッドやパウダーなどの王道ファンデーション。クッションタイプなどの新形状が出てからは、影が薄かった。そんな中、リキッドの目覚ましい進化をかなえたのが、かつて日本女性のメイクアップをドラスティックに変えたメイクアップアーティストRUMIKOさん。女の第二章へ向けて放った新ブランド、アンプリチュードは自らにとっても活動の第二章といえる。以前も定評があったリキッドファンデーション作りで、今回もまた異彩を放った。透明感とは違う、奥行きある上品な透明膜でかなえる “透き通る感”が、なんとも美しい。大人肌が一日疲れて見えないのは、本当にさすが。

(写真下段、中央)
次世代リキッドは、カバーしつつ「透き通る感」のある肌へ。肌に溶け込むようなテクスチャー。
<全10色・30ml>SPF22・PA++¥9,000
Amplitude(アンプリチュード)
フリーダイヤル: 0120-781-811

【唇快感】
イヴ・サンローラン ヴォリュプテ ウォーター カラーバーム

ともかく今、リップアイテムの使用感が至福の心地よさを競っている。つけた瞬間のみずみずしさ。ずっと続くやわらかさ。フレッシュな発色。濡れたツヤ。水膜をつくるカラーバームはまさに未体験の快感だ。いや、この製品に限らず、今年はつけて快感、仕上げて絶妙の傑作リップアイテムが目白押し。そうした傑作を次々世に送り出し、次々大ヒットさせるYSLの口紅開発には、心底、脱帽だ。

(写真下段、左)
ココナッツウォーター入りで、みずみずしさと贅沢なケア効果を実現。フレッシュな発色とやわらかな塗り心地をかなえた、まさに快感リップ。
カラーバーム ¥4,000
イヴ・サンローラン・ボーテ
TEL. 03(6911)8563

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