BY EMI ARITA
バカラの「セレスト ランプ」
数々のブランドで、新発想のアジアンテイストのインテリアプロダクトを手がける若きデザイナー、フィリップ・ニグロによるバカラの「セレスト」コレクション。こちらの「セレスト ランプ」も日本の提灯から着想を得たユニークなデザインとなっている。
美しいカットが目を惹くクリスタルシェードには、バカラのライティングアイテム初となるロングベヴェルカットを採用。それにより、クリスタルを透過した光が、これまでにないほど強い煌めきを放つ。さらに付属する2種類のレッグ(脚)により2段階で高さ調整が可能。好みの高さで、特別なひとときへと誘うクリスタルの輝きを楽しみたい。
バカラショップ 丸の内
TEL. 03-5223-8868
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トム・ディクソンの「MELT PORTABLE」
独創的でアーティスティックなプロダクトを提案するイギリスのインテリアブランド、トム・ディクソン。中でもブランドのアイコン的存在となっているのが、ライティングコレクション「MELT」シリーズだ。スウェーデンのデザイン集団、FRONTとのコラボレーションにより誕生した「MELT」は、シェードの不規則な凹凸面へ光を反射させることで、まるで物体が溶け落ちていくような不思議な視覚効果を演出する。
そんな「MELT」シリーズに、この夏新たに登場するのが、2023年ミラノ・サローネで発表されたこちらの「MELT PORTABLE」。フル充電なら約8〜10時間点灯可能とあり、「MELT」の幻想的な明かりを好きな場所に持ち運べる楽しみが広がった。
トム・ディクソン トーキョー
TEL. 03-6421-0846
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フロスの「IC LIGHT T1 HIGH」
すっと伸びるポールに設えられた乳白色のガラスシェードが、まるで月明かりのように周囲を照らす、FLOSの「IC LIGHTS T1 High」。デザインを手掛けたのは、ロンドンのデザイナー、マイケル・アナスタシアデス。コンタクトジャグリングの身体とボールの動きにインスピレーションを得てデザインしたもので、平衡感覚を保つように、ガラスの球形が傾いた棒の上に絶妙的なバランスで置かれているのが特徴。
棒と球体というミニマルな要素ながら、普遍的な美しさを放ち、オブジェとしての存在感も抜群だ。ポールのカラーは、ゴールド、クローム、ブラックの3種からセレクトできる。
フロス ジャパン
TEL. 03-6421-0840
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ルイスポールセンの「MOONSETTER」
一見すると鏡のようにも見えるルイスポールセンの「MOONSETTER」は、円、四角、円柱といった幾何学的フォルムが存在感を放つフロアランプ。デンマーク出身の建築家兼デザイナー、アンヌ・ボイセンが手掛けたもので、フレームに沿って埋め込まれたLEDランプが、白色のシリコンディフューザーを通すことで、眩しさを感じにくい「グレアフリー」の光を拡散する。
片面が白色仕上げ、もう片面は鏡面のクロームメッキ仕上げになっている中央のディスクは、360度回転。ディスクの回転位置を変えることで、シーンや気分に合わせた、多彩な明かりを演出して楽しめる。
ルイスポールセンジャパン
TEL. 03-3586-5341
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アルテミデの「IN-EI MENDORI T」
三宅一生が率いるデザインチーム「リアリティ・ラボ」が着想・開発し、イタリアの照明器具メーカー、アルテミデによって製品化された近代の名作「IN-EI MENDORI T」。和紙のように見えるシェード素材には、ペットボトル再生繊維100%の不織布(再生ポリエステル素材)を採用。シワ加工を施すことで、独自の明かりと強度を実現させた。
シェード内部にはフレームがなく、不織布が重なる部分の溶着手法や折りたたみの手法には、ISSEY MIYAKEの服づくりで培った技術が応用されており、使わないときは折りたたんで収納することが可能。折りたたんだ状態からゆっくりと広げることで、まるで折り紙のように立体的に自立する。光と影の妙を楽しみながら、その不思議な造形を愛でたい。
YAMAGIWA(ヤマギワ)
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アンドトラディションの「Formakami」
デンマークのデザインブランド、アンドトラディションの「Formakami」シリーズは、アート、デザイン、工芸など、様々な分野で活躍するデザイナーのハイメ・アジョンがデザインしたランプ。アジア各地で古くから親しまれてきた提灯を現代的に解釈し、モダンなひねりを加えることで、東洋と西洋のデザインを融合させた。
職人が一枚一枚丁寧に紙を骨組みに貼り付け制作されたシェードは、黒に塗色されたオーク材がアクセントを添えるモダンな佇まいが印象的。柔らかな光を放つ光源は2箇所設けられており、暗闇の中でも特徴的なシルエットをくっきりと浮かび上がらせる。テーブルランプのほか、フロアライトやペンダントライトとあわせて、トータルコーディネートを楽しむのもおすすめだ。
アンドトラディション(林物産)
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moooiの「ペットライト(ラビット)」
アンティークとモダンを融合させたハイセンスなインテリアを提案するオランダ発のmoooi(モーイ)の「ペットライト」シリーズは、おとぎ話から飛び出したような動物たちの形をしたテーブルランプ。デザインを手掛けたのは、インテリアから建築、プロダクトデザインまで幅広いジャンルのデザインを手がけるデザイナー、マイセル・ワンダース。フロストガラスのボディに、ゴールドで装飾されたデザインは、愛らしくも、どこか上品な佇まいが印象的。“前衛エレガンスの奇才”とも称される、ワンダースらしさが宿っている。
「ペットライト」シリーズは、大きく尖った耳が目を惹く「ラビット」のほか、「ペンギン」や「オウル」もラインナップ。好きな“子”をお迎えして、自分だけのストーリーを楽しみたい。
モーイ
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Lumioの「Teno」
光だけでなく音の演出も楽しみたい──そんな人におすすめしたいのが、ポータブルスピーカーとライトを組み合わせた、Lumioの「Teno」。器のような不思議なオブジェを真ん中から二つに割り開くと、割れ目から優しい光と鮮明で美しい音が流れ出す仕掛けになっている。
この“割れ”の部分は、日本の伝統技法である金継ぎにインスパイアされたもので、侘びの世界を思わせる不完全な美を体現。スイッチやボタンはなく、砂のような触感の表面に優しく触れることで、調光やスピーカーの操作をすることができる。また、45mmのフルレンジ・ドライバーを搭載し、重低音から透き通った高音までの全ての音が流れるような設計は、音楽好きも納得の音質。色はホワイトとブラックの2色。
アークトレーディング
TEL. 06-6443-8177
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アンビエンテックの「TURN Brass」
NYを拠点に活躍するデザイナー、田村奈穂がデザインしたアンビエンテックの「TURN Brass」は、すべてのパーツを、金属のかたまりから削り出して構成されたポータブルランプ。シェードとベースの円を直線で繋いだ凜とした姿により、2019年の発売以来、人気を博してきた。
明かりは4段階に調光可能。シェードの天面にやさしく触れることで、シーンに合わせた明かりを楽しめるほか、防水機能も備えており、バスルームで使うこともできる。さらに、2022年には、真鍮の酸化や腐食を防ぐクリアコーティングを施さず、あえて経年変化の味わいを楽しむ「TURNCRAFT」も登場。自分で磨きをかけ、本来の輝きを何度も蘇らせるというひと手間は、真鍮本来の性質を慈しみ、より一層の愛着を生むはずだ。
問い合わせ先
アンビエンテック
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インゴ マウラーの「Yoruba Rose LED」
情熱的でアーティスティックな照明プロダクトを生み出し、“光の詩人”と称されるドイツの照明デザイナー、インゴ・マウラー。1988年に発表した和紙のプリーツシェードシリーズ「マモノーチェス」コレクションは、障子を透した灯かりを長年愛し、和紙を材料にした照明を作りたいというインゴ・マウラーの思いを体現したもので、“光のオブジェ”として今なお人々を魅了している。
こちらの「Yoruba Rose(ヨルバローズ)」も、そんな「マモノーチェス」コレクションにラインナップする作品のひとつ。和紙のシェードがまるで鶴が両翼を高く広げたような形をしており、調和のとれた表情と心地よい光で目を奪う。心休まる優しい光が浮かび上がらせる優美な姿は、夜のムードを高めてくれるはずだ。
スタジオノイ
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