新築分譲マンションは人気が高く、購入価格も上昇傾向。人生において何度も購入するものではないからこそ、知りたいその実態。そこで、新築マンションのモデルルームを見学し、最新情報をレポート。第5回は、伊藤忠都市開発の「クレヴィア横浜沢渡」を紹介する

TEXT&PHOTOGRAPHS BY NORIHIKO MORITA

自然豊かな丘上の邸宅街で始まる、横浜ライフ

画像: 「クレヴィア横浜沢渡」の外観完成予想CG。ガラス手すりとマリオンが端正な表情をつくりだしている COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

「クレヴィア横浜沢渡」の外観完成予想CG。ガラス手すりとマリオンが端正な表情をつくりだしている

COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

 住まう人が自分らしく、創造性ゆたかに「人生を楽しむ住まい」をつくり続ける伊藤忠都市開発。首都圏および関西エリアで分譲マンションシリーズ「クレヴィア」を展開しており、今回紹介する「クレヴィア横浜沢渡」は横浜駅から徒歩圏内の邸宅街で、来夏の竣工に向け建設が進んでいる。

 立地する横浜市神奈川区沢渡は、JR(ほか各私鉄)横浜駅の北西の小高い丘に位置し、周辺にはスポーツ施設が充実した三ツ沢公園や豊顕寺市民の森が広がる自然豊かな環境が魅力だ。また、神奈川随一の進学校である県立横浜翠嵐高校や横浜国立大学がある文教エリアでもある。

 地上6階建(建築基準法上は地下1階、地上5階建)で、総戸数36戸のすべてが南東向きとなるように設計され陽当りは良好。自然豊かな落ち着きある邸宅地である分、横浜駅西口までは徒歩16分ほどであるが、その距離はさほど気にならない。なぜなら駅までのルートの一部は、多数の飲食店やファッション、ライフスタイルショップが揃う横浜駅西口地下街を通り抜けるからだ。地下街のにぎわいは、通勤・通学時に彩りを与えてくれるとともに日々のショッピングに困ることのない、利便性の高い生活を約束してくれるといえるだろう。

画像: エントランス完成予想CG。奥行きのある庇が象徴的な重厚感のある佇まい COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

エントランス完成予想CG。奥行きのある庇が象徴的な重厚感のある佇まい

COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

画像: キッチンやカウンターデスクを備えたオーナーズラウンジの完成予想CG COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

キッチンやカウンターデスクを備えたオーナーズラウンジの完成予想CG

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南東向きの光を取り込む、明るい住まい

 横浜駅西口地下街に直結するビルに開設されたギャラリーで見学できるのは、76.88㎡(3LDK)Eタイプのハーフモデルルーム。リビング・ダイニングとそれに面する個室、キッチン、バルコニーといった、住まいのなかのパブリックスペースを再現している。

 入室すると、光射す明るいリビング・ダイニングが印象的だ。「扁平梁」という横に長く平たい梁を採用することでサッシ高約2150mmを確保しながらガラス手すりと奥行きのあるバルコニー(約1950mm)を実現。南東からの陽光をふんだんに取り込めるように工夫されている。

 ちなみに、扁平梁と同様にハイサッシを可能とする従来の逆梁工法だと、手すり部分の一部がコンクリート梁となるためガラス手すりにすることが不可能。一方でガラス手すりが可能な順梁工法の場合は、サッシ上部が梁となるためハイサッシを採用できない。これらを解消するべく、「クレヴィア横浜」では、扁平梁を採用しているのだ。

画像: 約12.3畳のリビング・ダイニング。天井高は約2450mm、ハイサッシは約2150mm

約12.3畳のリビング・ダイニング。天井高は約2450mm、ハイサッシは約2150mm

画像: バルコニーの斜めにカットされた庇が扁平梁。梁幅を通常の梁よりも幅広かつ薄くすることで強度を保ちながらもハイサッシを実現している

バルコニーの斜めにカットされた庇が扁平梁。梁幅を通常の梁よりも幅広かつ薄くすることで強度を保ちながらもハイサッシを実現している

 そのほか室内に柱を出さないアウトポール工法(躯体の柱をバルコニー側にせり出す工法。アウトフレーム工法と同義)や天井をすっきり見せる内蔵梁(戸境壁のなかに収める梁)を採用し、家具などをレイアウトしやすい空間に設計されている。

画像: アウトポール工法や内蔵梁を採用し、四隅をすっきりさせたリビング

アウトポール工法や内蔵梁を採用し、四隅をすっきりさせたリビング

画像: リビングに面した個室は約4.5畳。吊り引き戸により床面がリビングとフラットにつながる

リビングに面した個室は約4.5畳。吊り引き戸により床面がリビングとフラットにつながる

 対面式のキッチンは天板に天然水晶と樹脂などからなる人造石を採用し、ガラストップコンロや食器洗い乾燥機、浄水器一体型シャワー水栓も標準仕様。吊戸棚はレンジフード横のみとすることでシンク上の空間をすっきりした設えに。リビング・ダイニングとキッチンの空間を一体化することで広々とした印象を与えている。キッチン収納はシンク前のドアポケットを包丁差しにしたり、調理カウンターとコンロの間にボトルラックを設けたりと使いやすさにこだわった仕様だ。

画像: 家族とコミュニケーションをとりやすい対面式のセミオープンキッチンとダイニング

家族とコミュニケーションをとりやすい対面式のセミオープンキッチンとダイニング

画像: 使いやすさにこだわり抜いた、約3.4畳のキッチン

使いやすさにこだわり抜いた、約3.4畳のキッチン

画像: Eタイプの間取り図 COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

Eタイプの間取り図

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ライフスタイルに合わせて間取りをつくるオリジナリティ

「クレヴィア横浜沢渡」の最も大きな特徴が「TSUKURIE」という間取りをカスタマイズできるシステムだ。見学したモデルルーム(Eタイプ)のように住戸プランが複数用意されているうえ、間取りを自由に変更できる。多くのマンションデベロッパーで「メニュープラン」と呼ばれるものだが、「TSUKURIE」ではその選択肢が驚くほど多い。

 どのようなシステムかというと、住戸内のリビング・ダイニングや個室、収納スペースなどをユニットに分け、さまざまなバリエーションの各ユニットを組み合わせることで、自分好みの間取りをつくれるという仕組みだ。例えば収納スペースをウォークインクローゼット+納戸のユニットにするか、大きなファミリークロークのユニットにするかを選択できる(選べるバリエーションはさらに多い)。リビングに面した個室も和室にしたりカウンターデスクを備え付けたり、いっそリビングの拡張空間にして部屋数を減らすといったことも自由にカスタマイズできるのだ。各ユニットのセレクトはPC画面で行うので、視覚的にわかりやすく何度でも納得がいくまでシミュレートできる。

画像: 「TSUKURIE」のユニット一覧例。ひとつのユニットに対して、10種類以上のバリエーションが用意されている COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

「TSUKURIE」のユニット一覧例。ひとつのユニットに対して、10種類以上のバリエーションが用意されている

COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

 そして、もうひとつの特徴がIoT化による「スマートライフ」。エアコンや照明のオン・オフ、お風呂の給湯などを、外出先からでも自宅に居ながらでもスマートフォンでコントロール可能だ。なかでも外出先からスマートフォンで室内を確認できるスマートカメラは、子どもやペットの様子を確認できるうえ、双方向通話も可能。セキュリティの観点からも安心のIoT機能が、最初から設置されているマンションは、まだまだ希少だ。

画像: 右がスマートカメラ。上下左右に首振りできるので、室内を広範囲に確認できる。左は人感センサー。人の動きを感知するので高齢者や子どもの見守りに活用できる。異常通知の受け取りや、照明などのオン・オフなども可能

右がスマートカメラ。上下左右に首振りできるので、室内を広範囲に確認できる。左は人感センサー。人の動きを感知するので高齢者や子どもの見守りに活用できる。異常通知の受け取りや、照明などのオン・オフなども可能

浴室も使いやすいよう、自分好みにカスタマイズ

「クレヴィア横浜沢渡」のモデルルームはハーフモデルルームのため、浴室と洗面台はギャラリー内の別スペースに展示されている。浴室には暖房換気乾燥機や高断熱浴槽を採用しているのはもちろんだが、注目すべきなのは“浴室もカスタマイズ可能”であるところだ。

 あえて浴室内に棚やフック、鏡を備え付けず、すべてマグネット式のアイテムにし、必要なものだけセレクトできるのが特徴。とくにウロコ汚れで美観を損なう鏡は外して掃除できるといった利点のほか、いっそのこと掃除が面倒な鏡は使わないという選択も可能だ。汚れやすい浴室内の凹凸を必要なものだけにすることで、シンプルでメンテナンスしやすい新しい浴室のスタイルを提案している。

画像: 棚や鏡がマグネット式なので掃除しやすいうえ、位置も自由に変えられる

棚や鏡がマグネット式なので掃除しやすいうえ、位置も自由に変えられる

画像: 種類豊富なマグネット式の浴室アイテム

種類豊富なマグネット式の浴室アイテム

 豊富なユニットから間取りをカスタマイズできる「TSUKURIE」や、マグネット式アイテムを採用した浴室など、住まう人それぞれが、自分らしい暮らしを実現できる、画期的なシステムが満載の「クレヴィア横浜沢渡」。
 マンションの新たな在り方を体感できるモデルルーム見学では、居住空間の雰囲気やキッチンなどの設備、建具を確認するとともに、仕事や趣味のスペースなど、カスタマイズのパターンを想定しながら、理想の間取りを思案するのがおすすめだ。

画像: 風除室完成予想CG COURTESY OF ITOCHU PROPERTY DEVELOPMENT

風除室完成予想CG

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クレヴィア横浜沢渡
所在地:神奈川県横浜市神奈川区沢渡54番2(地番) 
交通:横浜市営地下鉄ブルーライン「横浜」駅10番出口徒歩15分、JR京浜東北線・根岸線・東海道本線・横須賀線・湘南新宿ライン「横浜」駅西口徒歩16分、相鉄本線「横浜」駅西口徒歩16分、京急本線「横浜」駅中央改札口徒歩18分、東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線「横浜」駅南改札徒歩17分、横浜市営地下鉄ブルーライン「三ッ沢下町」駅4番出口徒歩10分
総戸数:36戸
竣工:2025年8月下旬(予定)
販売価格:6,680万円、7,190万円(先着順物件概要)
公式サイトはこちら

※家具や調度品、造作家具などは販売価格に含まれません。
※掲載の情報は、取材・撮影を行った2024年8月時点のものとなります。

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