新築マンションのモデルルームを実際に見学し、その様子とともに最新の住宅事情をお届け。第11回は「インターホン IoT サービス」などセキュリティ面にも力を入れる旭化成不動産レジデンスの「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」を訪問

TEXT&PHOTOGRAPHS BY NORIHIKO MORITA

今の時代のマンション選びは、セキュリテイ面もしっかりチェックを

画像: 「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」の外観完成予想CG。水平ラインと縦のラインが組み合わさる立体的なデザイン COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」の外観完成予想CG。水平ラインと縦のラインが組み合わさる立体的なデザイン

COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

 住まいに戸建住宅でなくマンションを選ぶ理由のひとつに、セキュリティを挙げる人は多い。現在の新築マンションではオートロックや防犯カメラなどのほか、インターホンの呼び出しを、スマートフォンアプリから応答できるサービスを導入している場合が多い。今回訪れた「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」も、同様の「インターホン IoT サービス」を採用している。外出先であっても来訪者を映像で確認できるこの機能は、特殊詐欺や闇バイトといったニュースが毎日のように流れる今の時代にふさわしい機能だ。

 セキュリティを強化する一方で、鍵を持っているだけでセンサーが読み取り、オートロックを開閉できるハンズフリーキーも最新のマンションでは当たり前となってきている。安全性を追求しながらも生活利便性を追求しているのが、新築マンションを購入するメリットのひとつといえるだろう。

駅徒歩9分の好立地。団地再開発で世田谷に生まれた、
12000㎡超えの大規模低層レジデンス

 2025年7月に竣工予定の「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」を開発しているのは、旭化成不動産レジデンスと丸紅都市開発(2社JV事業)。旭化成不動産レジデンスが展開するマンションブランド「アトラス」といえば、都心の好立地環境であることが多い。その理由は同社が長年にわたり「建替え事業」を担ってきたからだ。「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」も築50年が経過した2棟の住宅団地の建て替えにより誕生する。世田谷の落ち着きある街の記憶を残しつつ、全248戸(地権者住戸104戸含む)のまったく新しい街並みが出現する。

 住棟は南東に面した「風ノ棟」と中庭を囲むように配された「杜ノ棟」により構成。12000㎡以上の広大な敷地を活かし、中庭のほか建物を囲む植栽や公開空地など各所に緑を配置。祖師谷公園や蘆花恒春園など、世田谷に点在する緑と呼応するような風景をつくり出す予定だ。

画像: 中庭完成予想CG。世田谷在来の樹木を中心とした豊富な植栽が季節の風景をつくる COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

中庭完成予想CG。世田谷在来の樹木を中心とした豊富な植栽が季節の風景をつくる

COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

 物件が立地するのは京王線特急停車駅である千歳烏山駅から徒歩9分ほどの高台。仙川駅からも徒歩約14分だ。住環境の保護に配慮された第一種低層住居専用地域に指定されており、周辺も戸建を中心とした穏やかな街並みが続く。その街並みに溶け込むような地上4階・地下1階建の低層レジデンスが「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」だ。

低層デジレンスならではの落ち着きある建築美

画像: 「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」の模型。中央の道路を挟んで右が「杜ノ棟」で左が「風ノ棟」

「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」の模型。中央の道路を挟んで右が「杜ノ棟」で左が「風ノ棟」

 マンションギャラリーは仙川駅から徒歩5分ほど。見学のスタートは模型展示室からだ。模型を東方向から見ると、建物の構造は地上4階・地下1階建と表記されているが、地上5階建のように見える。これは、敷地が東方向にゆるやかに下る斜面地のため、建築基準法上の地下1階にあたるフロアが地上に露出しているからだ。

画像: 「風ノ棟」のエントランス完成予想CG COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

「風ノ棟」のエントランス完成予想CG

COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

画像: 「杜ノ棟」のエントランスホール完成予想CG COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

「杜ノ棟」のエントランスホール完成予想CG

COURTESY OF ASAHI KASEI REALTY & RESIDENCE CORPORATION

 地下1階にはエントランスなどの共用部で構成され、採光用の中庭「光庭」が配された和とモダンが共存するエントランスホールは居住者にとっての癒やしの空間といえるだろう。

 屋上には太陽光パネルが設置され共用部の電力を補っているほか、屋上緑化にも取り組むことで世田谷の自然に配慮。建物外観はレンガ色のタイルを基調としながらも、最上階に白系のアクセントカラーを採用し、バルコニーや庇の水平ラインと駆体の縦のラインの組み合わせも含め、陰影のある立体的なデザインが印象的だ。

広々とした専用庭で、アウトドアリビングも叶う1階住戸

画像: 2LDKに設計変更することにより、リビング・ダイニングは約16.8畳のゆとりある空間に

2LDKに設計変更することにより、リビング・ダイニングは約16.8畳のゆとりある空間に

 モデルルームは「風ノ棟」の70Ptタイプと、「杜ノ棟」の60Aタイプ。70Ptタイプは71.31㎡の3LDKを2LDKに設計変更したプラン。リビング・ダイニングと隣室を隔てるスライドドアを廃することで空間を拡張し、ウォークインクローゼットを衣類収納のほか納戸やパントリーとしても活用できるファミリークローゼットに変更している。

 そして、何よりも特徴的なのは1階住戸ならではの専用庭があること。その広さは22.08㎡。リビング・ダイニングとワイドスパンの大開口を通じてつながることで、ゆとりの生活空間が生まれている。専用庭の外周フェンスにはベンチが備えられ、さらにお気に入りのインテリアを組み合わせることで、多目的に活用できるアウトドアスペースとして楽しめる。天気のよい日のランチの場として、ガーデングやベランピングなど、趣味の場として、暮らしに彩りを与えてくれそうだ。

画像: 南に面した専用庭は、光のあふれるスペース。庭といってもタイル張なのでメンテナンスもしやすい

南に面した専用庭は、光のあふれるスペース。庭といってもタイル張なのでメンテナンスもしやすい

画像: リビングの壁にはオプションの飾り棚とワークスペースを設置した例を提案

リビングの壁にはオプションの飾り棚とワークスペースを設置した例を提案

水回りの設備・仕様や収納も申し分なし。
暮らしやすさを追求した工夫も満載!

 キッチンは対面式のうえ、吊戸棚を設けないことでダイニングと一体となった開放空間に。専用庭まで目が届くので、子育て中のファミリーにも安心だ。シンク下収納も豊富でソフトクローズ機能があるため指挟みの心配もない。ファミリークローゼットにパントリーの機能を持たせれば、キッチン用品や食材の収納に困ることはないだろう。

画像: キッチンの天板には天然水晶が主成分のフィオレストーンを採用。キャビネットはシンク側面のデッドスペースをナイフホルダーに活用するなど無駄のない収納が魅力

キッチンの天板には天然水晶が主成分のフィオレストーンを採用。キャビネットはシンク側面のデッドスペースをナイフホルダーに活用するなど無駄のない収納が魅力

画像: ファミリークローゼットには衣類だけでなく季節家電やスポーツグッズ、食材などリビング・ダイニングまわりのものを何でも収納できるのがうれしい

ファミリークローゼットには衣類だけでなく季節家電やスポーツグッズ、食材などリビング・ダイニングまわりのものを何でも収納できるのがうれしい

 収納はサニタリーや各個室にも備え、限られたスペースを有効活用している。ウォークインクローゼットのある主寝室や可動棚のリネン庫などのほか、面白いのは洗面化粧台に備えられたコスメポケットだ。キッチンキャビネットのナイフホルダーと同様に、デッドスペースとなってしまう部分を上手に活用している。三面鏡裏のスペースとともに無駄のない収納の工夫といえるだろう。

画像: 洗面ボウルのあるちょっとした隙間スペースをコスメポケットに活用

洗面ボウルのあるちょっとした隙間スペースをコスメポケットに活用

画像: ウォークインクローゼットのある主寝室は約6.5畳

ウォークインクローゼットのある主寝室は約6.5畳

スライドドアで、ライフスタイルに応じて空間をフレキシブルに活用!

「杜ノ棟」のモデルルームとなる60Aタイプは、64.23㎡の2LDK。キッチンとリビング・ダイニング、そしてスライドドアを備えた個室を再現したハーフタイプのモデルルームだ。
 スライドドアを開閉することでリビング・ダイニングの拡張空間としても、パーソナル空間としても活用できる。テレワークや趣味を楽しむときなど、その時々にカスタマイズできる機能性が魅力だ。

画像: スライドドアを開閉することで空間を使い分けられる。個室は約5.0畳、リビング・ダイニングは約12.4畳

スライドドアを開閉することで空間を使い分けられる。個室は約5.0畳、リビング・ダイニングは約12.4畳

 60Aタイプのキッチンも対面式で開放感のある設え。料理をしたりテーブルサーブをしたり、食卓を囲む家族全員がコミュニケーションをとれる一体空間であることも魅力のひとつだ。ゆとりのある日々のシーンを提案しつつも、スライドドアによる可変性のあるライフスタイルを実現している。

画像: 約3.6畳のキッチンとダイニングスペース。ゆとりある暮らしを想像させるシームレスな空間

約3.6畳のキッチンとダイニングスペース。ゆとりある暮らしを想像させるシームレスな空間

新旧の居住者が交わる、新しくも懐かしいコミュニティ

「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」が、約50年を経た住宅団地の建て替え事業であることは冒頭で述べた。それは248戸分の104戸は地権者、つまり元の団地居住者であることを意味する。新築分譲マンションでありながら、50年以上の年月をともにした住民コミュニティがすでにあるのだ。旭化成不動産レジデンスは、この歴史あるコミュニティと新居住者を融合する新たなコミュニティの形成も支援している。

 そのための有効なツールがコミュニティサービス「GOKINJO」だ。もともと既存の住宅団地では、こども文庫や茶話会などが開催され、住民同士が支え合う風潮があったという。そのようなコミュニティを今の時代に合わせた持続可能なコミュニティとする支援ツールとして「GOKINJO」を採用。デジタルとリアルの両輪で新たなコミュニティを形成していくという。

 具体的には、居住者専用アプリにより情報やモノをシェアリングしたり、イベントの企画・開催により住民同士の交流を促進する。たとえば、新たに入居した子育てファミリーが、地域の保育施設、学校情報を知りたいと思ったとき、アプリを経由して既存居住者の豊富な情報提供を受けられるといった具合だ。顔を合わせなくてもご近所情報でつながることができるし、さらに顔を合わせたリアルなご近所付き合いにも発展できる。デジタルを駆使することで、これまでのコミュニティをさらにアップデートして、より暮らしやすいコミュニティを形成する。

 モデルルーム見学の際は「アトラスシティ千歳烏山グランスイート」が、最新の住まいであるだけでなく、次世代の地域コミュニティを育むレジデンスであることも意識してみると、また違った未来のライフスタイルを発見できるかもしれない。

アトラスシティ千歳烏山グランスイート
所在地:東京都世田谷区給田三丁目944番11(地番)
交通:京王電鉄京王線「千歳烏山」駅徒歩9分、「仙川」駅徒歩14分
総戸数:248戸
竣工予定:2025年7月下旬(予定)
予定販売価格帯:8,200万円台~10,700万円台(第3期2次)
公式サイトはこちら

※モデルルームは標準プランにオプションなどの有償プランを採用している場合があります。
※家具や調度品、造作家具などは販売価格に含まれません。
※掲載の情報は、取材・撮影を行った2025年1月時点のものとなります。

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