当たる当たらぬよりも、いかに活用するかが大事。占いを人生の地図や羅針盤として賢く用いる術やそれぞれの占い観、研究スタイルについて、ざっくばらんに語り合う

BY AYA MORI, PHOTOGRAPHS BY TAMAKI YOSHIDA, STYLED BY NORIKO SUGIMOTO, HAIR & MAKEUP BY RYOJI OTANI, ILLUSTRATIONS BY SAYURI NISHIKUBO

画像1: 二大人気占い研究家 
ゲッターズ飯田×水晶玉子の
スペシャル対談

飯田 僕はいろいろな人を占ってきて、人間の決断のタイミングだけはかなり大事だとわかってきました。運気のいいタイミングで何を決断し、継続するか否かによって、運はどんどん変わる。占いが当たらない理由は、悪いタイミングで何かを始めていて、それが流れを邪魔している可能性が高い。僕は占いで当てることを極めようと思い、どうしてはずれるのか理由を突き詰めて考えました。すると、たいていあるタイミングの決断が、そこから先の流れを狂わせているのです。それを軌道修正するには、かなり時間がかかります。
水晶 悪い時期に芸能界入りするとか、プロ入りするとか、みんなそうですね。タイミングを間違ったときは、一度すべてリセットしなきゃいけない。
飯田 そうですね。いったん全部手放したほうがいい。物事がうまくいかない理由は、ほとんど人間の執着があるからです。悪い時期に得たものに執着するのは、どんなによさそうに見えても、実はいらない荷物を背負って山を登っているのと同じなのです。
水晶 手放すということを、失うことと捉えて、マイナスに考えがちだけれど。間違ったら一度リセットする。いいタイミングでまたスタートすれば、その後の人生が違ってきますね
飯田 やってしまえば簡単なんですけどね。たとえば、ビジネスに長けた人ほど、トラブルの原因を探るのは上手なはず。仕事のトラブルの原因はほぼ人、人間関係にあるので、職場の人たちを占ってみることをおすすめします。たとえば、ある人の運気が悪いとわかればそう思って見守り、待つこともできる。タイミングがいいときに頑張ってもらえるように計らう
水晶 あるいは運気のいい人をリーダーにするとか、チームの作り方もわかるはずですね。同じ運気の人が集まってると、よい時はすごくよいけれど、悪いときは、出口を見つけにくい。バランスをとるために、タイプが異なる者同士でチームを作っておくといい。そこでも多様性が意味をもちます

画像: 自分のためだけに生きていては、成功しないのです。他人のためにどう生きるかが、圧倒的に大事なのです。(ゲッターズ飯田)

自分のためだけに生きていては、成功しないのです。他人のためにどう生きるかが、圧倒的に大事なのです。(ゲッターズ飯田) 

飯田 運気というのは「ここはそろそろ変わり目ですよ、次ですよ」と、教えてくれていることもあります。人間ってそういうフラグがないと、永久にこのまま続くものかと思ってしまう。
水晶 私も一時、雑誌の連載がほぼなくなって呆然として。その潮目を受け入れたときに、飯田さんが声をかけてくださり、テレビに出るようになりました(笑)。
飯田 あの頃は僕は裏運気で。自分のことだけを考えていてはいけないと実感したんです。すべての人に言えることですが、自分のためだけに生きていては、成功しないのです。他人のためにどう生きるかが、圧倒的に大事なのです。たとえば「親の介護」ということがめぐってきたときに「時間を奪われる」と考えるか「最後の恩返しができる」と考えるか。
水晶 出来事を不幸と捉えるか、幸せと捉えるか、考え方でその人の人生はまったく違ってきますね。
飯田 「運が悪い」をつくっているのは占いではなく、社会と個人なのです。占いはその不安を煽っているように受け取る人もいますが、実は占いはその不安を解消するほうに使うものなのです。
水晶 病気だって一度もしなかったら人の痛みがわからなくなる。人間って、もうほんとうに、生まれただけで、ちゃんと幸運になるように生まれてきているのです。もちろん、そのつかみ方が難しい人、簡単な人の差はあるけれど。
飯田 不運だと感じたときはそこで何かを「学べ」というチャンス。成長できる機会なのですよね。
水晶 占いで進むべきか、待つべきかという時期を知り、これからやってくるものを意識して生きることが大事。幸せになる星は誰にでもありますから。

 ふたりの話に耳を傾けていると、究極にシンプルで的を射た人間図鑑が、占いなのかもしれないと思えてくる。そして、幸福とは自分の利益や成功ばかりを追い求めては得られず、ほかの人を大事にすることでしか生まれてこないのだということも。みんな違っているからこそ面白く、多様性の中で共生していく道を探る中に幸福はある。今日一日や今年一年のことだけではなく、過去からもたらされ、未来へ人が語り継ぐべき叡智を占いの中に見いだせるのではないだろうか

ゲッターズ飯田
1999年からお笑いコンビとして活動後、放送作家、タレント、占い師としてテレビ、ラジオ、雑誌やネットなど幅広い分野で大活躍。5万6000人以上の人々を無料で占い続け、実践に即した的確な解釈や分析には定評がある。著書に『ゲッターズ飯田の金持ち風水』『ゲッターズ飯田の裏運気の超え方』(ともに朝日新聞出版)『ゲッターズ飯田の五星三心占い2018年版』シリーズ(セブン&アイ出版) など多数、累計百万部を超える人気を誇る。最新刊『開運レッスンⅡ』は全国セブンイレブンほかで好評発売中
ゲッターズ飯田オフィシャルブログ

水晶玉子
東洋・西洋の枠を超えて、数々の占術を研究する。1998年雑誌「FRaU」にて宿曜経にインド占星術を加味したオリジナルの「オリエンタル占星術」を発表、 大反響を得る。以降、「オリエンタル占星術」は女性誌や携帯占いサイトで不動の人気を誇っている。ほかにSPUR.JPでの「フルーツ・フォーチュン」、MEN'S NON-NOでの12星座占いの連載なども好評。単行本『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2018』(集英社)も大ヒット発売中
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