昨今は女性が着けられる、男性向けやユニセックスの時計が充実している。この機会に大きめサイズの時計にも注目して、自信にあふれた意志のある腕元を演出してみては。パートナーと一緒にシェアウォッチとして使えるのも嬉しいメリットだ。
華やかな腕元に!カラーダイヤルのジェンダーレス時計
腕時計の文字盤(ダイヤル)といえば、白、黒、ブルーが定番色。腕時計は、戦時中の軍用の利便性を高めるために改良されてきた歴史があるため視認性が重要視され、文字盤には白や夜光塗料が映える黒が使われた。その後、宝飾品として一般の人々にも広まっていき、文字盤に天然石を用いたジュエリーウォッチなどが登場する。近年は、文字盤を覆う風防や塗料の技術革新が進んで鮮やかなカラーを用いることが可能になり、カラーダイヤルの時計はここ数年のトレンドになっており、腕まわりのお洒落を楽しみたい女性にとってはうれしい流れだ。男性用の時計のケース径は36mm〜42mm前後のものが多く、女性の腕にのせると少し大きく感じるかもしれない。しかし、カラーダイヤルの時計なら華やかなので大径でも気にならず、むしろ大きい分、カラーの効果を存分に発揮することができる。重ねづけするアクセサリーとコーディネートして、腕元のお洒落を楽しんで。
海から大地のカラーを表したオメガの新作『シーマスター アクア テラ』
IWCの名作『ポルトギーゼ・クロノグラフ』はトレンドカラーのグリーンをまとって
ミントグリーンが爽やかなブライトリングの『ナビタイマー B01 クロノグラフ 41』
ジェンダーレスな旬のラグジュアリースポーツ時計
“ラグスポ”とはつまりラグジュアリなースポーツ時計のことで、1970年代から見られるようになったジャンル。当時、ケースの加工精度が向上したため、防水性と堅牢性を備えながら、ドレスウォッチのように薄く美しく仕上げられたスポーツウォッチが登場した。手の込んだ作りゆえ、一般的なスポーツウォッチとは一線を画し、高価であったことも特徴のひとつだ。ここ数年、ラグスポ時計の人気が過熱しており、発売されるやいなや店頭から姿を消してしまうというモデルも多数ある。ステンレススティールやチタンなど傷のつきにくい素材を使ったものが多く、どんなシーンにも対応できるオールマイティさも人気の理由だ。ブレスレットモデルは日本の夏でも使いやすく、女性にも取り入れやすい小径モデルも徐々にリリースされているので、この機会に手に入れたい。
垂涎物の名作、オーデマ ピゲの『ロイヤル オーク オートマティック 』
シャネルの『J12 キャリバー 12.2』で機械式時計の魅力に触れる
自然への敬意を感じるショパールの『アルパイン イーグル スモール』
ブルガリの『ブルガリ アルミニウム GMT』をこの夏の相棒に
知的でジェンダーレスなコンプリケーション時計
コンプリケーションウォッチとは複雑機構ともいい、時刻を表示する以外のプラスアルファの機能をもった時計のこと。クロノグラフもコンプリケーションのひとつで、さらに複雑なものとなるとトゥールビヨンやミニッツリピーターなどがある。時計の機構の話はどうしてもマニアックになる傾向が高く、男性向けのものと思われがちだが、実は伝統的な時計技術にはロマンティックなものも多い。例えば、ムーンフェイズは月相がわかる機構だが、腕元の小さな窓から星空や月を眺めることができるし、ミニッツリピーターは時刻を音で知らせてくれる。もはや時刻を見るだけが時計の機能でないのであれば、メゾンが誇る高度な技術に敬意を表して、知的でロマンを感じる一本を選ぶのもおすすめだ。
腕元に星空が輝くA.ランゲ&ゾーネの『ランゲ1・ムーンフェイズ』
気高く時を刻むブレゲの『クラシック トゥールビヨン 3358』
エルメスの『アルソー ル タン ヴォヤジャー』で時空を旅する
品格漂うジェンダーレスなドレスウォッチ
ラグスポ時計の人気に相反してドレスウォッチの人気も高まっている。そもそもドレスウォッチはタキシードやイブニングドレスを着用するガラパーティなどで着用するものだったが、最近はパーティの機会が減ったことや、日常の装いがカジュアル化し、つけるだけで簡単にエレガンスを纏えるドレスウォッチに白羽の矢が立ったというわけだ。日常使いするなら36mm以上のモデルがおすすめだ。ドレスウォッチは基本薄型なので、ケースが大きくても品格を保つことができるうえ、大ぶりのものの方が普段のコーディネートにマッチしやすい。また、サイズ違いで同じデザインのものや、文字盤のカラーリング違いなどバリエーションが多いので、ペアウォッチにして楽しむこともできる。ストラップのカラーリングで女性らしくも男性らしくも見せることができるので、インターチェンジャブルのモデルを選べば、より幅広いスタイルで楽しめる
ハンサムで華やかなピアジェの『アルティプラノ』
ヴァシュロン・コンスタンタンの『ヒストリーク・アメリカン 1921』
待望の小さめサイズ、パネライの『ルミノール ドゥエ』
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