TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
烏丸鞍馬口「TOM」
![画像: 好きなスープと中華ちまき、本日のお茶が付いたBセット¥1750〜。黒豆の花巻¥300](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/809ae5162fb2223e3c1be6ea0ad4737797ba7b23_large.jpg#lz:xlarge)
好きなスープと中華ちまき、本日のお茶が付いたBセット¥1750〜。黒豆の花巻¥300
国内外からツーリストが訪れ、有名観光地は、朝早くから大賑わい。おのずと朝食需要も増え、朝食を出す店も増加中だ。
2023年9月にオープンした「TOM」も、朝と昼のみ営業しているタイの蒸しスープ専門店だ。
![画像: スープは、注文を受けてから器ごと蒸し上げ、提供される](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/c21741e539adda405e0a14dc40a2dde8be2a06eb_large.jpg#lz:xlarge)
スープは、注文を受けてから器ごと蒸し上げ、提供される
昨年の春頃、「目黒にある『タイ料理 みもっと』が京都にできるんでしょ」と、東京に住むフーディーの友人が教えてくれた。
![画像: 店内は、オープンキッチンをのぞむカウンター6席のみ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/72f158116351dca1dbd44ac200408550edaf07a5_large.jpg#lz:xlarge)
店内は、オープンキッチンをのぞむカウンター6席のみ
その言葉通り、2023年5月、京都に「タイ料理 みもっと」の新店「MOT」がオープンした。オーナーシェフのみもっとさんは、東京と京都を行ったり来たりし、自身が京都にいる日曜と月曜のみ店を開くスタイルを取っている。そのため、店主不在の5日間を使い、「TOM」としての営業を始めたそう。
![画像: 「チキンの薬膳スープ」をはじめ、蒸しスープは常時4種類ほどから選べる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/b3e19ea6a51be628e565d9ef7f8913a94e516d4f_large.jpg#lz:xlarge)
「チキンの薬膳スープ」をはじめ、蒸しスープは常時4種類ほどから選べる
日本の旬を取り入れたイノベーティブなタイ料理をコースで提供する「MOT」とはまったく趣向を変え、「TOM」では、バンコクの蒸しスープの店をオマージュ。
「京都は朝ごはんの文化が浸透している街。私の大好きなタイの蒸しスープを知ってもらうのにもぴったりだと思いました」と、みもっとさん。
定番の「チキンの薬膳スープ」は、蒸し仕上げることで、にごりのない、澄んだスープをキープ。ロンガンや淮山(乾燥山芋)、クコの実など、薬膳素材も入っていて、寝起きの体に染み渡る滋味深い味わいだ。
![画像: 花巻はプレーンのほか、ねぎ味噌や黒豆を練り込んだものもあり](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/d57de2a02313895066f585ec241c58764846a8c0_large.jpg#lz:orig)
花巻はプレーンのほか、ねぎ味噌や黒豆を練り込んだものもあり
蒸しスープのほか、サイドメニューには、”蒸し”つながりで、中国の蒸しパン・花巻や中華肉ちまきも楽しめる。
![画像: 斬新すぎる、ブロック塀に設けられた緑の扉。奥に見える錆びたトタン壁は母屋の外装](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/c9578b7d3d9ecca9977f6cb2143c226670ca598b_large.jpg#lz:xlarge)
斬新すぎる、ブロック塀に設けられた緑の扉。奥に見える錆びたトタン壁は母屋の外装
店は、路地裏にあり、ブロック塀に囲まれたグリーンの扉が目印。大正時代の古民家を改装し、元々勝手口だった入り口から店内に入ると、朽ちた壁とイエローの壁のコントラストが目を引くモダンな空間に。「MOT」の営業時と同じく、カウンター6席のみと、座席に限りあり、特別感も高まる。
京都駅から地下鉄で11分。「鞍馬口」駅から徒歩1分の場所にあり、新幹線で京都駅に降りたって直行する人や、帰路につく前に立ち寄る人も。
トラディショナルな京都らしさはないが、営業スタイルや空間、メニューも個性的で、心ひかれる店だ。
![画像: 母屋の錆びたトタン壁に合わせ、カウンターは赤錆色の和紙貼りに](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/86552ab659f7572861a0e664dccf751491d4ab25_large.jpg#lz:xlarge)
母屋の錆びたトタン壁に合わせ、カウンターは赤錆色の和紙貼りに
![画像: レストランMOTを逆から読むとTOMに。そして、TOMはタイ語で煮るという意味](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/04/10/7a5f00b3141b755bf1f795b9e76aedd0fc8c3547_large.jpg#lz:xlarge)
レストランMOTを逆から読むとTOMに。そして、TOMはタイ語で煮るという意味
烏丸鞍馬口「TOM」
住所:京都市上京区上御霊前通烏丸東入ル上御霊前町409-2
営業時間:8:00~14:00LO
定休日:日曜・月曜
TEL. なし
※支払いはクレジットカードまたは電子決済のみ
公式インスタグラムはこちら
![画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2024/02/27/f39007bfd917b41e751d1f18954a34df6daff550_large.jpg#lz:orig)
天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント