京都⽣まれ、京都育ちの⾷いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この⼈に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準⼦の絶品満腹⼝福アドレス。今⽉は、「路地奥の店」を紹介。第2弾は「LOB COFFEE HOUSE」へ

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

三条京阪「LOB COFFEE HOUSE」

画像: チョコレートのような丸みのある甘さ。後味もきれいな中深煎りのハウスブレンド¥650

チョコレートのような丸みのある甘さ。後味もきれいな中深煎りのハウスブレンド¥650

 京都の街を歩いていると、建物と建物の間にある奥に⻑い路地に出会う。路地(地元の⼈はろーじと呼ぶ)の先は突き当たり(京都弁で⾔うどんつき)になっているところが多く、路地を歩く時は、迷路のようなわくわく感に包まれる。

画像: 目印は路地の入り口の小さな看板

目印は路地の入り口の小さな看板

「LOB COFFEE HOUSE」は2025年2月、三条京阪から徒歩3分の路地奥にオープンした。このあたりは、昔ながらの民家が建ち並び、寺院も多く、街中ながら静かなエリアだ。店の並びには住居もあり、路地を入る時には、生活の場に足を踏み入れる気持ちで「おじゃまします」と言いたくなる。
 さらに店前まで来ると小さな高窓があるものの、中の様子がうかがい知れず、扉を開けるのに少し躊躇してしまう。

画像: 築年数不明の古民家。初めて訪れた際は扉を開けるのに勇気がいる

築年数不明の古民家。初めて訪れた際は扉を開けるのに勇気がいる

「路地奥で、しかも店内が外から見えない。そんな隠れ家感も楽しんでもらいたいです」と、店主・大野夏央澄さん。
 大野さんは、大学卒業後、京都・東山五条の「市川屋珈琲」で4年、焙煎や抽出、接客を学び、27才で独立。「市川さんは手仕事を大切にされていて」と、自身の店でも、自家焙煎の豆をネルドリップで丁寧に淹れ、BGMにレコードをかけるなど、“アナログ”を大事にしているという。

画像: カウンターでコーヒーを淹れる大野さん

カウンターでコーヒーを淹れる大野さん

 コーヒーはブレンド3種とストレートから選べ、焙煎はすべて中煎り以上の焙煎に。メニューには深めに焙煎されたコーヒーに合うスイーツやサンドイッチもそろっている。
「市川屋珈琲」の名物であるフルーツサンドも継承。桃にはアールグレイのホイップとカスタード、メロンにはマスカルポーネチーズのクリームなど、フルーツによって合わせるクリームを変えて登場する。フルーツがゴロゴロと大きくカットされているのも特徴で、みずみずしく食べ応え満点だ。

画像: 「季節のフルーツサンド・桃、カスタード、アールグレイホイップ」¥1,300

「季節のフルーツサンド・桃、カスタード、アールグレイホイップ」¥1,300

 店内は8坪ほどで、カウンター4席、テーブル4席のみ。この小ささが妙に落ち着け、また訪れたくなる店だ。

「LOB COFFEE HOUSE」
住所:京都市左京区大菊町134-8
営業時間:13:00〜21:00(20:30LO)、月火のみ8:00〜12:00(11:30LO)
定休日:水曜、木曜
TEL. なし
公式インスタグラムはこちら

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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