京都⽣まれ、京都育ちの⾷いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この⼈に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準⼦の絶品満腹⼝福アドレス。今⽉は気になる新店を紹介。第1弾は「ニューオリエンタル」へ

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

五条「ニューオリエンタル」

画像: 台湾式に蒸して火入れる「蒸湯(ジェンタン)・京地鶏、豚スペアリブ、発酵パイナップル醤」¥900、蒸湯にセットできる通常より小ぶりサイズの「鶏肉飯(ジールーハン)」¥500

台湾式に蒸して火入れる「蒸湯(ジェンタン)・京地鶏、豚スペアリブ、発酵パイナップル醤」¥900、蒸湯にセットできる通常より小ぶりサイズの「鶏肉飯(ジールーハン)」¥500

「ニューオリエンタル」は、東京・西荻窪の「スパイス飯店」が2025年11月にオープンした台湾式蒸しスープと小皿料理の店だ。「スパイス飯店」と言えば、ボーダレスな料理をアテにナチュラルワインが飲めるスパイス酒場であり、いつか行ってみたいとグーグルマップにピン留めしていた店だったので、京都出店は願ったり叶ったり!東京の店が京都に店を構える場合の多くは大手資本だったりするが、ほぼワンオペ営業のわずか11席の小さな店が京都に新店を出すとは驚きだった。「まさか京都で店を開くことになるとは自分でも思ってみませんでした」と、東京生まれ東京育ちの店主・岡本大佑さん。台湾で出会った蒸しスープのおいしさに衝撃を受け、いつか台湾式蒸しスープをメインに朝から飲める店を開きたいと思っていたところ、京都の知人から「古民家が空いているんだけど、店をしない?」と、誘いを受けたという。

画像: 古い土壁や柱はそのまま残し、古民家を改装。オレンジのらせん階段が印象的

古い土壁や柱はそのまま残し、古民家を改装。オレンジのらせん階段が印象的

「京都は朝食需要もあり、昼のみ文化も根付いているので、やってみようと思いました」と、岡本さん。現在は、東京と京都を行ったり来たり。岡本さんが京都にいない時は、京都のスパイスカレー店出身のスパイス好きの義妹・仁下朋美さんが店長として店を取り仕切っている。

画像: 塩味と旨みのある発酵白菜を調味料がわりに使用し、味付けは塩のみ。「蒸湯(ジェンタン)・京地鶏、豚スペアリブ、発酵白菜」¥900

塩味と旨みのある発酵白菜を調味料がわりに使用し、味付けは塩のみ。「蒸湯(ジェンタン)・京地鶏、豚スペアリブ、発酵白菜」¥900

 日本では馴染みの薄い蒸しスープだが、台湾をはじめ、中国・広東省やタイなどでは昔から食べられているという。こちらでは京地鶏と豚スペアリブを使って基本のスープをとる際から大きな寸胴鍋を蒸し器に入れて火入れを行っている。鍋を火に直接かけるのとは違い、熱が均一に回り、水分が蒸発して煮詰まることがなく、旨みは濃厚ながら優しい味わいに。出汁を取った後の肉類も、パサつかず、柔らかくホロリと崩れ、具材として楽しめる。さらに種類別にスープを仕上げる際には、提供用の小さなステンレスのスープ鉢を台湾製の引き出し型の蒸し器で火入れする。

画像: 台湾では一般的な引き出し型の蒸し器

台湾では一般的な引き出し型の蒸し器

 百合の花や発酵白菜など、台湾らしい具材を使ったスープは全4種類。パイナップルや豆麹、砂糖をつけ込んで作る発酵パイナップル醤を使ったスープは、味付けは塩のみという潔さ。パイナップル醤の味噌っぽい風味が広がり滋味深い。

画像: 湯葉ときくらげ、サナギダケを青山椒入りのスープで炊いて味入れする湯葉ときくらげの和え物「腐竹木耳」¥650

湯葉ときくらげ、サナギダケを青山椒入りのスープで炊いて味入れする湯葉ときくらげの和え物「腐竹木耳」¥650

画像: 中国醤油や中国の漬物ヤーツァイで炒め、あっさりとした焼きそばのような味わい。「干豆腐炒め」¥800

中国醤油や中国の漬物ヤーツァイで炒め、あっさりとした焼きそばのような味わい。「干豆腐炒め」¥800

画像: 腐乳や芝麻醤をブレンドしたマヨーネーズと山椒オイルをピータンにかけた「皮蛋ウフマヨ」¥650。香港のブルワリー「ヤングマスター」のクラフトビール¥1,100

腐乳や芝麻醤をブレンドしたマヨーネーズと山椒オイルをピータンにかけた「皮蛋ウフマヨ」¥650。香港のブルワリー「ヤングマスター」のクラフトビール¥1,100

 そのほかメニューには「麻辣キーマカレー」や「南昌拌粉(麻辣和えビーフン)」といった麺類やご飯ものもあり。「スパイス飯店」の名物「皮蛋ウフマヨ」をはじめ、オリジナリティ溢れるス   
パイス小皿料理もそろい、昼からお酒を進ませる。
 地下鉄五条駅からは徒歩6分。京都駅からも徒歩15分ほどであり、チェックアウト後、新幹線で帰路につく前の朝食や昼飲みに是非。

「ニューオリエンタル」
住所:京都市下京区高倉通花屋町下ル若松町425-2
営業時間:10:00〜17:00LO
定休日:火曜、水曜
TEL. 050-1794-1121
公式インスタグラムはこちら

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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