RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA
フルーツいっぱい、メープル白玉

もっちり、つるん。なめらかな白玉
つるっとした口当たりが楽しい白玉。
「白玉粉と水さえあれば、ささっと作れます。こつは、白玉粉に水を加えてこねるとき、ごく少量ずつ水を加えていくこと。白玉粉の状態や気温、湿度によって加える水の量を変えたいので、必ず少量ずつ。手でこねながら、かたさを確認しましょう」と有元さん。
「耳たぶくらいのやわらかさ」になったら水を加えるのをやめて、手のひらでこねてひとまとめに。やわらか過ぎたら粉を足して。今回は真ん中をへこませたが、まんまるのボール状にしても。ゆで上がったら、すぐ冷水にとるのもポイント。
「フルーツは白玉だんごとほぼ同じ大きさに切ると食べやすいですね。秋になればぶどうや柿、冬からは柑橘類やりんご、いちごもいいですね。これにメープルシロップをたっぷりかけるのがお気に入りの食べ方です。上等なデザートになりますよ」
煮小豆を添えるだけでも。何もなければ、お砂糖をまぶすだけ、はちみつをかけるだけでも充分。寒い季節は熱々のぜんざいに入れても。「ゆでずに、丸めて素揚げしてお砂糖をまぶすのもおすすめです」。いろいろにアレンジできて気軽に作れる白玉は、おうちのおやつにぴったり。白玉粉を常備して作ってみて。

<材料(4人分)>
白玉粉 100g
水 100㎖弱
好みのフルーツ(写真はメロン、ブルーベリー、ラズベリー、パイナップルなど) 各適量
寒天(市販) 適量
メープルシロップ 150㎖
<作り方>

1白玉粉に水を少しずつ加えてこねる。最初は白玉粉の粒をつぶすように、指先で水を混ぜ合わせる。ある程度つぶれたら、手のひらでよくこねる。残りの水は手のひらに少しずつ注ぎながら加えてこねるとよい。水は全量使わなくてもよい。

2耳たぶくらいのやわらかさになり、ボウルと手に生地がくっつかなくなったら、ひとまとめにする。ちぎってひと口大(直径2cmほど)に手のひらで転がして丸め、真ん中を指で押してへこませる。

3 たっぷりのお湯を鍋で沸かし、白玉をゆでる。

4浮き上がってきたら、さらに1〜2分ゆで、やらかさを指で確認してからすくい上げ、冷水に移す。

5 メロンなどのフルーツはひと口大に切り、ベリー類などはそのままボウルに。寒天も加えて合わせておく。

6 5のボウルに、水気をきった白玉を加え、メープルシロップも入れて混ぜ合わせる。

7よく混ぜ合わせたら、器に取り分ける。
はちみつとハーブのタルト

はちみつは2種類合わせて味に深みを
「身体のことを考えて甘いものを控える方が多いようですが、私は食後のデザートも、おやつもいただきます。ただし、たくさん食べられないので、おいしいものを少し。良質な素材で作られたものを、適切な量いただくのであれば、身体にも負担はないのではと思っています」
お気に入りのタルトは、タルト生地にはちみつを塗って焼き上げ、砂糖をまぶしたハーブをのせたシンプルなもの。「このタルトはおやつにも、ワインに合わせてもいいですね。これにブルーチーズをのせて焼き上げたら、さらにワインが進みます」。
はちみつは2種類を混ぜると、味に深みが出る。もちろん1種類でも。ハーブはグラニュー糖をまぶしてそのまま置いておくだけ。オーブンに送風機能があれば、オーブンで仕上げてもいい。
「タルト生地を作るのは面倒と思われるかもしれませんが、フードプロセッサーを使えば、簡単で時短になります」。焼き立ての生地の香ばしさ、はちみつの自然な甘み、ハーブの香りーー手作りのタルトのおいしさを味わってほしい。

<材料 (直径22cmのタルト型1台分>
●生地
薄力粉 200g
無塩バター 100~130g
グラニュー糖 60~70g
卵黄 4個
●はちみつ 好みのもの 適量
●好みのハーブ 片手1杯分
●グラニュー糖 適量
<作り方>

1 タルト生地を作る。フードプロセッサーに薄力粉をいれ7〜8秒ほど回す。砂糖と塩を加えて3〜4秒ほど回す。冷蔵庫から取り出した冷たいバターを約1㎝の角切りにし、バターが小豆粒くらいの大きさになるようにパルスで回す。少し粉気がある程度で止める(この時回しすぎないようによく注意すること。フードプロセッサーにより回す時間は異なるのでよく注意して)。卵黄を1個づつ加えてその都度軽く回す(この時も回しすぎないように注意)。まとまったら取り出し、ラップで包んで冷蔵庫で1時間ほど休ませる。フードプロセッサーがなければ、同様の順番で手でこねても。台に打ち粉(分量外)をし、生地をおき、上にも小麦粉を振る。

2 ハーブにグラニュー糖をまぶし、ざるにのせて1時間ほど置いておく。

3 めん棒で5㎜の厚さに、タルト型の直径より大きめにのばす。

4 生地をめん棒に巻き取ってタルト型の上に広げる。

5 生地を型の内側に沿わせて、側面と底を貼り付けるようにする。隅は指先を使ってしっかり押し込む。

6 めん棒を転がして余分な生地を切り落とす。

7 フォークでピケし、アルミホイルをのせ、その上にひと周り小さいケーキ型をのせる。タルト用の重石があれば、ケーキ型の代わりに重石をのせる。210~220℃に温めたオーブンで10〜15分ほど、生地の周りが少し色つくくらいに焼き、取り出す。

8 7の生地の粗熱が取れたら、アルミホイルとケーキ型をはずす。はちみつ2種類をたっぷり塗り、さらに210~220℃のオーブンで約15分焼く。様子を見ながら、生地がカリッと狐色に美味しそうに色づいたらオーブンから取り出し、常温になるまで置いておく。

9 8の生地の粗熱が取れたら型からはずし、食べる直前に2の砂糖漬けのハーブをのせる。
ドーナッツ

少しずつ揚げては、そのつど砂糖をまぶす。シナモンパウダーもたっぷり。器に盛る前にどこからか手が伸びてなくなってしまうかも
「おやつは気楽に簡単に作りましょう」
誰もが大好きなドーナッツ。家で作れば、外側はサクサク、中はふわふわの揚げたてのおいしさを楽しめる。
パンこね用の刃がついているフードプロセッサーなら、ドーナッツ生地をはじめ、パンやケーキも作ることができるのでおすすめ、と有元さん。フードプロセッサーを使うには、まず粉類を入れて軽く混ぜてから、液体(卵、牛乳、ヨーグルト、油など)を入れるのがコツ。持っていない場合は、粉類をふるってから液体を少しずつ加え、手でこねればよい。
今回ご紹介するドーナッツはイーストでふくらませるが、ベイキングパウダーを使っても。その場合は、このレシピのイーストの代わりにベイキングパウダー小さじ1を粉類にそのまま加えればOK(ぬるま湯と砂糖は不要)。発酵させなくてよいので、生地をまとめたら冷蔵庫で1時間ほど休ませるだけでよい。
「揚げたら油を切らず、そのままボウルに入れて砂糖をまぶしましょう。油を切ってしまうと、砂糖がくっつかなくなります」。今回はメープルシュガーを使っているが、グラニュー糖や上白糖でも。「おうちのおやつはなるべく簡単に、気楽に作りたいですね。私はフードプロセッサーなどに頼って労力を削減します。手作りのおやつは、形がたとえ不揃いでも、一緒に作ったり食べたりした楽しい記憶がずっと残ります。小さなお子さんがいらっしゃるなら、ぜひ一緒に作ってみてください。そして、まずは揚げたての熱々を頬張ってくださいね」

<材料(直径5.5の型で6個分)>
強力粉 50g
薄力粉 150g
卵 1個
牛乳 40~50ml
ぬるま湯 40ml
イースト 小さじ11/2
砂糖 ひとつまみ
メープルシュガー 大さじ11/2
シナモンパウダー 適量
揚げ油
<下準備>
・卵をボウルに割り、よく溶いておく。
・イーストと砂糖をボウルに入れ、ぬるま湯を加えて混ぜ、10分ほどおく。
・ボウルにオリーブオイル適量(材料外)を塗っておく。
・フードプロセッサーにパンこね用の刃をセットする。
<作り方>

1 フードプロセッサーに強力粉と薄力粉を入れ、数回攪拌する(これでふるったことになる)。卵と牛乳各半量を加えては軽く回す。イーストと砂糖を入れておいたぬるま湯を加えて、軽く回す。残りの卵と牛乳を加えてさらに回す。

2 モチモチと、つきたてのお餅くらいのやわらかさになればOK。手にくっつきやすいので、手粉をつけて生地をボウルに移す。

3 表面がツヤツヤになるよう、ひとまとめにする。

4 3の生地をボウルに入れ、ぬらしたふきんをかけて暖かい(25〜30℃)場所で1時間〜ひと晩おき、発酵させる。3倍ほどにふくらむ。

5 台の上に打ち粉をし、4の生地のおく。空気を抜き、手で平たく伸ばし、表面がツルツルになるように縁を丸め込む。丸めたら15分ほど休ませる。

6 生地に打ち粉をしながら、麺棒で厚さ0.8〜1.5cm(厚さはお好みで)に伸ばす。

7 生地をドーナッツ型で抜く。ドーナッツ型がない場合は、写真のようにクリアファイルを切って丸めてセロテープで止めて型を作るとよい。今回は、直径5.5cmと2.5cmになるようにクリアファイルを丸めた。

8 型で抜き、余った生地は適当な大きさに丸めておく。

9 揚げ油(今回はオリーブオイルを使用)を中温弱(約170℃)に熱し、8を揚げる。

10 こんがり揚がったら油を切らずにそのままボウルに入れ、熱々のうちにメープルシュガーとシナモンパウダーをまぶす。

有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
料理家 有元葉子の「おいしいものは身体にいいのよ」記事一覧へ
▼あわせて読みたいおすすめ記事









