BY KIMIKO ANZAI
今、シャンパーニュ市場は百花繚乱。そんな中、今年5月に「ル・ブルン・ド・ヌヴィル」というブランドが日本初登場。ワインのプロのあいだで「コストパフォーマンスが高い!」と評価されている。

(左から)
「L.B.N.ブラン・ド・ブラン ブリュット」<750ml>¥8.000、<375ml>¥4,500
シャルドネ100%。アカシア、グリーンアップル、アニスのアロマ。ピュアな酸味とふくよかな果実味のバランスか秀逸
「L.B.N.ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット」<750ml>¥8.300
シャルドネ100%。ドザージュ(加糖)4gでドライな飲み口。ヘーゼルナッツやレモンの香り。すっきりとした味わい
「L.B.N.テンダー ロゼ」<750ml>¥8.300、<375ml>¥4,900
シャルドネを主体にピノ・ノワールをブレンド。赤ワイン(ピノ・ノワール)を20%ブレンド。ラズベリーやイチゴの香り。どんな料理にも合う万能ロゼ
「ル・ブルン・ド・ヌヴィル」は、シャンパーニュ地方の南に位置するコート・ド・セザンヌ地区で26人のブドウ栽培農家が集まってできた協同組合で、簡潔に言えば“農協シャンパーニュ”。一般的には地味なイメージがあるものの、知る人ぞ知る実力派メゾンでもある。大手メゾンにブドウを卸しているほか、有名店のプライベート・ブランドなども手がけている。ちなみに、「フォション」のシャンパーニュも中身は「ル・ブルン・ド・ヌヴィル」。
驚くのは、協同組合だけあって、ブドウの質が高いこと。そして、コストパフォーマンスが秀逸なことだ。たとえば白ブドウだけでつくられるブラン・ド・ブランでも一般的な価格を下回っている。特に、「L.B.N.ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット」は果実味に透明感が感じられ、特に和食とよく合う。また、「L.B.N.テンダー ロゼ」は肉料理などとの相性が抜群。

メゾンはコート・デ・セザンヌのベトン村に位置。石灰質土壌で、ミネラル豊かなシャルドネが育つ。コート・デ・ブランのシャルドネとはまたひと味違ったやわらかさが魅力だ
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF LE BRUN DE NEUVILLE
一見控えめながら、料理によく合うシャンパーニュは“おうちごはん”でこそ楽しみたい。実力派の新顔シャンパーニュは、週末、ホームパーティーなどでも話題になりそうだ。
問い合わせ先
CORKニュウマン新宿店
TEL. 03(5361)7557
公式サイト