東南アジアの現代アートにフィーチャーした大規模な展覧会が開催。アートの視点で捉えた東南アジアのダイナミズムを体感したい

BY MASANOBU MATSUMOTO

 ユニークな参加型の作品やインスタ映えする作品も見どころだ。クラシー・クソンウォンの《黄金の亡霊(現実に呼ばれて、私は目覚めた)》は、5トンのカラフルな糸くずが敷き詰められたインスタレーション作品。糸くずの山の中には9本の金のネックレスが隠されており、参加者はそれを発掘して楽しむというものだ。もし発見したら持ち帰ることもでき、美術館のスタッフに申し出れば、作家のサイン入りのボックスに入れてもらえる。

画像: クラシー・クソンウォン(タイ) 《黄金の亡霊(現実に呼ばれて、私は目覚めた)》 2014年 金のネックレス、工業用毛糸、ネオン管、鏡、写真、他 サイズ可変 ©2017SURASI KUSOLWONG, PHOTOGRAPH BY MASANOBU MATSUMOTO

クラシー・クソンウォン(タイ)
《黄金の亡霊(現実に呼ばれて、私は目覚めた)》
2014年 金のネックレス、工業用毛糸、ネオン管、鏡、写真、他 サイズ可変
©2017SURASI KUSOLWONG, PHOTOGRAPH BY MASANOBU MATSUMOTO
 

「天気雨」を意味する展覧会のタイトルは、多様な民族、宗教、経済システムなどが入り混じる東南アジアの状況を的確に表現している。そこで生きる作家たちの、時にシリアスに、時にウィットに富んだ表現は、ダイナミックな状況を生き抜く戦略なのだろう。”これから”さらにヒートアップするだろう東南アジアの現代アートは、同時に、すべての人々にとって“これから”を生きるためのヒントを示唆する。

 

サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで
会期:〜2017年10月23日(月)
料金:¥1,800(2館共通 ※単館のみの場合は¥1,000)
電話: 03(5777)8600(ハローダイヤル)
公式サイト

※ 展示は、下記2館にて同時開催

場所:国立新美術館(企画展示室2E)
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00(金・土曜は21:00まで)
休館日:火曜

場所:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
開館時間:10:00~22:00(火曜は17:00まで)
休館日:会期中無休

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