厳しい労働環境のもと、世界のアパレル業界を支える衣料工場で働く女性たちが、働くことの意義と自らの権利に目覚めていく姿を丹念に描き、話題を呼んでいる映画『メイド・イン・バングラデシュ』。その見どころをお届けする

BY REIKO KUBO

 鮮やかな伝統衣装を身にまとった女性たちが黙々とミシンを踏み続ける工場。突然、電気が消え、警報器の音が鳴り響く──。映画『メイド・イン・バングラデシュ』のオープニングは、世界のファストファッションを支える工場ひしめくラナ・プラザが崩落し、1000人を超える死者を出した2013年の事故を強烈に思い起こさせる。月収1万円ほどで週6日、長時間働く女性たちが、自らの権利を求めて労働組合を作ろうとするが、経営者の妨害や労務省の無関心、イスラム教下での女性の立場など、次々と障害に阻まれる。

画像: バングラデシュ生まれで、アメリカで映画を学んだホセイン監督と、『囚われの女』(シャンタル・アケルマン監督/2000年)などの名カメラマン、サビーヌ・ランスランの女性コンビによる話題の映画は、4月16日より、岩波ホール他にて全国順次公開 © 2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES– BEOFILM – MIDAS FILMES

バングラデシュ生まれで、アメリカで映画を学んだホセイン監督と、『囚われの女』(シャンタル・アケルマン監督/2000年)などの名カメラマン、サビーヌ・ランスランの女性コンビによる話題の映画は、4月16日より、岩波ホール他にて全国順次公開
© 2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES– BEOFILM – MIDAS FILMES

画像: 陰影のある美しい映像も見どころのひとつ © 2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES– BEOFILM – MIDAS FILMES

陰影のある美しい映像も見どころのひとつ
© 2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES– BEOFILM – MIDAS FILMES

 意に沿わぬ結婚から逃れて働き、法に目覚めた実在女性に取材したのは、同国出身の女性監督ルバイヤット・ホセイン。現状を訴えるだけでなく、働くことそのものが女性のエンパワーメントだという視点が新しい。前衛的なフェミニスト映画作家の作品で実績のある撮影監督と組み、社会の陰と、彼女たちがまとうパワフルな色彩が象徴する希望を鮮やかに対比させている。

『メイド・イン・バングラデシュ』
4月16日より、岩波ホール他にて全国順次公開
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