パリの正装をアレンジして楽しむアフリカ・コンゴ共和国の男たちのスタイルが、近年、ファッションシーンでも注目を集めている。“サプール”と呼ばれる彼らにフォーカスした写真展が開催中だ

BY MASANOBU MATSUMOTO

画像: カラフルなスーツスタイルが“サプール”の代名詞

カラフルなスーツスタイルが“サプール”の代名詞
 

 アフリカのコンゴ共和国に“サプール”と呼ばれる人たちがいる。“オシャレで優雅な紳士協会”を意味する「サップ(Société des Ambianceurs et des Personnes Élégantesの略)」のメンバーのことだ。彼らは休日になると、1ヶ月の収入を大きく超えるハイブランドのスーツを身にまとい、自宅から教会やナイトクラブまでのメインストリートを闊歩する。その姿を観て、街の人たちはヒーローに出会ったかのように喜び、将来、サプールに仲間入りしたいと望むこどもたちも多いという。だからと言って、彼らは単なる”かぶき者”というわけではない。

画像: 即興的にポーズを取り、演劇的に街を練り歩くのがサプール流 PHOTOGRAPHS: © SAP CHANO

即興的にポーズを取り、演劇的に街を練り歩くのがサプール流
PHOTOGRAPHS: © SAP CHANO
 

 真のサプールの条件は、装いだけでなく、内面もエレガントであること。彼らの多くはフランス語を流暢に操るほどの教養をもち、紳士としての確かな倫理観を備えている。また「服が汚れるから戦わない」「服装は、平和の武器になる」というのも彼らの重要な哲学だ。特にたび重なる内乱に見舞われてきたコンゴにおいて、ラグジュアリーな装いで街を歩くサプールたちの姿は、今ここで争いが起きていないことを意味する。サプールは、エレガントな服装や作法とともに、平和への意志をファッションにこめてきた。

 大丸百貨店の創業300周年イベントのひとつとして、サプール写真展「平和をまとった紳士たち」が日本の各都市で開催されている。会場では、サプールたちを撮り続けている写真家SAP CHANOによる200点以上のスチル写真が、ムービーとともに展示。その独自のスタイルとともに、その背後にある彼らの哲学やメッセージに触れて欲しい。

  

サプール写真展「平和をまとった紳士たち」
<東京>
会場:大丸東京店 11階 催事場
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
会期:9月28日(木)〜10月10日(火)
時間:10:00〜20:00 ※木・金曜は21:00、最終日は18:00まで
(入場は30分前まで)
電話:03(3212)8011

<北海道>
会場:大丸札幌店 7階 ホール
住所:北海道札幌市中央区北5条西4-7
会期:10月18日(水)〜30日(月)
時間:10:00〜20:00 ※最終日は18:00まで
  (入場は30分前まで)
電話:011(828)1111

入場料:¥500(一般)、中学生以下無料
特設サイト

 

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