BY MASANOBU MATSUMOTO
ディオールのアイコンバッグ「レディ ディオール」。1994年にオートクチュールのアトリエで誕生し、ダイアナ元妃が愛用したことでも知られるこの名品を、アーティストが自由に解釈し、アレンジを加えるプロジェクト「ディオール レディ アート」の最新作がリリースされた。
第3弾となる今回は、現在アーティスティック ディレクターを務めるマリア・グラツィア・キウリの意向から、女性アーティストのみを起用。イ・ブル、ミカリーン・トーマスのような、女性性やそのアイデンティティの問題をテーマにする作家から、目の前の現実世界を新たな視点で捉え直そうとする李妹睿、荒神明香のような次世代アーティストまで、国籍、年齢、表現コンセプトもさまざまな11人が、独自の「レディ ディオール」を完成させた。
こういったアートとのコラボレーションは、ディオールにとって自然なことである。ムッシュ ディオールは、ファッションデザイナーになる前、画廊の共同オーナーでもあり、芸術家の支援にも注力した。以降、イヴ・サンローランやマルク ボアン、ラフ・シモンズら歴代デザイナーたちも、アーティストと深く交流し、時にインスピレーションソースにしてきた。
マリア・グラツィア・キウリも同様だ。彼女がアーティスティック ディレクターに就任してからも、彫刻家のニキ・ド・サンファルや画家のソニア・ドローネなど、女性アーティストの作品やその生き方が、たびたびコレクションの題材になっている。「ディオール レディ アート」のバッグは、アップデートされながら現在へと脈々と受け注がれるディオールというメゾンのレガシーの表れでもある。
これらの作品は、東京・銀座のGINZA SIX内にあるディオールのフラッグシップ「ハウス オブ ディオール ギンザ」で購入できる。
問い合わせ先
クリスチャン ディオール
フリーダイヤル: 0120-02-1947
公式サイト