メゾンの歴史を知るほどに好きになるシャンパーニュがある。「シャルル・エドシック」もそんな銘柄のひとつだ。“男前シャンパーニュ”の物語をここに――

BY KIMIKO ANZAI

 1863年、2年間の投獄を経て母国に戻ったシャルル=カミーユは、不屈の精神で「シャルル・エドシック」を再建、その名声はヨーロッパの各王室にまで轟くところとなった。だが、シャルル=カミーユのチャレンジはさらに続く。他のメゾンが自社畑を増やしていく中、あえてブドウ栽培はブドウ農家に任せ、自身はガロ・ロマン時代の石切り場であった「クレイエール」を1867年に購入したのである。クレイエールなど誰も見向きもしなかった時代に、彼は「シャンパーニュにはきちんと熟成させることができる場所が必要」だと考えたのである。

画像: クレイエールのセラー「No.9」のシルエットは、世界遺産の象徴的存在。「シャルル・エドシック」独特の細いネックと広い瓶底のボトルはこのシルエットにインスピレーションを得たもの。独自のデザインによってワインが多く澱(おり)に触れるため、複雑な味わいになるという

クレイエールのセラー「No.9」のシルエットは、世界遺産の象徴的存在。「シャルル・エドシック」独特の細いネックと広い瓶底のボトルはこのシルエットにインスピレーションを得たもの。独自のデザインによってワインが多く澱(おり)に触れるため、複雑な味わいになるという

 現在、クレイエールをセラーとして使用しているメゾンは同社を含めて5社のみ。クレイエールは2015年に「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」としてユネスコ世界遺産に認定されたが、このことからもシャルル=カミーユの先見性が見てとれるのではないだろうか。

 シャルル=カミーユの精神を受け継ぎ、現在メゾンを牽引するのが最高醸造責任者のシリル・ブランだ。前任者のティエリー・ロゼは、創設者が理想とした味を守りながらも、より複雑な味わいにするために畑の区画数を120から60に厳選、リザーヴワインの熟成期間も8年から10年に延ばすことを決めた。シリル・ブランはこれを尊重し、より緻密な味を目指して工程をさらに精査。長く熟成させたリザーヴワインをブレンドすることにより、コクがあり、香り豊かな「シャルル・エドシック」ならではの味わいを生み出している。

画像: 最高醸造責任者のシリル・ブラン。上質なピノ・ノワールの産地アイ村出身。大手メゾンを経て、2015年より現職。「シャルル=カミーユ・エドシックは、私の人生を変えたひとり」と語る。「セラーに眠るシャンパーニュは前任者たちの大いなる遺産。そのすばらしさに惜しみない敬意を払います」

最高醸造責任者のシリル・ブラン。上質なピノ・ノワールの産地アイ村出身。大手メゾンを経て、2015年より現職。「シャルル=カミーユ・エドシックは、私の人生を変えたひとり」と語る。「セラーに眠るシャンパーニュは前任者たちの大いなる遺産。そのすばらしさに惜しみない敬意を払います」

 シリル・ブランはこう語る。「もともと、『シャルル・エドシック』は大好きな銘柄でした。だから今、自分がここにいることは運命だと感じています。『シャルル・エドシック』は、ブドウの品質は当然ながら、なにより熟成にかかる“時”を大切にするシャンパーニュです。15年後に、どのボトルを飲んでもおいしいと言われたいですね」

“粋な精神と誇り”を秘めたシャンパーニュは、大切な人にこそ贈りたい。生きることは、時に冒険でもある。パートナー、父親、そして兄弟。あるいは尊敬する仕事仲間――。それぞれの関係の中に、互いに積み上げてきた“時間”がある。そんな愛すべき冒険者たちとの時間に杯を掲げるのに、『シャルル・エドシック』ほどふさわしいシャンパーニュはないだろう。

画像: 「シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール 2004」 <750ml>¥33,000 シャルドネ100%。コート・デ・ブランの4つのグラン・クリュ(クラマン、アヴィーズ、オジェ、メニル・シュール・オジェ)と1つのプルミエ・クリュ(ヴェルテュ)のブドウのみを使用。ドザージュ9g。”偉大な年”のみに造られるなプレスティージュ・キュヴェ。レモンやリンゴ、アーモンドの香り。10年以上熟成し、ふくよかな味わい。つくられたのはほかに1983年、1985年、1990年、1995年のみ。今年、これらのオールド・ヴィンテージが「ラ・コレクション・クレイエール」という名称で限定発売 PHOTOGRAPHS: COURTESY OF CHARLES HEIDSIECK

「シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール 2004」<750ml>¥33,000
シャルドネ100%。コート・デ・ブランの4つのグラン・クリュ(クラマン、アヴィーズ、オジェ、メニル・シュール・オジェ)と1つのプルミエ・クリュ(ヴェルテュ)のブドウのみを使用。ドザージュ9g。”偉大な年”のみに造られるなプレスティージュ・キュヴェ。レモンやリンゴ、アーモンドの香り。10年以上熟成し、ふくよかな味わい。つくられたのはほかに1983年、1985年、1990年、1995年のみ。今年、これらのオールド・ヴィンテージが「ラ・コレクション・クレイエール」という名称で限定発売
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF CHARLES HEIDSIECK

※「リザーヴワイン」とは、ブレンド用に保管されているワインのこと。収穫年や品種、畑ごとに分けられ、保存される。シャンパーニュの基本となるノン・ヴィンテージ(マルチ・ヴィンテージ)の場合、収穫年が異なるリザーヴワインが何種類か用いられる。

問い合わせ先
日本リカー
TEL. 03(5643)9770
公式サイト

 

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