稀代の‟おしゃれ食いしん坊“として鳴らす、ライター・桂まり。趣味は世界各地に出向き、料理教室へ行くこと。もちろん国内のあちこちの魅力を発見するのも日々の喜び。今月は福岡・博多からバスでめぐる、とっておきの3軒を紹介!

TEXT & PHOTOGRAPHS BY MARI KATSURA

 4年ぶりに福岡の旅へ。博多に住む長年の食いしん坊友達に誘われて、今回はバスツアーを利用してみた。小一時間で着く郊外の3カ所のグルメスポットに足を運んで大満喫! 美味しい空気を深呼吸しながら、産地直売所などにも寄れ、気ままに利用できるのでリピーターが多いと聞き納得。4月からは「よかバス」と銘打った、福岡の王道、そしてディープなスポットまで楽しめるツアーがさらにたくさん増えるのだそう!

田主丸の、「レストラン スプーン」

画像: 田主丸のサラダ、蕗のとうタプナード

田主丸のサラダ、蕗のとうタプナード

 うきはや、田主丸のエリアには、湘南から移住した友人もいるので幾度か訪れている。お茶や柿、梨、桃などのフルーツで知られるうきはの魅力は尽きず。また、田主丸にあるSpoonもディスティネーションレストランとして知られる一軒だ。シェフの井上勝紀さんは、12年まえに生産者の近くで料理をして、もてなしたいという想いから移住したという。眼下に広がる穏やかな果樹園や畑の緑もご馳走で、丁寧につくれたた、頬の落ちる料理の数々は感動的でさえある。カヌレなど焼き菓子も人気。うきはのセレクトショップ「ぶどうのたね」やベーカリーでの買い物も楽しい。このあたりは、東京・高円寺にあるカレーとクリームソーダの店の2号店ができたり、東銀座の南インド料理店が移転してきたりと、福岡市内から日帰りで通う友人もいるほど、いま盛り上がりを見せる地だ。

画像: (左)椎茸サルシッチャ、(右)蛤のアンチョビバター。。さらに新玉ねぎのキャラメリゼに牛タンコンフィ、ホタルイカスナップエンドウ、シマアジのセビチェなど、素材の持ち味を際立たせた珠玉のコース料理(¥5,500、¥7,700の2つ)は、ランチ・ディナーともに予約制

(左)椎茸サルシッチャ、(右)蛤のアンチョビバター。。さらに新玉ねぎのキャラメリゼに牛タンコンフィ、ホタルイカスナップエンドウ、シマアジのセビチェなど、素材の持ち味を際立たせた珠玉のコース料理(¥5,500、¥7,700の2つ)は、ランチ・ディナーともに予約制

画像: 苺のバスクチーズケーキ

苺のバスクチーズケーキ

画像: 廃棄食材を利用した柿のジャム¥1,300

廃棄食材を利用した柿のジャム¥1,300

画像: 楽園のようなロケーションの一軒家。ディナーは完全予約制

楽園のようなロケーションの一軒家。ディナーは完全予約制

レストラン スプーン
住所:福岡県久留米市田主丸町益生田261-27
営業時間:12:00~15:00、18:00~20:00
定休日:不定休
TEL. 0943-72-0090
公式サイトはこちら
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福津海岸の、「鮨屋台 海の彩(うみのいろ)」のぜいたくコース

画像: カンパチにはオリジナルの玉ねぎ醤油をのせて

カンパチにはオリジナルの玉ねぎ醤油をのせて

 穏やかにきらめく海が目のまえに広がるカウンター席で鮨! すぐ近くの津屋崎漁港から玄界灘のキトキトの地魚ネタが揃う。この日予約したぜいたくコースは、鯛やイカ、鯵などの10貫に、あわびを白ワインで蒸したステーキなど盛りだくさん。追加で頼めるウニは5月からが旬だそう。ゴルフ場もたくさんあるエリアだそうで、ゴルフ帰りの舌の肥えたリピーターも多いのだとか。窓からは、創建約1700年という宮地嶽神社から真っ直ぐ海に延びる「光の道」も見える。かつて製塩や貿易で栄えた津屋崎の情緒ある海街も興味深いのでぜひ寄って。地元客でも賑わうので、要予約!

画像: 鯛におろしポン酢、太刀魚の炙りなど。自家製白ポン酢も美味

鯛におろしポン酢、太刀魚の炙りなど。自家製白ポン酢も美味

画像: いくらの醤油漬け。お誕生日には、さらにもう一盛りしてくれるそう

いくらの醤油漬け。お誕生日には、さらにもう一盛りしてくれるそう

画像: ぜいたくコースは、海におまかせ握り10貫にあわびステーキやあら汁、おきゅうとなどの小鉢付き。¥4,730

ぜいたくコースは、海におまかせ握り10貫にあわびステーキやあら汁、おきゅうとなどの小鉢付き。¥4,730

画像: SUPを楽しむ人もいる穏やかな福津海岸。左手に夕陽が沈むそう。正面は、猫の島で知られる相島

SUPを楽しむ人もいる穏やかな福津海岸。左手に夕陽が沈むそう。正面は、猫の島で知られる相島

鮨屋台 海の彩(うみのいろ)
住所:福岡県福津市西福間4-10-10
営業時間:月水木金 11:30〜15:00、17:30〜21:00
     土日祝 11:00~15:00、17:00~21:00
定休日:火曜
TEL. 0940-43-6600
公式サイトはこちら

久留米の、果樹園「フルトリエ」のいちご狩り

画像: いちご狩りは¥2400。要予約

いちご狩りは¥2400。要予約

 福岡のいちごといえば、「赤くて丸くて大きくてうまい」あまおう! 1月から3月はとくに美味しいとのことで憧れのあまおうのいちご狩りへ。2017年からフルーツのアトリエ、「フルトリエ」と名を新たに観光農園として脚光を浴びている。オーナーの中村美紗さんは、故郷に戻ったのち、この110年続くこの農園を継いだそうだ。いちごそのものの味を楽しんでもらいたいと練乳などは持ち込み禁止、手をかけた完熟いちごを食べ比べて堪能できる。ベビーカーや車椅子、また、犬と一緒に入れるエリアもあり。この辺りは明治の頃から東京や大阪への梨の出荷で知られてきた。梨やシャインマスカット狩りの季節もにぎわう。

画像: 甘くて香りのいい紅ほっぺも人気が高い

甘くて香りのいい紅ほっぺも人気が高い

画像: カフェエリアではいちごパフェなど季節のパフェも。その日に取れるさまざまな品種の完熟いちごを使ったいちご大福¥550。この日はあまおう

カフェエリアではいちごパフェなど季節のパフェも。その日に取れるさまざまな品種の完熟いちごを使ったいちご大福¥550。この日はあまおう

フルトリエ-fruitelier- 中村果樹園
住所:福岡県久留米市藤山町714
営業時間:10:00~18:00 
TEL. 0942-50-0191 (要予約。受付は11:00~17:00)
公式サイトはこちら

桂まり
雑誌「SPUR」「eclat」などで、フード&トラベル、インタビュー記事を担当するライター。趣味は世界各国で料理教室に行くこと。温泉保養士。Instagramはこちら

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