「おいしいものは身体にいいのよ」。有元葉子さんはしばしばこの言葉を口にする。「野菜が身体にいいのはもちろんです。ただ、運動したら、肉や揚げものをたっぷり食べたいし、疲れたときには甘いものが欲しくなります」と有元さん。「見知らぬ土地で、スマホ頼みではなく、太陽の位置や見える景色を頼りに歩くと認知機能が高まると聞きました。食べることについても同様に、自分の身体の声を頼りにしてはをお届けします。第12回は玄米ご飯によく合う、栄養バランスもばっちりな常備菜として「カリカリじゃこ」をマスター!

RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

「玄米には噛みごたえのあるおかずが合います」

画像1: 「玄米には噛みごたえのあるおかずが合います」

「精製された白米と違って、玄米は栄養豊かですから、おかずをたくさん揃えなくても気軽に一食を整えることができるんです」と有元さん。

 しっかりよく噛んで食べる玄米には、噛みごたえのあるおかずが合う。今回は、玄米ご飯によく合う栄養豊かな一品をご紹介。
「カリッと香ばしく炒めたじゃこは、噛むほどに甘みを感じられる玄米ととてもよく合います。切り干し大根や、自家製の干し野菜なども好相性ですね」。

 おいしく仕上げるコツは、にんにくと油をフライパンに入れてから火にかけ、にんにくにゆっくり火を入れること。こうすれば苦味が出ず、マイルドで香りよく仕上がる。ここにじゃこを加えて、油を吸わせるようにじっくり炒めれば、カリッとした口当たりに。

「我が家ではたくさん作って保存しておき、トーストや冷奴、焼いた油揚げにのせたり、生野菜に和えてサラダにしたり、中華麺に和えたりします。玄米にのせるときは、カシューナッツを揚げて添えるのが我が家風。カリカリ食感の二重奏で、玄米ご飯が進みますよ」。

画像2: 「玄米には噛みごたえのあるおかずが合います」

<材料>
ちりめんじゃこ 100g
にんにくのみじん切り 1〜2片分
太白ごま油 大さじ3
豆板醤 大さじ1
醤油 小さじ2

<作り方>

画像: 1 フライパンに太白ごま油とにんにくを入れて弱火にかけ、ゆっくりじっくり炒める。

1 フライパンに太白ごま油とにんにくを入れて弱火にかけ、ゆっくりじっくり炒める。

画像: 2 1のにんにくに焦げ目が少しついてきたら、ちりめんじゃこを入れてじっくり炒める。

2 1のにんにくに焦げ目が少しついてきたら、ちりめんじゃこを入れてじっくり炒める。

画像: 3 ちりめんじゃこがカリッとなってきたら、豆板醤を加えて混ぜる。

3 ちりめんじゃこがカリッとなってきたら、豆板醤を加えて混ぜる。

画像: 4 醤油も加えて混ぜ合わせ、火を止める。保存容器に入れ、冷蔵庫で約1週間保存可。

4 醤油も加えて混ぜ合わせ、火を止める。保存容器に入れ、冷蔵庫で約1週間保存可。

画像: 5 カシューナッツ(材料外)を油(材料外)で揚げる。器に玄米ご飯を盛り、4のじゃことカシューナッツをのせる。

5 カシューナッツ(材料外)を油(材料外)で揚げる。器に玄米ご飯を盛り、4のじゃことカシューナッツをのせる。

画像: 有元葉子(ありもとようこ) 料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。 公式サイトはこちら

有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
公式サイトはこちら

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