BY YUKIKO HIRANO

今回は平野さんの愛猫クミン君も登場! ヤングコーンは、ひげ根ごと味わうのがおすすめ
とうもろこしを甘く大きく育てるために摘果されたものが「ヤングコーン」。捨ててしまえば廃棄物だが、低温物流の整備、食材を無駄なく使うという意識により、旬の味覚として人気の食材となった。若緑色の新鮮なヤングコーンはこの季節だけの特別なおいしさだ。「こりっとした歯応えがよく、たっぷりついているひげ根もごちそう。まだ大人になっていないコーンには瑞々しさ、蓄えられたおいしさがあります。健やかで畑のエネルギーに満ちたワインを合わせて、ありがたくいただきましょう」(平野さん)
レシピ1:ヤングコーンのグリル
香ばしく焼き色をつけ、ひげ根は蒸し焼きに。熱々のところをアンチョビバターにたっぷり浸して召し上がれ!

表面をフライパンで焼くことで香ばしさをプラスする
<材料 2人分>
ヤングコーン6本、オリーブオイル大さじ1、無塩バター60g、アンチョビ(みじん切り)10g、にんにく(みじん切り)1片
<作り方>
1 ヤングコーンは皮を2〜3枚残してむく。ひげ根は色が焦げないようにホイルで包む。焦げ目をつけるために片面のみ、ヤングコーンが見えるように皮をむく。
2 フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、焼き目をつけたい面を下にして、ヘラなどで押さえつつ、焼き色がつくまで5〜6分焼く。焼き色がついたら返して蓋をしてさらに3〜4分焼く。
3 小鍋にバター、にんにくを入れて弱火で熱し、薄く色づきはじめたら、火を止めてアンチョビを加え混ぜて溶かす。
4 2を3につけていただく。

ひげ根にホイルを巻くことで、蒸し焼き状態に。自然の滋養あふれる甘さが味わえる
レシピ2:ヤングコーンの春巻き
カリッと揚げた春巻きの中には丸ごとのヤングコーン。ひと口かじると、蒸し焼きされたひげ根から湯気が立ち昇る。

パリッ、コリっ、そしてほとばしるジューシーさ。ナチュラルで旨味たっぷりのペットナットとの相性は最高
<材料 6本分>
ヤングコーン6本、春巻きの皮6枚、小麦粉小さじ1、揚げ油適量
塩、ガラムマサラ各小さじ1/2
<作り方>
1 ヤングコーンは皮をむき、ひげ根は3センチ長さに切る。小麦粉は少量の水で溶いておく。
2 春巻きの皮のつるつるした面を下にして、ひげ根、ヤングコーンをのせ、両端をたたみ巻き、巻き終わりを水溶き小麦粉で止める。
3 フライパンに1センチ程度の油、2を入れて中火にかける。何回か転がしながら、きつね色になるまでじっくりと揚げる。
4 塩とガラムマサラを混ぜ合わせたものを添える。

ひげ根もたっぷりと加えて巻き上げる

春巻きを揚げる油の量は少なめでOK。冷たい油に入れてゆっくり揚げる
【今月のお酒セレクト:マルクス・アルテンブルガー プリッケルンド・ペットナットNV】

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF YUKIKO HIRANO
オーストリア、ブルゲンラント州ヨイスは、数百年前は海だったエリア。この地で生産されるワインには、石灰土壌によるミネラルと塩味が与えられる。品種はグリューナー・ヴェルトリーナー、ゲヴェルツトラミネール、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴェルシュ・リースリング、ノイブルガー、ミュスカ・オットネル。手がける白ぶどう品種をすべて使って造られた、奥深い果実味を持つ第一級の泡。「造り手の方はとても研究熱心で真面目なお人柄。ストレスなく育てられたぶどうの深い旨味を持つ美しい泡です。断然、ナチュラルな料理との相性がいい。ヤングコーン料理と一緒にいただくと自然の素晴らしさを体感できるように思います」(平野さん)
平野由希子さんがナチュラルワインの定期便を開始!

平野由希子さんが主宰する料理教室cusine et vin が、ナチュラルワインの定期便コースを開始。隔月にワイン5~6 本、もしくは3本のスパークリングワインが届くメンバーシップコースで構成。お届けするワインにはどんな料理が合うか、などの情報も一緒に送ってくれる。
「空前のナチュラルワインブームですが、自分で選べないという方も多くいます。不安定な部分もあるナチュラルワインはワインの状態、ボトルを空けるタイミングもとても大切です。私とスタッフが試飲をして心からおいしいと思ったワインだけをセレクトしてお届けします」と平野さん。
「週末ごはん会に合うワインを選んでほしい」「ナチュラルな野菜料理に合うワインが飲みたい」などのリクエストにもお応えできるオーダーメード感覚のコースを目指しているのだそう。
猫と旅した南仏での3週間を詰め込んだ、平野さんの新著が発売中
「カブルスピーヌ村は、南仏にある人口100人ほどの小さな村。カフェもなければスーパーもパン屋もない。何にもないけど、雄大な自然とたくさんの猫に出会える美しいところ。そんな村を愛猫クミンとともに訪問してみた」ーー
平野由希子さんが、愛猫のクミン君とともに訪れた南フランスでの3週間。築1000年の石造り古民家に滞在しながら、羊肉料理やカスレ、朝どれのさやいんげんサラダなど、新鮮な素材を使った絶品料理に舌鼓を打ち、地元の人々や近所の猫と触れ合い、自然豊かな田舎を満喫する、まるで夢のような時間を詰め込んだ一冊。ペットとともに飛行機旅をするための役に立つ情報も満載!

『南フランス 猫と旅する美しい村<私のとっておき>シリーズ50』
著者:平野 由希子
¥2,090
産業編集センター刊
平野由希子
素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。
公式サイトはこちら








