せきね きょうこ 連載
新・東京ホテル物語<Vol.34>

New Tokyo Hotel Story “FOREST INN SHOWAKAN”
ホテルジャーナリスト、せきね きょうこが独自の視点でおすすめの東京ホテルを案内。連載第34回めは、緑豊かな武蔵野台地の森に寄り添う宿「フォレスト・イン 昭和館」

BY KYOKO SEKINE

 大都会東京といえば、繁華街や高層ビルのイメージを思い浮かべる人が多いだろう。しかし東京を俯瞰で見ると、じつは地形や自然の成り立ちに驚くほどのバリエーションがある。今回は、そうした意味での東京自慢も含め、リゾートとしても充実した設備や機能を備えるホテル「フォレスト・イン 昭和館」をご紹介しよう。

画像: JR昭島駅から送迎バスでわずか数分、徒歩でも約7分。東京のイメージを覆す、リゾート感あふれるホテルだ

JR昭島駅から送迎バスでわずか数分、徒歩でも約7分。東京のイメージを覆す、リゾート感あふれるホテルだ

 武蔵野の面影を残す地域に建つこのホテルへは、都心からならJR新宿駅で中央線特別快速に乗り立川駅で下車、JR青梅線に乗り換え、昭島駅で降りるのが最も便利だ。駅前にはホテル専用バス停があり、無料の送迎バスが行ったり来たり。途中、ホテルの少し手前には「モリパーク アウトドアヴィレッジ」(大がかりなスポーツ施設やスポーツ関係のブランドショップ等がそろう、アウトドアに特化した複合商業施設)やショッピングセンター「モリタウン」があり、ヘルシーなメニューにこだわるカフェやレストランなど、“自然環境との調和を目指す”として造られた施設がにぎわいを見せている。

 さかのぼれば昭和54年、この地にある昭和飛行機工業が武蔵野の自然を残す昭島駅北側の社有地を利用して「昭和の森」を開発。職・住・遊がそろい、自然とともに暮らす街づくりの中に「フォレスト・イン 昭和館」もつくられた。ホテルは2018年11月、20周年を祝ったばかりだ。

画像: 天井の高い吹き抜けのロビー空間は、全面ガラスの窓に迫る森との一体感が清々しい。シャンデリアや家具調度品にも高級感が漂う

天井の高い吹き抜けのロビー空間は、全面ガラスの窓に迫る森との一体感が清々しい。シャンデリアや家具調度品にも高級感が漂う

画像: 広大な武蔵野の森へとつながる芝の庭園。庭園の一角には、木々に包まれるように建つ清楚なチャペルも

広大な武蔵野の森へとつながる芝の庭園。庭園の一角には、木々に包まれるように建つ清楚なチャペルも

「フォレスト・イン 昭和館」は、“昭和の森”の一部に位置し、40万坪もの広大な敷地のうち約1万坪をホテルが占有。庭続きの自然森は2万坪におよび、貴重な樹木の数々が残る森として美しさを放っている。山桜やブナ、アカマツ、コナラなど雑木で形成された森には、コゲラやシジュウカラ、アカハラ、ヒヨドリなど数々の鳥が飛びかう。東京で本格的なバードウォッチングが楽しめるという郊外型リゾートホテルでもある。

 ホテル館内に入ると、まずは吹き抜けのエントランスロビーの開放感に圧倒される。ロビーは大きなガラス窓に前面を覆われ、芝生の広がる庭園や庭続きの森がグンと迫りくる。また、10階建てホテルの最上階には、ここにも大きなガラス窓が印象的なラウンジ「ダコタ」がある。1940年代のイメージでデザインされた「ダコタ」(米国ダグラス社のDC-3機の愛称。当時、先進的高性能を誇った名旅客機)の店内は、航空機愛好家はもちろん、そうでなくともノスタルジー感にワクワクさせられる。

画像: 「ダコタ(DAKOTA)」は1940年代に一世を風靡したという飛行機DC-3の愛称。そのDC-3とNYのアールデコをテーマにしたラウンジ内はノスタルジックな雰囲気

「ダコタ(DAKOTA)」は1940年代に一世を風靡したという飛行機DC-3の愛称。そのDC-3とNYのアールデコをテーマにしたラウンジ内はノスタルジックな雰囲気

 かつて昭和飛行機工業はダコタのライセンス生産を行っていたという。最上階の窓からは眼下に広がる森を望み、近くの米軍横田基地から発着する軍用機も垣間見える。そんな歴史の香りに彩られたラウンジで過ごすティータイムは、都心の喧騒をすっかり忘れさせてくれる。

 快適な客室は全98室。上層階の客室から見える武蔵野の森や台地の広がりに、誰もがきっと東京のイメージを変えるだろう。客室はスタンダードルームで30㎡。贅沢なスイートルームも含め、どれも奇をてらわず居心地のいい造りが、かえって新鮮に感じられる。

画像: 角部屋で窓が多く、都下の景色が遠望できる快適なコーナーツイン

角部屋で窓が多く、都下の景色が遠望できる快適なコーナーツイン

画像: 最上階にある贅沢なスイートルーム。木の温もりと森の眺望、ゆとりのスペースで上質感ある滞在に

最上階にある贅沢なスイートルーム。木の温もりと森の眺望、ゆとりのスペースで上質感ある滞在に

 食事はバイキングスタイルのメインレストラン「レストラン セントロ」のほかに中国料理と日本料理があり、ショップや会議室、神殿や庭のガーデンチャペル、大浴場など、設備や機能が十全に整っている。ちなみに、このホテルは「オークラ ホテルズ&リゾーツ」のメンバーあることも加筆しておきたい。

画像: 和食も洋食も揃うホテルの朝食バイキングは1階の「レストラン セントロ」で。手入れの行き届いた芝の庭園に面した明るいメインダイニング PHOTOGRAPHS: COURTESY OF FOREST INN SHOWAKAN

和食も洋食も揃うホテルの朝食バイキングは1階の「レストラン セントロ」で。手入れの行き届いた芝の庭園に面した明るいメインダイニング
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF FOREST INN SHOWAKAN

 ホテル内にはスパが2カ所ある。1階のスパ「ノアノア」はリフレクソロジー主体のリラクゼーションサロン、8階のスパ「ガラントリー」では、国産無農薬・有機栽培の植物からなるオリジナルのオイルを用いて、手技の確かなセラピストが本格的な施術を提供。こちらで用いるのは、日本の“米”と“桜”に着目し、酸化や糖化を防いで肌をみずみずしく保つ成分抽出に成功したプロダクツだ。年齢を重ねるに従い、女性なら誰もが熱望するアンチエイジング。それが圧倒的に強化されたフェイシャルトリートメントと聞けば見逃せない。

 リゾート気分でホテルに滞在しながら、ビューティ、リラックス、グルメ、そしてスポーツと、緑豊かな“昭和の森”で贅沢な週末が過ごせそうだ。

フォレスト・イン 昭和館(FOREST INN SHOWAKAN)

住所:東京都昭島市昭和の森
電話: 042(542)1234
客室数:全98室
料金:¥21,000~(1泊1室2名の室料。消費税・サービス料込)
「至福のリフレッシュステイ」(2019年1月31日宿泊まで。ガラントリーでオールハンドトリートメント60分+朝ヨガ体験+朝食。1名利用1室¥25,000~)などプラン各種あり
公式サイト

せきね きょうこ
ホテルジャーナリスト。フランスで19世紀教会建築美術史を専攻した後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務。在職中に住居として4ツ星ホテル生活を経験。以来、ホテルの表裏一体の面白さに魅了され、フリー仏語通訳を経て、94年からジャーナリズムの世界へ。「ホテルマン、環境問題、スパ」の3テーマを中心に、世界各国でホテル、リゾート、旅館、および関係者へのインタビューや取材にあたり、ホテル、スパなどの世界会議にも数多く招かれている。雑誌や新聞などで多数連載を持つかたわら、近年はビジネスホテルのプロデュースや旅館のアドバイザー、ホテルのコンサルタントなどにも活動の場を広げている
www.kyokosekine.com

 

This article is a sponsored article by
''.