PHOTOGRAPH BY YASUYUKI TAKAGI



 パリを拠点に東京と行き来して活動中のアーティスト、河原シンスケ。数々の雑誌、ウェブサイトで活躍中の占術研究家、水晶玉子。ともにうさぎラバーとして知られるふたりが、うさぎ愛を語り合うべく、初対談。場所はうさぎグッズがあふれる河原の自宅兼アトリエ@東京。ポートレート非公開の水晶のために、河原がうさぎのお面を作成して対談スタート。






水晶 シンスケさんが最初にうさぎという動物を好きになったというか、意識したのはいつですか?


河原 30数年前、パリのシャルル・ド・ゴール空港に着いたとき、飛行機の窓から外を見たら、草むらの中で何かうごめいていて、よく見たらうさぎがたくさんピョンピョン跳ねていて......。そのときが初めての海外、それもいきなり住みに行ったという大胆な行動だったんだけど、やっぱり不安な気持ちを抱えていた中で、それは強烈な印象でしたね。


水晶 私も20年ぐらい前、ド・ゴール空港で飛行機の窓からうさぎを見ました。草むらが大きく波のように動いて、風かな? と思ったらうさぎがいっぱいいてビックリ。まだうさぎを飼い始める前だったんですが、よく覚えてます。今でも空港にはうさぎ、いますか?


河原 最近は草が短く刈られたからか見なくなりましたね。バードアタックとか野生動物が運航の妨げになることも問題になったから。


水晶 空港のうさぎがうさぎ好きのきっかけだったんですか?


河原 いえいえ、街に着いたら、そんなことすっかり忘れて「パリ!」をひたすら体験しまくりましたね。そんな“パリかぶれ”が一段落した頃かな、美術館で中世の絵の中にうさぎを見つけたりして、ああ、世界中にいるんだな、昔からいるんだなって、ちょっと注目し始めました。珍獣でもなく特別に大事にされているわけでもない、普通の動物であることもよくて、時間も空間もワープして自由にトリップできるような存在としてうさぎってすごくいいなと......。