アーティスト 河原シンスケと占術研究家 水晶玉子。 ともにうさぎ好きのふたりが、うさぎ愛について 語り合った。知られざるうさぎの魅力とは…

BY KAKO CHABATAKE, PHOTOGRAPHS BY YASUYUKI TAKAGI

水晶 シンスケさん、射手座生まれですものね。射手座の人は旅が人生みたいなところがあって、一カ所にとどまるのは苦手ですよね。
 ところで、このお茶菓子を置いていただいているお皿、大きいものがロイヤル コペンハーゲンの1971年イヤープレート、小さいものがビング オーグレンダールの1981年マザーズデイプレートですよね。どちらもうさぎの絵柄なので私も持っていて、後生大事に壁にかけて飾ってるんですが、これ、こうして使っちゃうんですね(笑)。

河原 今度、東京にオープンするお店の「usagi」で使うお皿として今、集めてるんです。お皿は道具だから、使わないと! ね。僕は、物は好きだけど物に執着はないんです。ほかにもたくさんの集めたうさぎのものを「usagi」で使いますよ。僕が物を好きなのは、そこにストーリーが生まれるから。今日も、このお皿を使ったら、玉子さんも同じものを持ってるというストーリーが聞けて、コミュニケーションのひとつに役立った、そのほうが自分にとっては大事なんですよ。

画像: (写真右)「usagi」で使用される予定のうさぎ柄の皿の数々。「usagi」オリジナルデザインのものも多数 (写真左)ユーラシア大陸最西端ポルトガルのロカ岬の店から水晶が連れ帰った陶器のうさぎの貯金箱

(写真右)「usagi」で使用される予定のうさぎ柄の皿の数々。「usagi」オリジナルデザインのものも多数
(写真左)ユーラシア大陸最西端ポルトガルのロカ岬の店から水晶が連れ帰った陶器のうさぎの貯金箱

水晶 所有して満足とかではないんですね。

河原 物に執着はしないけれど、パリでやっていた「usagi」の建物の天井が突然、崩れたときは、さすがにビックリしましたね。築300年ぐらいの石造りのビルだったので、ヨーロッパではよくあることらしくて、補償金も出たんですけれど、再開まで時間がかかるし、従業員のお給料を払い続けるのが大変なんで結局、クローズしたんですよ。

水晶 それって、もしかして6年ぐらい前の出来事ですか?

河原 そう。東日本大震災で寄付したりした1カ月後ぐらいですね。

水晶 実は6年前にシンスケさんは20年に一度の運気の大きな曲がり角にきていて、それまで手にしていたものを手放すタイミングでしたね。でもご自身や身近な人にケガや被害がなくて、物やお金を手放しただけですんだのは、むしろよい運気の切り替え方だったのかも。

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