国際的に注目を集める「もの派」の作家、李禹煥(リ・ウファン)の回顧展、アートコレクター桶田俊二・聖子夫婦の「OKETA COLLECTION」から、女性作家の作品を選りすぐって紹介する企画展、ブルーノ・タウトや柳宗悦らの仕事から「東北」の土着的な魅力に迫るエキシビション。今週見るべき3つのエキシビションをピックアップ

BY MASANOBU MATSUMOTO

『国立新美術館開館15周年記念 李禹煥』|国立新美術館

画像: 李禹煥、鎌倉にて、2022年 PHOTO:© LEE UFAN, PHOTOGRAPH BY SHU NAKAGAWA

李禹煥、鎌倉にて、2022年 
PHOTO:© LEE UFAN, PHOTOGRAPH BY SHU NAKAGAWA

 李禹煥(リ・ウファン)は、近年、国際的に大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する作家のひとり。現在、国立新美術館では、李の東京では初となる大規模な回顧展が開かれている。

 芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人との関係を問いかけてきた李。自ら展示構成を考案したという本展では、彼が「もの派」にいたる以前の視覚の問題を問う作品から、彫刻の概念を変えた〈関係項〉シリーズ、そして静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画などの代表作、さらには新作のウォールペインティングなどが一堂に会する。また、近年、サイトスペシフィックな性質の作品も展開してきた李。本展のために屋外に再制作した〈関係項〉の新作も見どころだ。

『国立新美術館開館15周年記念 李禹煥』
会期:~11月7日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
時間:10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)
※入場は閉館時間の30分前まで
休館日:火曜 ※ただし祝日の場合は開館。翌平日は閉館
料金:一般 ¥1,700、大学生 ¥1,200、高校生 ¥800、中学生以下無料
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
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OKETA COLLECTION『YES YOU CAN ーアートからみる⽣きる⼒ー』展|WHAT MUSEUM

画像: WHAT MUSEUM 会場風景 OKETA COLLECTION「YES YOU CAN −アートからみる生きる力−」展 PHOTOGRAPH BY KEIZO KIOKU

WHAT MUSEUM 会場風景 OKETA COLLECTION「YES YOU CAN −アートからみる生きる力−」展
PHOTOGRAPH BY KEIZO KIOKU

 アートコレクター桶田俊二・聖子夫婦による通称「OKETA COLLECTION」から、選りすぐりの女性アーティストの作品を紹介する本展。コロナ禍において、ふたりが「女性作家のポジティブなパワーを強く実感したこと」がこの企画の発端にあるという。

 展示されるのは、桶田夫婦が現代アートのコレクションをはじめるきっかけになった草間彌生、近年、批評のシーンでもマーケットでも注目を集める近藤亜樹や山下紘加、また史上最年少(当時)で英国の美術館テートに作品が収蔵され、国際的に知られるようになったジャデ・ファドジュティミ、T JAPANでもインタビューを行った川内理香子ら、16名の作品。加えて、草間彌生のNYでのパフォーマンスを記録した細江英公の写真作品も会場に並ぶ。

OKETA COLLECTION『YES YOU CAN ーアートからみる⽣きる⼒ー』展
会期:〜10⽉16⽇(⽇)
会場:WHAT MUSEUM 2F
住所:品川区東品川2-6-10 寺⽥倉庫G号内
開館時間:11:00〜18:00
※入館は閉館時間の1時間前まで
休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)
料金:⼀般 ¥1,200、⼤学・専⾨学⽣ ¥700、⾼校⽣以下無料
※同時開催の展覧会の料金を含む。
※オンラインチケット制、詳細は公式サイトにて。
メール:info.what@terrada.co.jp
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『東北へのまなざし1930-1945』|東京ステーションギャラリー

画像: 勝平得之 《秋田風俗人形》 昭和初期、秋田市立赤れんが郷土館

勝平得之 《秋田風俗人形》 昭和初期、秋田市立赤れんが郷土館

 太平洋戦争へと傾斜を深める一方で、写真などのグラフィカルな視覚文化が到来し、建築や生活文化が変貌するなど、モダンとクラシック、都会と地方の両極で揺れ動いた1930年代以降の日本。この頃、東北地方を訪れ、この地の建築や生活用品に注目した人物がいた。建築家ブルーノ・タウト、日本の「民藝」の提唱者である柳宗悦、山形の素材とモダンデザインを融合した家具の試作に挑んだシャルロット・ペリアンがその例だ。

 本展は、彼らがそこで何を発見したのかーーそのまなざしと探求の軌跡を軸に、豊かな文化の揺籃としての東北、そしてそこに生きる人々の営為が、現在と地続きであることを改めて検証するもの。柳が蒐集した手仕事の品々、東北にまつわるタウトの遺品、ペリアンがデザインした家具、あたたかみのある郷土玩具などを貴重な資料を交えて紹介する。

『東北へのまなざし1930-1945』
会期:~9月25日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
時間:10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30 分前まで
休室日:月曜 ※ただし9月19日は開館
料金:一般 ¥1,400、大学・高校生 ¥1,200、中学生以下無料
電話:03-3212-2485
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※新型コロナウイルス感染予防に関する来館時の注意、最新情報は各施設の公式サイトを確認ください

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