BY JOHN WOGAN, ILLUSTRATIONS BY AURORE DE LA MORINERIE, TRANSLATED BY IZUMI SAITO
アーティストでテキスタイルデザイナー、「ABCカーペット&ホーム」創業者の孫娘でもあるマデリン・ワインリブは、8年前、イスタンブールの市場で青と白で緻密な模様の描かれた花瓶に出会って以来、20世紀後半の陶器に夢中だ。トルコの都市キュタフヤで15世紀から作られてきた、色鮮やかな文様で知られる陶器だ。「美しいけれど貴重品のようには扱わない。花瓶には花を生けるし、ボウルにはオリーブやナッツを入れてるわ」。30点ほどを蒐集し、「特別だと感じられるだけでなく使用目的を果たすものが好き」だという。
「キュタフヤ陶器と私のテキスタイルは似ていると思う。すべてがハンドペイントでひとつひとつ違うのに、一緒にすると自然にまとまるの」

ディナープレート
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花瓶
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素焼きのボウル
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「この星の形のボウルは、イスタンブールで長年一緒に働いた女性からの贈り物。彼女は私の好みをよく知ってるの」

ボウル
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大胆なデザインと実用性の調和は彼女のホームデコ・ブランドの特徴でもある。最近そのブランドをたたみ、今後はコラボレーションやオーダーメイドの生地やラグ、ヴィンテージ品をマンハッタンのスタジオで展開する予定だ。マラケシュの職人と制作中の枕やカフタン、テキスタイルは年末にヴァネッサ・ブランソンのホテル「アル・フェン」で販売。来春には、詩人でアーティストの故レネ・リカルドとともに作ったカーペットもリリースされる。
「真ん中に描かれているアラビア文字のカリグラフィーのディテールが大好き」

大皿
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「イスタンブールの市場で初めて買ったトルコ陶器。ペアになっているものの片方よ」

花瓶
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「キュタフヤ陶器の色は、私の仕事にインスピレーションを与えてくれる。この皿のターコイズの輝きは本当に美しいわ」

ディナープレート
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