大ヒット映画のミュージカル版最新作が来日。ミュージカル初主演に挑むのは、日本でも人気のバレエダンサー・俳優のリチャード・ウィンザーだ

BY NATSUME DATE, PHOTOGRAPHS BY PAMELA RAITH

画像1: 『サタデー・ナイト・フィーバー』
初主演で見せる、“踊れる俳優”
リチャード・ウィンザーの進化

 ’70年代のディスコ・ブームの火付け役で、右腕を斜めに上げ、腰をくねらせてきめるジョン・トラボルタのポーズを誰もが真似た大ヒット映画『サタデー・ナイト・フィーバー』。全編にビージーズのヒット曲が流れる構成は、ダンス・ミュージカルにピッタリというわけで、これまで何度となく舞台化されてきたが、公開から40年を記念して2018年に英国で開幕した最新バージョンは、主演にリチャード・ウィンザーを迎えたことが、大きな注目点だ。

 リチャード・ウィンザーは、男性版『白鳥の湖』で一世を風靡した振付家・演出家マシュー・ボーン作品のアイコニックなダンサーとして大活躍。実際、一時期のボーン作品の宣伝の際には起用されることが多く、ボーンに“ポスター・ボーイ”と呼ばれていたほどだった。

 日本にもファンは多いが、オリジナル・キャストとして主演したバレエ『ドリアン・グレイ』での来日(2013年)を最後に、日本でその舞台姿を観る機会は途絶えていた。どうしているのか…… と思っていたら、2014年から自国イギリスBBCテレビの長寿ドラマ『カジュアルティ』に3年間レギュラー出演して人気者となっていたようで、英語版ウィキペディアのウィンザーの項には「『カジュアルティ』出演でもっともよく知られる」云々と記述されている。
「まあ、ウィキペディアだと、そういう見方になるのでしょうね。長いこと毎週放映されているヒット・ドラマだし、僕のキャリアの中で、もっとも長期間出演したテレビドラマであることに、間違いはないから」

画像: RICHARD WINSOR(リチャード・ウィンザー) ダンサー・俳優。1982年生まれ、イングランド出身。幼少時からダンスを始め、セントラル・スクール・オブ・バレエ卒業と同時に人気振付家・演出家マシュー・ボーンのカンパニーに加わり、『白鳥の湖』『シザーハンズ』『ドリアン・グレイ』等に主演。俳優としても舞台・映画・テレビで活躍し、BBCの救急医療ドラマ『カジュアルティ』への出演(2014〜’17)で全国的にブレイク。『サタデー・ナイト・フィーバー』でミュージカルに初挑戦し注目を集めている PHOTOGRAPH BY TOMOKO HIDAKI

RICHARD WINSOR(リチャード・ウィンザー)
ダンサー・俳優。1982年生まれ、イングランド出身。幼少時からダンスを始め、セントラル・スクール・オブ・バレエ卒業と同時に人気振付家・演出家マシュー・ボーンのカンパニーに加わり、『白鳥の湖』『シザーハンズ』『ドリアン・グレイ』等に主演。俳優としても舞台・映画・テレビで活躍し、BBCの救急医療ドラマ『カジュアルティ』への出演(2014〜’17)で全国的にブレイク。『サタデー・ナイト・フィーバー』でミュージカルに初挑戦し注目を集めている
PHOTOGRAPH BY TOMOKO HIDAKI

 子どもの頃からダンスや演技のトレーニングを地道に続け、優れた身体表現と確かな演技力で着実にキャリアを築いてきただけに、テレビドラマでの評判を筆頭に持ってこられることに、若干抵抗があるのは当然。が、「まったく想像したこともなかった」(ウィンザー談)ミュージカルの世界から主演オファーが来たのも、プロデューサー兼演出家が、『カジュアルティ』でのウィンザーのファンだったことがきっかけと聞けば、テレビで有名になることの価値も、理解できるというもの。

「同じジョン・トラボルタ主演のダンス映画でも、『サタデー・ナイト・フィーバー』は、ティーンエイジャー向けの『グリース』とはまったく違うんですよね。ただ踊るのが大好きな男の話ではなく、家族、友人、仕事その他、自分が生きていくうえで直面する、あらゆるシビアな現実に向き合うトニー・マネーロという青年の物語なんです。彼の人生をしっかり舞台上で演じ切ることができるなら、いま僕がやる意味があると思いました」

 

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