“日本のフランス料理”として愛された東京會舘の伝統メニューが、満を持して復活。人々の五感と記憶に刻まれたあの味が、今、どのように供されるのか――。新シェフに就任した松本浩之が、伝統と革新の融合に挑む

BY KIMIKO ANZAI

 もうひとつ、伝統メニューの中から復活させた料理のひとつに、長年愛されてきた「クレープシュゼット」がある。ワゴンの上で一瞬立ち上る炎と、うっとりするような華やかな香り。そしてクレープのしっとりとした舌ざわりは、ゲストを“小さなイリュージョン”の世界へと導く。

「ワゴンでのプレゼンテーションは見て楽しく、お客さまの気分も上がります。今、このクレープシュゼットも、さらに上質のブランデーでフランベして、より芳醇な香りを出した進化形を考えているところです。クラシックは、決して古いものではありません。本来の美しさやおいしさをお伝えできるよう、できうる限りの努力をしたいと思っています」

画像1: あの伝説の味を最新形で。
新生・東京會舘「プルニエ」
松本シェフの挑戦
画像: 「クレーブシュゼット」¥2,500(アラカルト価格) オレンジの香り豊かなクレープは、コース料理のデザートしても提供。客席での圧巻のプレゼンテーションと相まって、フランス料理の醍醐味が味わえる PHOTOGRAPHS: COURTESY OF TOKYO KAIKAN

「クレーブシュゼット」¥2,500(アラカルト価格)
オレンジの香り豊かなクレープは、コース料理のデザートしても提供。客席での圧巻のプレゼンテーションと相まって、フランス料理の醍醐味が味わえる
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF TOKYO KAIKAN

 白を基調としたダイニングからは皇居のお濠が見渡せ、江戸から明治、そして東京會舘が設立された大正と、時空を超えた感覚に浸ることができる。平成が終わる2019年、新しい時代の幕開けとともに、レストラン プルニエも次なる時代をつくる一歩を踏み出した。

“NEWCLASSICS.”とも呼べる松本シェフのエッジが効いたフランス料理は、王道であると同時に革新的で、東京會舘「レストラン プルニエ」ならではの唯一無二のスタイル。世界に誇れる“ニッポンのフレンチ”は、驚きや喜びとともに多くの美食家に迎えられることだろう。

フランス料理「レストラン プルニエ」

住所:東京都千代田区丸の内3-2-1
営業時間:
平日/ランチ 11:30~14:30(LO)、ディナー 17:30~21:30(LO)
土曜・日曜・祝日/ディナー 17:30~20:30(LO)
定休日:月曜
料金:ランチ<コース>¥6,000~、
ディナー<コース>¥15,000~、アラカルトあり(消費税・サービス料別)
電話: 050-3134-4890(本舘レストラン予約センター)
公式サイト

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