さまざまな分野で活躍する“おやじ”たち。彼らがひと息つき、渋い顔を思わずほころばせる……そんな「おやつ」とはどんなもの? 偏愛する“ごほうびおやつ”と“ふだんのおやつ”からうかがい知る、男たちのおやつ事情と知られざるB面とは。連載の最終回は、ブックディレクターの幅 允孝さん

BY YUKINO HIROSAWA, PHOTOGRAPHS BY TAKASHI EHARA

 幅さんの職業は“ブックディレクター”。公共図書館、病院やホテルの一角、さまざまな場所に、ユニークなアプローチで、人と本が上手に出会えるようなきっかけを作る素敵な仕事だ。さぞや幼少期から文系男子だったのかと思いきや――。「じつはわりと活発な子どもで、小・中学校とともに生徒会長をやっていたり、地元ではボーイスカウトにも参加。あとは3歳から18歳までは週6日、水泳に打ち込んでいました」。
聞けば、全国大会にも出場するほどだったとか。一方で、「我が家は小さい頃から“本だけおこづかい別制度”でして。地元の駅前に本屋があり、月末になると親が支払いに行ってくれるから、ツケで本が買えました。小説から漫画、雑誌まで、自由に本を選び、暇さえあれば読んでいましたね。外に向かってエネルギーを発散させる自分と、読書をして内側に向かう自分…両方の力が作用していた気がします」。毎日3〜4キロ泳ぐ時間と、読書をしている時間。そこに相通じるのは、どちらも“独り”であるということ。声を掛け合いながらやるスポーツに憧れましたねえ」

「他者と多くのつながりを持つ昼間から、個に戻って眠る夜へ。自分で時間を牛耳ることのできる本は、そこへ降りていくまでの孤独導入剤のようなもの」だと言う。めいっぱい本にまつわる仕事をした帰宅後も、だから幅さんは本を読む。お酒を飲んだり、甘いものを少しつまみながら。「高級チョコレートやコース料理の最後に出てくるデセールなど、年齢とともに美味しい甘味をいろいろ経験するけれど、“おやつ”と聞いてぱっと思いついたのが、あの贅沢さを良心価格で提供し続けるブルボンのこと。小学生の頃は、『エリーゼ』の<ホワイト>が特に好きで、弟と競って食べていました。同量で入っている<チョコ>を飼い犬にあげていたら、犬が虫歯になってしまったという申し訳ない思い出も(苦笑)。ちなみに犬は20年以上も生きましたよ。あとは『ホワイトロリータ』も傑作ですし、『ルマンド』はおそらく永遠に好き。ブルボンには、変わらない安心感があるのかもしれません」

画像: 「お菓子は断然、ブルボン派ですね」 (左より時計回り) 「ホワイトロリータ」¥150、「ルマンド」¥150、「エリーゼ」¥220(すべて希望小売価格) ブルボン お客様相談センター フリーダイヤル:0120(28)5605

「お菓子は断然、ブルボン派ですね」

(左より時計回り)
「ホワイトロリータ」¥150、「ルマンド」¥150、「エリーゼ」¥220(すべて希望小売価格)
ブルボン お客様相談センター
フリーダイヤル:0120(28)5605

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