RECEPI BY TOMOKO NAGAO, PHOTOGRAPHS BY TAKAKO HIROSE, TEXT BY MIKA KITAMURA

濃厚な甘みを一粒一粒に閉じ込めた、夏を代表する野菜、とうもろこし。近年は、フルーティーな甘さをもつ新品種も登場し、そのおいしさに注目が集まっている。「とうもろこしは畑でゆでろ」と言われるほど鮮度が命。買ってきたらすぐに調理しよう。選ぶときは、ひげの先がしっかり茶色や黒色に色づいているものを。実が完熟している証拠で、ひげがふさふさと豊かなほど、粒がぎっしり詰まっている。
今回のスープは、旨みたっぷりのひげまで余すことなく使い、粒の食感を生かした食べ応えのある一品だ。「じゃがいもを加えることで、とろりとした口当たりになります。粗い食感も魅力ですが、なめらかに仕上げたい場合は、材料をフードプロセッサーにかけた後、ざるなどで裏漉しするよいでしょう。その場合は、冷やしていただくのがおすすめです」と長尾智子さん。
トッピングには、別に焼いたとうもろこしに醤油を塗って香ばしく仕上げたものを。「醤油はしっかり塗るのがポイント。スープの味のアクセントになります。多めに作り、きゅうりや大葉と一緒に冷奴にのせてもおいしいですよ」。
牛乳は豆乳に替えてもOK。その場合は分離しないよう、沸騰させずに軽く温める。「少し多めの分量にしてあります。残ったら翌朝、マグカップに注いで朝食に。作りおきのスープがあるだけで、朝の食事がぐっと豊かになります」。
<材料4〜5人分>
とうもろこし 中3本
玉ねぎ 1/3個/粗みじん切り
じゃがいも(男爵) 中1個/皮をむき、ひと口大に切る
牛乳 150~200ml
塩 少々
オリーブオイル 大さじ1
醤油 小さじ1~2
パセリ 約1本
無塩バター 適量
【作り方】

とうもろこしは皮をむいてひげは別にとっておく。大きめの鍋に水800ml(材料外)を入れて沸かし、適宜切ったとうもろこし2本をゆでる。2分ほどで上下を返し、火を止めて蓋をしたまま5分くらい蒸らして引き上げる。

とうもろこしの粗熱が取れたら実を削いでおく。

ひげ(3本分)を粗く刻み、玉ねぎ、じゃがいもと共にとうもろこしのゆで汁に入れる。塩を軽く振ってオリーブオイル小さじ1を回しかけ、とうもろこしの芯も入れ、中火で15分ほど煮こむ。

煮汁が減ってきたら水約100ml(材料外)を足し、とうもろこしの芯を取り除く。とうもろこしの実を加え、材料に火が入ったら火を止める。

フードプロセッサーで少し粗さが残るくらいに撹拌し、鍋に移す。小さなフードプロセッサーの場合は2、3回に分けて攪拌するとよい。

中火にかけ、牛乳を加えて混ぜながら温める。濃すぎるようなら水を適宜足して好みの濃さに調整する。味を見て、足りなかったら塩をする。軽く煮たったら火を止める。

残しておいたとうもろこしは焼き網(または魚焼きグリルなど)で返しながら焼き、仕上げに刷毛で醤油を塗って香ばしく焼き上げる。実を削いで、オリーブオイル小さじ1をかけて混ぜ合わせておく。

スープを器に盛り、焼きとうもろこしをのせ、残りのオリーブを回しかける。
ベーグルを香ばしく焼いて添える

ベーグルは半分に切ってバターをたっぷり塗り、刻んだパセリをのせてトーストする。もっちりとしたベーグルは、バターを塗って焼くことで、表面はカリッ、サクッと軽やかな食感に。パセリバターの香りが食欲をそそり、クルトンのような感覚でスープと一緒に食べられる。「スープとベーグルだけなら、ひとり1個あれば充分でしょう」。

長尾智子
フードコーディネーター。書籍や雑誌の執筆、食品や器の企画やディレクションほか、食にまつわる提案を手がける。『料理の時間』(朝日新聞出版)、『ティーとアペロ お茶の時間とお酒の時間 140のレシピ』(柴田書店)ほか、著書多数。自らの目で選ぶオンラインストアSOUP(https://soup-s.shop/) も好評。
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