マインドを整える、
9月のメッセージ
さまざまな事象にアンテナを張り巡らせ、その繊細で温かな人柄が多くの人から厚い信頼を寄せられている占い師・真木あかりさん。真木さんの琴線に触れた、心の滋養になる四字熟語とメッセージを毎月お届け
☆天衣無縫☆
まだまだ夏の暑さが残る9月に、中国・唐代の怪異小説集「霊怪録」からこんな夏の夜のお話を……。郭翰という人が夏の夜、庭で寝ていると空から女性が降りてきて「私は織女です」とのたまいます。郭翰がその衣をよく見ると縫い目がまったくない。尋ねると、「天の衣は針や糸で作ったものではないのです」と言ったのでした。
さてこの織女はいわゆる「織姫」。ふたりは親密な関係になるものの、夫である牽牛のことが気にならないはずはありません。織女が姿を見せなかった7月7日が過ぎ思わずあれこれ聞いてしまう郭翰だったのですが……などとなんとも艶っぽいお話が続きます。さて「天衣無縫」とは、物事に技巧なく自然なさまをさす言葉。文章や詩歌にわざとらしさがなく、巧みに作られている様子を指します。人間性でいえば、純真で飾り気のない人柄を意味します。天女のアバンチュールも、巧みなラブストーリーだったのでしょうか……? なんて想像は、野暮に過ぎますね。
『新明解 四字熟語辞典』(三省堂)
石川忠久『身近な四字熟語事典』文春文庫

ILLUSTRATIONS BY MAORI SAKAI






