肌がきれいな人に出会うと「どうせ遺伝でしょ?」と思う人も多いと聞くが、果たして本当にそうだろうか。確かに遺伝子はある程度の方向性を定めるが、同じ遺伝子をもつ双子であっても生活環境によってエイジングのサインは大きく変わる。肌の美しさを左右するのは遺伝子がすべてではない、というのが最近の美容界の定説だ。近年は、医学界の「エピジェネティクス」や「予測医学」の考えがスキンケアの開発にもさかんに取り入れられ始めている。


 昨年末に驚いたのが、ランコムの高速タンパク質分析「エイジ エクスプローラー」についてのプレゼンテーションだった。大ヒット美容液、ジェニフィックの開発には肌の若さを決めるタンパク質を特定できたことが大いに役立ったという。ランコムが培ってきた、このタンパク質の変化に関する総括的な研究から生まれた「エイジ エクスプローラー」は、肌状態を分析し、その現状と傾向を明らかにする本格的なマシンだ。しかも、カウンセリングの時間を除けばほんの20分ほどの時間で済むというからさらに驚く。



本国フランスでもまだ行われていないこの高速タンパク質分析を

世界各国のランコムの中で先駆けて実施しているのが日本で、

京王百貨店新宿店、松屋銀座、東武百貨店池袋店の3店舗で展開中。

料金は無料。混雑時には待つ場合もあるが、

カウンセリングを含めて所要30分程度



 この解析を実際に体験させてもらった。まずは、普段のお手入れや睡眠時間、喫煙習慣などライフスタイルに関する美容部員さんの質問に答えることからスタート。次に頬から下のメイクを落とし、6倍のズーム機能のついたコンパクトなカメラ型の「スキン プロファイラー」で目尻や頬、口元を撮影。その後、ゴム手袋を嵌めた手で小さなフィルム状のシールを肌に貼り付け、肌表面のタンパク質を自ら採取する。このあたり、海外ドラマでよく見る科学捜査官みたいでちょっとわくわく。



自己評価によるライフスタイルチェックのあとは、

スキン プロファイラーで皮膚の9つのパラメーターを検出



頬の肌表面から、

タンパク質含有量を分析するためのサンプルを自分で採取



 採取したタンパク質がついたフィルムを特殊な溶液に浸して抽出。その抽出液を、チップを内蔵したIDカードに滴下して家庭用プリンターよりもひと回り小型(こんなに本格的な解析をこんなに小さなマシンで行えるようにしたという、なんともすごい技術革新! の賜物だ)の「プロテイン プロファイラー」にデータを読み込ませる……というのが一連の流れ。2つの分析デバイスにより、現在の肌の状態と今後の傾向が読み解かれていくのだ。



採取したサンプルからタンパク質を抽出、チップに滴下する



チップをプロテイン プロファイラーに装填すると、

約5分でタンパク質を分析し、肌の傾向を導き出す



 結果はご覧の通り。自己分析では毛穴の目立ちやテカりを気にしていた私だが、実際は自覚の薄かった乾燥やシワ・小ジワの方が悪いスコアという結果に。過去にオイリー傾向だったためにさっぱりケアを行うクセがあるせいか、ついつい保湿ケアが手薄になりがちだったことが明らかになった。それでも普段のお手入れのおかげで、乾燥以外の項目が標準を示す緑色の範囲内に留められていたことにほっとする。同年代のグループと比較する美肌スコアも100点中72点とかなりの高得点で、まずはひと安心だ。



デバイスで、スキン プロファイラーで検出された

シワや毛穴の3D画像も見ることができる。なかなかの衝撃!



導き出された結果をもとに、エキスパートである美容部員が

肌状態や傾向を読み解き、説明してくれる



 しかし一転、未来の肌傾向を探る肌サインは、すべての項目が注意レベルのオレンジから警告レベルの赤だった。自分の肌に今、何が必要で、将来の肌に何が必要なのかを科学的分析により示されるので、お手入れの方向が明確になる。シミはできづらく、たるみやすい傾向にあるのに、美白ケアばかりに注力していた――というようなことがなくなり、より効率的なエイジングケアが行えるのだ。


 サインが出てからリカバリーするのはコストも時間もかかるもの。肌の傾向を知り、先回りのケアをすることで、エイジングのスピードを遅くすることも可能になるかもしれない。効率的なエイジングケアの近道、それは自分の肌の状態を的確に知ることから始まるのだ。




問い合わせ先

ランコム

TEL. 03(6911)8151






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