シミを消したいのか、顔全体の透明感を上げたいのか。はたまた両方か――。 各社がしのぎを削る美白研究。それぞれ得意とするテクノロジーを見極めて、 効率のよい美白ケアを

BY TERUNO TAIRA, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO

 ひとくちに「美白ケア」といっても、大きく2つの方向性がある。シミを消すこと、予防することに特化した「点美白」と、くすみを払って顔全体の透明感を上げ、白い肌印象を目指す「面美白」だ。人種的特徴もあり、シミに悩む人が昔から多かった日本人を対象とする国内ブランドはどちらかといえば点美白に強く、対する欧米の外資ブランドは、エイジングケアから派生し、色だけでなく質感を含めて肌を均一にする面美白のほうが得意といえる。まずは、気になる今年の点美白を見てみよう。

 国産ブランドの美白アイテムは、各社が積み上げてきた最新美白研究の成果をプラスオンする形で、数年に一度バージョンアップされるのが常。そんな熾烈な研究競争を制して、ここ数年来ずっと、資生堂のHAKUとポーラのホワイトショットの二強時代が続いている。シミ部分の肌は慢性的な微弱炎症状態であり、その炎症がさらなるシミを作る――という新たな視点で開発されたHAKUブランドが登場したのは2005年。化粧水やマスクなどアイテムも増えてきたが、核となるのはやはり美容液だ。今年も、7代目となる新バージョンの「HAKU メラノフォーカスV」が登場した。対するポーラのホワイトショットは1998年の誕生で、今年の「ホワイトショット SXS」は6代目となる。

画像: 慢性の微弱炎症状態がメラノサイトを活性化させることを筆頭に、シミ部位特有の肌状態を次々と解明してきた資生堂HAKU。7代目は異常な毛細血管によりメラノサイトを刺激する因子に着目。新配合のVカット複合体で刺激因子を抑え、シミ生成の連鎖を止める。 HAKU メラノフォーカスV (医薬部外品) <45g>¥10,000(編集部調べ) 資生堂 フリーダイヤル:0120-81-4710

慢性の微弱炎症状態がメラノサイトを活性化させることを筆頭に、シミ部位特有の肌状態を次々と解明してきた資生堂HAKU。7代目は異常な毛細血管によりメラノサイトを刺激する因子に着目。新配合のVカット複合体で刺激因子を抑え、シミ生成の連鎖を止める。
HAKU メラノフォーカスV
(医薬部外品) <45g>¥10,000(編集部調べ)
資生堂
フリーダイヤル:0120-81-4710
 

 国産ブランドの美白研究を見ていると、「日本人って本当にマジメだなぁ」と思わずにはいられない。シミができる過程を緻密に研究していると、まるで“もぐら叩き”のように新たな原因が次々と顔を出す。それらをひとつひとつ丁寧につぶすために、新たな成分の開発に各社が注力しているのだ。

 基本的に、シミの原因は過剰に作りだされるメラニンにある。メラニンは、表皮にある色素細胞(メラノサイト)の中のチロシンがチロシナーゼという酵素と結びつくことで作られる。ただ、このメラニンは紫外線から細胞の核を守る日傘のような役割を果たすものであり、本来は必要なもの。メラニンは細胞が表皮から角層へ分化し、核が消失するとともにその役割を終え、自らも消えてなくなるのが正常なメラニンの生成から消失までの過程だ。シミは過剰に作られるメラニンが原因だから、チロシンとチロシナーゼの合体を阻害するアプローチが美白の基本となっている。それをベースに、従来からの美白製品は、チロシナーゼを活性化させる情報伝達物質やメラニンの生成工場であるメラノサイトの増殖を促す情報伝達物質を止めるなどのアプローチで、“メラニンが増える”のを食い止めてきた。

 こうした美白技術に加えて、資生堂のHAKUは、シミ部位の肌に特有の現象を見出すことで独自の進化を遂げてきた。シミ部位の肌は正常な部分に比べて慢性の炎症状態にあり、それが「メラニンを作れ!」という情報になり、メラノサイトが活性化する。その結果、表皮内に刺激細胞が現れ、さらなるメラニンを作り出そうとする。過剰に生み出されたメラニンが肌の中に詰まって行き場を失い、うまく新陳代謝が行われず、それらがシミとして表面化する。基底膜の異常がメラノサイトを活性化させる……。

 こうした一連の「シミが生まれるサイクル」に働きかける成分がHAKUには続々と投入されてきたわけだが、7代目の着眼点は、なんと毛細血管だという。シミ部位の表皮のとある因子が真皮にある毛細血管を刺激することで「毛細血管がメラノサイトを刺激する因子を発し、メラニンが作り続けられる」という新知見をもとに、新たな成分を開発したのだ。

 

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