エスティ ローダー グループが乳がんのない世界の実現を目的として活動を続ける「乳がんキャンペーン」。2018年、「伝えたいメッセージを花に託して」をテーマにコラボレートするニコライ バーグマン氏にキャンペーンへの思いを聞いた

BY JUNKO ASAKA

「ピンクリボン活動」の名前で広く知られるエスティ ローダー グループの「乳がんキャンペーン」が始まって、今年で26年目を迎える。毎年10月、世界各地のランドマークをピンク色に点灯する「グローバル ランドマーク イルミネーション」はもうおなじみだろう。2018年、日本では東京スカイツリー(10月1日)と京都の名刹、清水寺(仁王門、西門、三重塔、観音慈光。9月28日~10月28日)などが美しいピンク色にライトアップされる。

画像: 2000年から始まった「グローバル ランドマーク イルミネーション」では、計1,000か所もの世界のランドマークがピンクに点灯。今年は昨年に続き、京都の清水寺がライトアップされる(写真は昨年のようす)

2000年から始まった「グローバル ランドマーク イルミネーション」では、計1,000か所もの世界のランドマークがピンクに点灯。今年は昨年に続き、京都の清水寺がライトアップされる(写真は昨年のようす)

 毎年さまざまな趣向を凝らしてテーマを設けてキャンペーンが展開されているなか、今年はデンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ バーグマン率いる「Nicolai Bergmann Flowers & Design」とのコラボレーションが話題だ。「大切な人に伝えたいメッセージを花に託して」というテーマのもと、花とピンク色にあふれた華やかなキャンペーンを予定している。
 この企画のためにさまざまなアイデアを練ってきたというニコライさんは「これまでにも何度かピンクリボンには関わってきましたが、今回はスケール感が違う。初めて話をうかがったときから、素晴らしい内容に気持ちが高ぶりました」と目を輝かせる。中でも注目なのが、清水寺でのフラワー インスタレーションだ。

「エスティ ローダー グループの活動として清水寺をライトアップすることは先に決まっていたんですが、そこで何をするか。フラワーデザインはもちろんですが、そこで何かインタラクティブな体験をしてもらいたいと思いました。そこで、清水寺の西門に大きなフラワーオブジェを創るほか、経堂では、来場者が思い思いのメッセージを書いたピンクのリボンを竹に結べるようなかたちを考えました。みなさんの力によって完成するインスタレーションです」

画像: 「日本の方は男女問わず本当に花が好き。日本の文化には花という存在が無意識に深く入り込んでいるように感じます」と語るニコライさん PHOTOGRAPH BY YASUYUKI TAKAGI

「日本の方は男女問わず本当に花が好き。日本の文化には花という存在が無意識に深く入り込んでいるように感じます」と語るニコライさん
PHOTOGRAPH BY YASUYUKI TAKAGI

 日本でビジネスを開始して、今年でちょうど20年になる。つねに北欧と和の新しい融合をテーマとしてきた彼ならではの、ユニークで見ごたえのあるインスタレーションになりそうだ。「こんなにも長く日本で仕事をすることになるとは思ってもいませんでした」と流暢な日本語で話すニコライさん。「つねにチャレンジの連続で、それが楽しくていつのまにかここまで続けてきた。今回、清水寺で初めてフラワーインスタレーションができることは自分の目標以上に高いチャレンジで、今からすごく楽しみです」

「Nicolai Bergmann Flowers & Design」によるコラボレーション企画はそれだけにとどまらない。10月2日から8日までの7日間、東京・南青山のフラッグシップストアがピンクに染まる。高さ16メートルという建物の外観前面が初めてピンク一色になるほか、店内もピンク色の花でディスプレイされ、期間限定の「ピンクリボン フラワー カフェ」に。1日限定15杯でピンク色のオリジナルドリンク「Juice of Hope」(¥750)が楽しめるほか、ショップでは「ピンクリボン限定 オリジナル フラワーボックス」も数量限定で販売される。

画像: 10月2日(火)~8日(月・祝)のキャンペーン期間中、「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップ ストア」ではピンクリボン限定のオリジナル フラワーボックスを数量限定発売。写真はフレッシュフラワーボックス Sサイズ ¥4,000。売り上げの一部はJBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)に寄付される

10月2日(火)~8日(月・祝)のキャンペーン期間中、「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップ ストア」ではピンクリボン限定のオリジナル フラワーボックスを数量限定発売。写真はフレッシュフラワーボックス Sサイズ ¥4,000。売り上げの一部はJBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)に寄付される

「フラワーボックスという僕のアイコン的なデザインもそうですが、人々の会話を生むようなものをつくりたい、というのが自分のテーマのひとつでもあります。『きれいだね』で終わりではなく、そこから次につながるような、思い出に残る何かーー。今回のコラボレーションでは、清水寺でリボンを結んだり、お店の壁にメッセージを書いたり、ほかにも『#乳がんのない世界へ』というハッシュタグをつけてピンク色の花の写真をインスタグラムにあげてもらうなど、みなさんに参加してもらうことによって、このキャンペーンを盛り上げることができたらと考えています」

 26年間にわたってピンクリボン活動を牽引してきたエスティ ローダー グループでは、8つのブランドが、10月1日からそれぞれキャンペーン支援製品を数量限定発売。その収益の一部を米国乳がん研究基金(BCRF)やJBCRG(JapanBreast Cancer Research Croup)などを通じて乳がん撲滅への医療研究資金にあてるという。

画像: 東京・南青山の「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップ ストア」をピンクでデコレーションした「ピンクリボン フラワー カフェ」のイメージ。中央の濃いピンクのボードに、来場者は思い思いのメッセージを書き込むことができる PHOTOGRAPHS: COURTESY OF ESTĒE LAUDER

東京・南青山の「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップ ストア」をピンクでデコレーションした「ピンクリボン フラワー カフェ」のイメージ。中央の濃いピンクのボードに、来場者は思い思いのメッセージを書き込むことができる
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF ESTĒE LAUDER

 最新の統計によると、日本女性の発症率は11人にひとり(*1)、30~64歳女性のがんによる死亡原因の一位が乳がん(*2)である(*1:がん登録・統計HPより。*2:がん情報サービスHPより)。乳がんについての知識を深めること、予防や治療の研究を進めること。“乳がんのない世界”を目指すピンクリボン活動の使命は大きい。

 じつはニコライさん自身、家族や親しい人が乳がんを患った経験をもつ。それだけに、ピンクリボンの活動には個人的にも深い思いを抱いているという。
 エスティ ローダー グループのキャンペーンサイトには「私たちのだれもが、乳がんと関わっている」という言葉が掲げられている。身近な人、大切な人たち、そして自分自身を守るために。今年の乳がんキャンペーンに、あなたもぜひ参加してみてほしい。

ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン
乳がんキャンペーン コラボレーション
<ピンクリボン フラワー カフェ>
期間:2018年10月2日(火)~8日(月・祝)
住所:東京都港区南青山5-7-2
営業時間:10:00~20:00(10月2日は19:00~)

<京都 清水寺 フラワー インスタレーション>
期間:018年9月28日(金)17:00~10月1日(月)18:00予定
住所:京都府京都市東山区清水1丁目294

問い合わせ先
エスティ ローダー グループ お客様お問い合わせ先
TEL. 03(5251)3541

T JAPAN LINE@友だち募集中!
おすすめ情報をお届け

友だち追加
 

LATEST

This article is a sponsored article by
''.