BY TOMOSHIGE KASE
バング & オルフセン|ベオサウンド バランス

バング & オルフセンの作るオーディオの魅力は、「インテリアオブジェとしても上質」という点にある。ベース部分は無垢のオーク材。円筒形のスピーカーはシームレスに編み込まれた品の良いファブリックに包み込まれている。テクノロジー製品でありながら優美なのだ。スピーカーに近づくと天面にタッチインターフェイスが表出。ボリューム調整や曲送りなどの操作を終えてスピーカーから離れれば、インターフェイスはさりげなく消えるというスマートさ。
もちろん中身も優秀。特筆すべきは切り替え可能な「リスニングモード機能」だ。スピーカーの周囲を均一なサウンドで満たす「全指向モード」と、リスナーが聴きたい位置にダイレクトに音を向けることができる「指向制御モード」を搭載。気楽なBGMには前者を、好きな音楽に没頭したいときは後者をセレクトする。つまり、みんなでもひとりでも楽しめるスピーカー、なのである。

「ベオサウンド バランス」¥260,000
<直径20×H38cm/7.2kg>
Bluetooth®対応。ストリーミングサービスはGoogle Chromecast、Apple Airplay2、Spotify Connectに対応。Google AssistantとAmazon Alexa(2020年後半に対応予定)などの主要な音声アシスタント機能を搭載
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF BANG & OLUFSEN
リスニング環境に合わせてサウンドを最適化する「アクティブルームコンペンセーション」技術により、クラシックからヒップホップまであらゆるジャンルの音楽をベストな音質に。優雅なヴィヴァルディの「四季」も、特徴的なボーカル&重低音が魅力のビリー・アイリッシュの楽曲も最高の音で奏でてくれる。
問い合わせ先
TFC
TEL. 03(5770)4511
公式サイト
デビアレ|ファントム リアクター オペラ
PHANTOM REACTOR Opera de Paris I Devialet - Monumental wherever you're seated
youtu.be2007年にパリで設立したデビアレ。近年の高級ワイヤレススピーカー市場において、革新的技術と独創的デザインで話題を呼んでいるブランドの筆頭といえよう。こちらは今年の2月に登場したパリ・オペラ座とのコラボモデル。ゴールドに輝くサイドパネルは、金箔を手作業で貼り付けて仕上げたもの。オペラ座・ガルニエ宮やパリの歴史的建造物の修復を手掛ける「アトリエ・ゴハート」の職人によるものというから筋金入りである。
デビアレが手掛けるスピーカーの、技術面における最大の特徴は「アナログ デジタル ハイブリッド テクノロジー」だ。アナログアンプの洗練とデジタルのパワーを兼ね備えた、特許取得済みの音響技術。このサイズにして最大出力900Wを実現し、低音から高音まで余裕のあるサウンドを響かせてくれる。別売りの三脚スタンドを組み合わせても楽しい。


「ファントム リアクター オペラ」¥249,000
<W15.7×H16.8×D21.9cm/4.3kg>
Bluetooth®、アナログ接続対応。ストリーミングサービスはAirplay、Spotify Connectに対応
(写真下)三脚スタンド「レッグス」¥23,900(別売)
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF DEVIALET
オペラ座とのコラボモデルだけにクラシック、特に歌ものは外せないだろう。アメリカが誇るソプラノ歌手、ルネ・フレミングの超絶テクニックに酔いしれていただきたい。Spotifyにて公開中のデビアレのプレイリストを試すのもいいだろう。
問い合わせ先
デビアレ カスタマーサービス
TEL.03(4477)3881
公式サイト