BY SUMIRE FUJIWARA
空間をアートフルに彩る、アイコニックなバカラのベース
スパイラル ベース
「スパイラル ベース M」¥165,000/バカラ
COURTESY OF BACCARAT
1999年の発表以来バカラで根強い人気を誇る「スパイラル」は、その名の通り躍動感あふれる螺旋状のシェイプが特徴。ブランドの基幹デザイナーであるトーマ・バスティードが、ほとばしる水の動きをイメージしてデザインしたもので、クリスタルの透明感とシャープな美しさが際立つルックスはまるでアート作品のよう。ニューヨークのグッゲンハイム美術館の建築を思わせる彫刻的なフォルムで、バカラならではのモダンで華麗なスタイルを堪能することができる。
迫力ある輝きで生ける草花をよりグラフィカルに魅せてくれるので、ブーケはもちろんのこと、数輪をラフに挿すだけでも一気に華やいだ印象に。横幅がコンパクトになったスリムなサイズもあり、サイズ違いで飾るのもおすすめ。

COURTESY OF BACCARAT
ファウナクリストポリス 鳥 一輪挿し

「ファウナクリストポリス 鳥 一輪挿し」¥71,500/バカラ
COURTESY OF BACCARAT
スペイン出身の人気デザイナー、ハイメ・アジョンが手がけたコレクション「ファウナクリストポリス」で見つけたのは、チャーミングな鳥の姿を象った一輪挿し用のベース。クリアクリスタルの透明感を生かしたミニマルなラインに、ハイメらしい遊び心を加えたアイコニックなデザインは、置いてあるだけでカンバーセーションピースとして一役買ってくれること間違いなし。アート性が高いので、花器としてはもちろんのことオブジェとしての魅力にも溢れている。
目や羽は金彩で表現されており、愛らしさたっぷり。ユニークな存在感ながら、花だけでなく枝ものも似合うので、生ける植物を選ばない汎用性の高さも嬉しいポイント。いくつか並べて飾れば、まるで鳥たちがお喋りを楽しんでいるよう。その微笑ましい光景は、何気ない日常にしあわせなひとときをもたらしてくれるはず。

COURTESY OF BACCARAT
バカラショップ 丸の内
TEL. 03-5223-8868
公式サイトはこちら
優雅に、凛と佇む。眩い煌めき纏ったラリックのベース
タンドリラ ベース

「タンドリラ ベース」(クリア)¥682,000/ラリック
COURTESY OF LALIQUE
世界最高峰のクリスタルガラス・メゾン、ラリックが2014年より発表している「クリスタル アーキテクチャ コレクション」は、著名な建築家とコラボレーションし、建築界の優れたクリエイションをガラス作品で表現した人気シリーズ。
2022年にはブラジル系フランス人建築家であるエリザベート・ド・ポルザンパルクを迎え、「タンドリラ ベース」を発表。「タンドリラ」はフランス語の「tendresse(優しさ)」とイタリア語の「tenerezza(優しさ)」の音の響きから名付けられており、その言葉通り優美で滑らかなディティールが際立つシルエットで、空間にエレガントなアクセントを添えてくれる。

COURTESY OF LALIQUE
カラーは、クリスタルの煌めきを余すことなく楽しめるクリアのほか、吸いこまれるように澄み渡るブルーもラインナップ。職人による卓越したクラフツマンシップとクリスタルガラスの圧倒的な輝き、そして名建築家・エリザベートの独創的なクリエイションが見事に融合した、タイムレスに愛せる逸品だ。
トゥールビヨン ベース

「トゥールビヨン ベース PM 」(クリア)¥176,000/ラリック
COURTESY OF LALIQUE
ラリックの創業者にしてアール・デコを代表するガラス工芸作家でもあったルネ・ラリックが、1926年に創作した「トゥールビヨン ベース」。シダの花の動きからインスパイアされた生命力に満ちたデザインで、大胆なカッティングに沿って光が反射し煌めく姿は、まさにラグジュアリーの極み。花器でありながらアートピースとしても成立する芸術的な佇まいで、重厚なクリスタルの世界に誘ってくれる。
数輪挿しに適したPM(プチモデル)サイズから、ブーケや高さのある枝物が映えるXXLサイズまで、サイズも豊富にラインナップ。クリア、ブルー、ゴールド、アンバーなどカラー展開も幅広いので、サイズ・カラー違いでコレクションするのも楽しいだろう。来たるホリデーシーズンにもピッタリな華麗なベースで、ドラマチックな空間演出を楽しんでみては。

COURTESY OF LALIQUE
ラリック
TEL. 0120-505-220
公式サイトはこちら
フィンランドの巨匠タピオ・ヴィルカラが手がけた、イッタラのベース
カンタレリ ベース

「カンタレリ ベース 210mm」¥275,000/イッタラ
COURTESY OF IITTALA
20世紀のフィンランド工業デザインの礎を築いた巨匠、タピオ・ヴィルカラが1946年に発表した「カンタレリ」。自然の豊かさに魅了され、創作のインスピレーションとしていたヴィルカラらしく、このベースも杏茸から着想を得てデザイン。開口部がエレガントに広がり、無造作に生けても様になる。
制作工程はすべて職人の手作業で仕上げられており、有機的で繊細なフォルムは吹きガラスで、端正な縦のラインは1本1本、職人が丁寧に彫り上げている。シンプルな中に、クラフトマンシップが宿る端正なデザインは、リビング、ダイニング、寝室と、どんな場所にも馴染み、シーンを選ばず活躍してくれるはずだ。
ウルティマ ツーレ ベース

「ウルティマ ツーレ ベース 」(180x192mm、クリア)¥41,800/イッタラ
COURTESY OF IITTALA
「カンタレリ ベース」を手がけたタピオ・ヴィルカラの代表作「ウルティマ ツーレ」も注目してみてほしい。フィンランド最北地・ラップランドの氷が溶ける様子をイメージして制作され、波打つような表面と、3つの氷の頂が支えているように見える底面のデザインが特徴。その情緒あふれる佇まいとピュアな煌めきで、1968年の発表以来、世界中で愛されるイッタラのマスターピースだ。
「ウルティマ ツーレ」は今年で生誕55周年。これを記念し登場したこちらのベースは、クリアとリネンの2色、2サイズを用意。大きめのベースはブーケや枝物に、小さめのベースはハーブや小さな花を生けるのに最適なサイズ感となっている。何千時間もかけて、自然の氷が持つ美しさを見事に表現したヴィルカラの比類なき才能を、このベースを通して改めて味わいたい。

小さめのベースはガラスに加え、磁器(白)とリサイクルガラス(淡いブルー)の素材違いもラインナップ。右は「ウルティマ ツーレ ベース」( 82x97mm、クリア)¥19,800/イッタラ
COURTESY OF IITTALA
イッタラ
公式サイトはこちら
▼あわせて読みたいおすすめ記事