BY EMI ARITA
カッシーナの「モンクラウド」
雲のようにもこもことした柔らかなシルエットが印象的なカッシーナの「モンクラウド」。デザインを手掛けたのは、カッシーナのアート・ディレクターを務めるパトリシア・ウルキオラ。その見た目通り、ふんわりとした心地のいいクッションが、座る人を優しく包み込み、ゆったりとくつろげる至福のひとときを演出してくれる。
モジュールも豊富に揃い、空間にあわせて自由なレイアウトが可能。1シーター〜3シーターのほか、2シーター以上は片側アームタイプやセンターユニットタイプが用意されており、コーナーユニットやシェーズロング、テーブルユニットなどと組み合わせることができる。
環境に配慮したさまざまな工夫が施されているのも「モンクラウド」の魅力。シートクッションや背もたれ、アームレストには再生PET繊維の素材を使用し、わずかに使用しているポリウレタンも、リサイクルされたポリオールの割合が高い素材を採用。さらに接着部分がないため、 もし手放すことになった際には、完全に分解することもできる。家具デザインにおけるサステナビリティに力を入れるパトリシア・ウルキオラらしく、“今”だけでなく、家具の未来も考え抜かれた「モンクラウド」。環境へのやさしさにもあふれたソファで、心から安らげる、リラックススペースを整えたい。
カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
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ヴィトラの「アナグラム ソファ」
スイスに拠点を構えるデザイナーデュオのパンター&トゥーロンがデザインした、ヴィトラの「アナグラム ソファ」は、一般的なモジュール構造のソファとは一線を画す、画期的なソファシステム。土台となる四角い「プラットフォーム」に、バックレストやサイドパネルとして使える「パネル」を四方どこにでも取り付けることができ、両アームのソファをはじめ、L字型、シェーズロング、ベンチ、S字型など、好きな形のソファをつくることができる。
「プラットフォーム」のフレームに「パネル」を取り付ける際には、そのフレームにクリップをはめるだけ、ととても簡単で、いつでも取り外しや配置換えが可能。ファブリックカバーも、簡単に取り外しができ、定期的に洗濯をしたり、季節ごとの模様替えも気軽に楽しめる。
また、フレームは再生原料を80%使用したアルミニウム製で、すべてのパーツについて、接着材やラミネート加工は一切不使用。そのため、製品寿命が訪れた際には、パーツ、素材ごとに分解・分別してリサイクルに出すことができる。後から必要なパーツを追加購入してつけ足すこともできるため、引越しの度にソファを買い換えることも、「アナグラム ソファ」なら必要ないだろう。ライフステージの変化に対応しながら、長く寄り添ってくれる、かけがえのない“相棒”となりそうだ。
ヴィトラ
TEL. 0120-924-725
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マルニ木工の「HIROSHIMA ソファ」
圧迫感を感じさせないミニマルなデザインが魅力のマルニ木工の「HIROSHIMA ソファ」。日本を代表するデザイナー、深澤直人が手掛けた家具コレクション「HIROSHIMA」シリーズのソファで、2009年に誕生。両肘タイプの一般的な2シーター、3シーターのほか、片肘タイプ、アームレスタイプ、コーナータイプ、シェーズロング、オットマンといった多彩なパーツが揃う。
さらに2024年には、シート部分を1シーター単位で分けたモジュールタイプへとアップデート。L字型のレイアウトもつくれる「コーナーソファ」も新たに加わり、より自由なレイアウトが組めるようになった。
1シーターずつに分けて搬入できるようになったっため、「階段を回りきらない」、「エレベーターに乗らない」など、住宅事情で導入を諦めていた人も、新しい「HIROSHIMA ソファ」なら選択肢に加えることができそうだ。
また、どのパーツもワイドタイプを展開。通常タイプでまとめるコンパクトなソファも、ワイドタイプで揃える広々とした大きなソファも、思いのまま。張り地は豊富な素材とカラーからセレクト可能。シート下から顔を覗かせる木製の脚も、カラーが選べるビーチ、オーク材、ウォルナットの3種から選択できる。
マルニ木工
TEL. 03-5614-6598
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カール・ハンセン&サンの「エンブレイス・ソファ」
オーストリア出身のデザイナートリオ、EOOS(イーオス)がデザインを手掛けた、カール・ハンセン&サンの「エンブレイス・ソファ」は、左右いずれかにアームがつけられるタイプをはじめ、アームレスタイプ、サイドテーブルつきタイプ、オットマンなど、全10種のモジュールが揃う。横並びの2シーターや3シーターはもちろんのこと、間にテーブルつきタイプやオットマンを挟んだり、L字型にしたりと、それぞれ自由に組み合わせて好きなレイアウトを組むことができる。
直線的なラインが際立つ木製フレームによる端正な佇まいも「エンブレイス・ソファ」の魅力。そのフレームとは対照的なふっくらとした座面は適度な弾力があり、しっかりと体を支えてくれるため、長時間座っていても快適。また、各モジュールは単独でも使用できるため、普段は3シーターに、来客時にはシングル部分を離して対面レイアウトに、など気分やシーンに合わせた模様替えも気軽に楽しめる。もちろん、ライフスタイルの変化に応じて、後からモジュールを買い足すことも可能。フレームは、オーク材とウォルナット材の2種。
カール・ハンセン&サン 東京本店 / 大阪
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カルテルの「ラルゴ」
モジュール式のシートやオットマンを組み合わせることで、横並びの2シーター、3シーター、L字型など、インテリアやライフスタイルに合わせて、自由なレイアウトを組むことができる、カルテルの「ラルゴ」。デザインを手掛けたのは、イタリアを代表するラグジュアリーインテリアブランドで、数々のソファのデザインを手掛けている建築家、ピエロ・リッソーニ。イタリア語では“幅広い”、音楽用語では“ゆるやかに”という意味を持つ「ラルゴ」と名づけられている通り、ゆったりと座れる大きめのシートが特徴。ボリュームのあるシートとは対照的なスチールフレームの華奢な脚もおしゃれ。
レイアウトだけでなく、張り地も素材やカラーが豊富に揃うのも「ラルゴ」の魅力。インテリアや好みに合わせて多彩なコーディネートを楽しめる。高級感のあるベルベッドやシンプルなファブリックをはじめ、アイコニックなソファに仕上がる千鳥格子柄や花柄モチーフもラインナップ。レイアウトと合わせて、張り地のデザインも、自分らしく楽しめそうだ。
カルテル
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マジスの「コスチューム」
基本となるシーティング、左右のアームレスト、オットマンと、たった4つのパーツで自由なレイアウトが組めるマジスのモジュール式ソファ「コスチューム」。各パーツは、差し込み式の特殊なコネクターで連結でき、取り外しも簡単なため、2シーターから3シーターへ、あるいはオットマンを合わせてL字型へと、いつでも好きなレイアウトに組み替えが可能。
カバーも底についたループをシーティングやオットマン側のパーツに引っ掛けるだけで簡単に着脱できるため、定期的なクリーニングができ、いつも清潔に保てるのもうれしい。
また、シーティングやオットマンの躯体には、4mm圧の再生ポリエチレン製を採用しているほか、すべての部品を分解してリサイクルできる。デザイン性の高さ、長く愛用できる画期的な構造、そして全パーツがリサイクル可能なサステナビリティを持ち合わせていることから、2021年にグッドデザイン賞、2024年にイタリアの権威あるデザイン賞「コンパッソ・ドーロ賞」を受賞。暮らしにも、環境にもやさしいソファはまさに一生もの。
マジス ジャパン
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