BY EMI ARITA
ウルヨ・クッカプロの「カルセリ ラウンジチェア」
「カルセリ ラウンジチェア」¥1,182,500/アルテック
COURTESY OF ARTEK
ザ・コンランショップの創設者、テレンス・コンラン卿が“いちばんのお気に入りの椅子”としてあげていたことでも知られる20世紀を代表する名作「カルセリ ラウンジチェア」。フィンランドのデザイナー、ウルヨ・クッカプロが1964年にデザインしたもので、シートが前後にロッキングすることでもたらされる、宙に浮いたような浮遊感は、一度座ったら虜に。
近未来感のあるアイコニックなシートのフォルムは、ある日深い雪の中に倒れ込んだクッカプーロが、雪に残った自分の体の窪みからインスピレーションを得てデザインしたもの。雪が体を受け止めてくれる体験から、極上の快適さを生み出す有機的なフォルムと人間工学に基づいた機能性が生まれた。シェルはホワイトのみ定番、レザーはブラックとホワイトだけでなく、注文時にカラーを選ぶこともできる。

COURTESY OF ARTEK
アルテック
TEL. 0120-610-599
公式サイトはこちら
ギルバード・ローディの「ローディ イージーチェア」

「ローディ イージーチェア」¥788,700〜/ハーマンミラー
COURTESY OF HERMAN MILLER
大きなクッションを椅子の形に仕立てたようなシートがインパクト抜群の「ローディ イージーチェア」。ハーマンミラーの初代ディレクターを務めたギルバート・ローディが1941年にデザインしたもので、ハーマンミラーにおけるモダンデザインの原点ともなった作品。独特なカーブや自由な形状を持つこの椅子は2024年に、80余年の時を経て復刻された。
美しいダイヤモンド模様のタフティングが施されたシートは、体を包み込むようなフォルムで座り心地も快適。張り地は、やわらかいレザーやファブリックと豊富な素材とカラーからセレクト可能。木製の脚も、ウォールナットかホワイトオークの2種。

COURTESY OF HERMAN MILLER
ハーマンミラーストア 丸の内
TEL. 03-3201-1820
公式サイトはこちら
ウォーレン・プラットナーの「プラットナーコレクション・イージーチェア」

「プラットナーコレクション・イージーチェア」¥2,013,000〜/ノルジャパン
COURTESY OF KNOLL
「プラットナーコレクション」は、1966年にアメリカ人建築家、ウォーレン・プラットナーがデザインした、ミッドセンチュリーを代表する家具コレクション。テーブル、サイドチェア、スツールなど、コレクションに共通するのが、デコラティブなスチールワイヤーのベース。丸い円形のフレームに、数百ものスチールワイヤーを溶接したデザインは、まるで日本の竹細工のよう。受ける光や見る角度によって、さまざまな表情を楽しむことができる。
こちらの「イージーチェア」は、優美なカーブを描くハイバックシートにより、ゆったりとくつろげるラウンジチェア。ボリュームのあるシートとスチールワイヤーとのコントラストも美しく、オブジェとしての存在感も抜群。スチールワイヤーは、ポリッシュニッケル、ゴールドプレートの2種。張り地のファブリックは豊富なバリエーションよりセレクトできる。

COURTESY OF KNOLL
ノルジャパン
公式サイトはこちら
ヴァーナー・パントンの「アムーベ」

「アムーベ」¥227,700/ヴィトラ
COURTESY OF VITRA
ポップな色使いに独創的なフォルムと、オブジェとして飾るだけでも楽しい椅子や照明をデザインしたことで知られる、北欧のデザイナー、ヴァーナー・パントン。こちらの「アムーべ」も、そんなパントンらしさを楽しめる作品のひとつ。1970年に開催されたケルン家具見本市での展覧会「ヴィジョナ展」のためにデザインされたラウンジチェアで、横から見ると、まるで人が膝を立てて座っているようにも見える、ユニークなフォルムが特徴。
シートは柔らかくクッション性があり、座り心地も快適。ゆるやかな曲線に沿うように寄りかかれば、ゆったりとくつろぐことができる。シートのファブリックは、レッドやイエロー、パープルなど鮮やかなカラーから、ブラックやグレーなどシックなカラーまで、豊富なカラーからセレクト可能。

背もたれが屋根のように頭上まで高く伸びた「アムーベ ハイバック」もある
COURTESY OF VITRA
ヴィトラ
TEL. 0120-924-725
公式サイトはこちら
アイリーン・グレイの「ビバンダム」
「ビバンダム」¥1,422,300〜/クラシコン(マーケット)
©︎Manufacturer ClassiCon authorised by The World Licence Holder Aram Designs Ltd.
「ビバンダム」は、1920年代から活躍し、女性デザイナーの先駆け的存在であり、かのル・コルビュジエを嫉妬させたというエピソードも残る、アイルランド出身の建築家、アイリーン・グレイの代表作のひとつ。その名の通り、「ミシュランタイヤ」のキャラクターからインスピレーションを受けてデザインされたもので、チューブを積み重ねたようなユニークなフォルムが特徴。レザー製アームチェアならではの上品な美しさや快適な座り心地とともに、デザイン的なインパクトを見事に融合させた名作として、1926年の誕生から100年近く経った今なお、ほかに類を見ない名作として人々を魅了する。
ボリューミーなシートを支えるのは、スチールパイプのベース。弧を描くような脚部のデザインもおしゃれ。シートの張り地は、レザーとファブリックからセレクト可能。ベースは、クローム仕上げとブラック粉体塗装の2種。

©︎Manufacturer ClassiCon authorised by The World Licence Holder Aram Designs Ltd.
クラシコン(マーケット)
販売サイトはこちら
▼あわせて読みたいおすすめ記事