“微妙に脱構築されたメンズウェア”と評される赤坂氏のデザイン。メンズの伝統的なテーラードスタイルをベースに、アシンメトリーなカッティングをはじめ、手織りの布や手描きのプリントなど手の跡を残した作風が持ち味。「未完成のもの、壊れたもの、時の経過の中で物が変化していくなかにも表れる一瞬の表情など、それぞれがもつ美しさを服で表現していきたい」と語り、「過去に聴いた音楽、観た映画などを思い出して自分の中で新たなロマンを描いていくことでクリエーションのインスピレーションが得られる」と、ロマンティストの一面ものぞかせる。