TEXT&PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
実りの秋到来!秋の味覚はいろいろあれど、やっぱり気になるのは栗。京都の老舗和菓子店や人気パティスリーでも栗の菓子が登場し始めている今月は今しか楽しめない栗のスイーツを紹介。第1弾はその名もズバリ「京都 くりや」をご案内します。
堀川丸太町「京都 くりや」
栗の産地として知られる丹波にあった「くりや」の暖簾分けとして大正年間に創業。店名通り、店内には栗最中や栗どらやき、栗クッキーなどが並び、まさに栗づくし!中でも今の時期オススメしたいのが、秋限定の「栗おはぎ」だ。
「栗おはぎ」は元々、秋の収穫を祝い、丹波の家庭で作られていた菓子だそうで、店でも昔は1年に1日のみ販売されていたそう。
餅米の周りは小豆のあんこではなく、栗餡を使用。丹波産の新栗を皮ごと蒸し、実をかき出し、なめらかになるまで裏ごしし、砂糖を加えて炊き上げた手間暇かかった餡に。栗の風味がダイレクトに味わえ、もっちりとした餅米ともよく合い、食べ応えも満点だ。
毎秋、販売が開始するのを心待ちにしているファンも多く、週末には開店前から列ができ、午前中に売り切れてしまうことも多いそう。
「栗おはぎ」以外の商品は一年を通して販売されていて、銘菓「金の実」はダントツ人気に。
蜜の濃度を徐々に上げながら、栗を密漬けにし、中にまでしっかり甘みを入れた後、乾燥させた和のマロングラッセ。素朴な味わいで、ホクホクしっとりした食感も楽しい。一粒づつ黄金色のフィルムに包まれたその姿も可愛く、京都土産にも是非。
京都 くりや
住所:京都市中京区丸太町通堀川東入大文字町42-4
営業時間:9:00~18:00(日曜・祝日10:00~15:00)
定休日:月曜(祝日の場合、翌日休)
TEL. 075-231-4564
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